GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 66-76-2
名称 4,4'-ジヒドロキシ-3,3'-メチレンジ-2H-クロメン-2-オン
物質ID 23A5118
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、その元素は炭素・水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値は250 mg/kg bw(HSDB(2003))に基づき、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、妊娠中に本物質(抗凝血薬として使用されていた)を投与された妊婦が口蓋裂の児を出産した事例が1件(Teratogenic(12th, 2007)、List2相当)あり、また、本物質はCalifornia Proposition 65では発生毒性物質として記載されている(Birth Defects(3rd, 2000)、List2相当)が、いずれも詳細が不明なため「分類できない」とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(血液)


警告
H371 P309+P311
P260
P264
P270
P405
P501
抗凝血薬として使用されていた本物質の主な毒性は出血であり、特に、頭蓋内、心臓周囲、神経鞘などの圧搾、または内臓の大量出血により、重篤な事象として不可逆的障害を引き起こす(HSDB(2003))。急性影響は出血部位に依存し、喀血、血尿、消化管出血、腹部・背部痛(後腹膜出血)、関節血症、脳血管障害などがある(HSDB(2003))との記述に基づき、List 2情報であることから区分2(血液)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(血液)


警告
H373 P260
P314
P501
抗凝血薬として使用されていた本物質の主な毒性は出血であり、特に、頭蓋内、心臓周囲、神経鞘などの圧搾、または内臓の大量出血により、重篤な事象として不可逆的障害を引き起こす(HSDB(2003))。本物質を含む干し草で飼育された子牛に出血素質が現れ、プロトロンビン時間および活性化部分トロンボプラスチン時間の延長が見られ、脱力、硬直歩行、頻脈、頻呼吸、血腫を示し、突然死亡した。剖検で血液凝固の欠如がみられた、また、ほとんどの臓器で出血が認められ、血清中に本物質が検出された(HSDB(2003))。以上の知見に基づき、List 2情報であることから区分2(血液)とした。なお、EU分類ではT; R48(EC-JRC(ESIS)(Access on July. 2011))である。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)による96時間 LC50 = 5.11 mg/L(AQUIRE, 2012; HSDB, 2003)であることから、区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
信頼性のある慢性毒性データは得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、急性毒性区分2であることから、区分2とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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