項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 13838-16-9 |
名称 | 2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルジフルオロメチルエーテル (別名:エンフルラン) (再分類) |
物質ID | H26-B-039, - |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (2002)) である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (2002)) である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性 (ICSC (2002)) である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、このフッ素、塩素、酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、5,450 mg/kg との報告 (DFGOT vol. 9 (1998)) に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
ラットのLC50値 (3時間) として、14,000 ppm (4時間換算値:12,100 ppm) との報告 (DFGOT vol. 9 (1998)) に基づき、区分4とした。LC50値が飽和蒸気圧濃度 (230,010 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。現行分類の区分外を訂正し、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。ガイダンスの改訂に伴いList3の情報を削除し区分を変更した。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
眼刺激性あり (HSDB (Access on June 2014)) との記載から区分2とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、アレルギー性喘息を引き起こしたとの報告が1例あるが (DFGOT vol. 9 (1998))、症状の誘発が気管支過敏症の人に限られたものであるか判断できない。以上のことから、区分に用いるには十分なデータでないと判断した。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウスにおける78週間吸入試験で、精原細胞の染色体異常を認めなかったとの記載 (DFGOT vol. 9 (1998))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験、姉妹染色分体交換試験で陰性 (DFGOT vol. 9 (1998)) である。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ACGIHでA4 (ACGIH (2010)) に分類されているため、「分類できない」とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
ラット、マウスを用いた吸入経路での生殖毒性試験において、生殖能に影響はみられていない (DFGOT vol. 9. (1998))。 ラットを用いた吸入経路での催奇形性試験において、母動物に麻酔作用のみられる濃度量 (3,200 mL/m3) で、出生時体重の低下がみられているが催奇形性はみられていない。この試験は、児に対する影響がわずかであるので不採用とした。マウスを用いた吸入経路での催奇形性試験において、親の毒性に関する記載が無いが、10,000 mg/m3の4時間/日、妊娠6-15日のばく露で、口蓋裂 、わずかな骨格及び内臓奇形がみられたとの報告 (DFGOT vol. 9 (1998)) がある。 ヒトに対しては、手術室でのばく露で流産、先天性異常の増加がみられたとの報告があるが、本物質ばく露との関連は明確にはできていないとの報告がある (DFGOT vol. 9 (1998))。 なお、DFGOT vol. 9 (1998) では、ラットでみられた出生時体重の低下は一般的に速やかに回復する弱い生殖影響、マウスでみられた口蓋裂については、多くの物質で高濃度ばく露によりマウスでは容易に誘発されるとしている。 以上のように、母動物毒性に関するに記載はないが、胎児に口蓋裂 、わずかな骨格及び内臓奇形がみられたとの報告があった。したがって、ガイダンスに従い区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系、心血管系)、区分3 (麻酔作用、気道刺激性) |
危険 警告 |
H370
H336 H335 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
本物質は医薬品 (吸入麻酔剤) として使用されていたが、痙攣も誘発しやすいとも言われており、現在ほとんど使用されていない。ヒトにおいては、麻酔作用、気道刺激性がある。また、反応時間や記憶力の低下を引き起こすとの報告がある (DFGOT vol. 9 (1998)、ACGIH (7th, 2001)、HSDB (Access on June 2014))。ヒトの治療用途において本物質を使用した場合に、自発運動増加、震え、激しい頭痛、めまい、眠気、立ちくらみ、呼吸抑制、頻呼吸、低血圧、頻脈、咳、喉頭痙攣、急性喘息、吐き気、 嘔吐、悪性高熱、肝毒性、 腎毒性、発作を引き起こす場合があることが報告されている。また、麻酔作用に伴い、不整脈、チアノーゼ、異常高熱に伴い、代謝性アシドーシス、高カリウム血症、低カリウム血症、骨格筋硬直、横紋筋融解症が起こる場合が報告されている (HSDB (Access on June 2014))。 実験動物では、ラット、マウスに麻酔作用が認められている (ばく露濃度不詳) (DFGOT vol.9 (1998)、ACGIH (7th, 2001))。また、中枢神経系抑制の他、濃度の記載はないが、心筋機能低下の報告がある (ACGIH (7th, 2001))。 以上より、本物質は、麻酔作用、気道刺激性に加え、中枢神経系、心血管系に影響を与えると考えられた。 したがって、区分1 (中枢神経系、心血管系)、区分3 (麻酔作用、気道刺激性) とした。なお、ヒトの治療用途の知見で肝毒性、腎毒性の記載がみられたが、具体的な所見はなく一般化できないと判断して区分の対象とはしなかった。 旧分類でSITTIG及びICSC (J) を引用していたが、これらはガンダンスの情報源List 3のため今回不採用とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
麻酔剤として手術室での使用では約20 ppmまでの濃度では、術者の肝機能、血液検査に異常は認められていない (DFGOT vol. 9 (1998)) が、長時間持続ばく露によるヒトへの影響については明らかでないとの記述がある (ACGIH (7th, 2001))。 実験動物では、ラットに本物質の200 ppmを100日間、イヌに33,000 ppm、サルに22,000 ppmを3日/週で4週間、吸入ばく露した結果では、肝機能、血液系を含めて異常はみられなかった (DFGOT vol. 9 (1998))。しかし、マウスでは700 ppmの35日間吸入ばく露 (ミスト90日換算:2.08 mg/L) で、肝細胞の変性、壊死を生じ、死亡例が発現した (DFGOT vol. 9 (1998)) とあり、区分外の高濃度では感受性の高いマウスでは影響がみられた。一方、妊娠雌マウスに妊娠期8日間、及び分娩後68日間、10,000 ppmまで吸入ばく露しても、母動物に一般毒性学的影響はみられなかった (DFGOT vol. 9 (1998)) との報告もある。 以上より、実験動物では区分2までの範囲で、毒性影響はみられず、区分外相当と考えられるが、ヒトでの反復ばく露影響の有無についての知見は依然不十分であると判断し、「分類できない」とした。なお、今回はList 1の情報源から分類したが、旧分類結果 (区分2 (中枢神経系、肝臓)) の根拠となるデータは得られなかった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
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