項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 510-15-6 |
名称 | 4,4’-ジクロロベンジル酸エチルエステル (別名:クロロベンジラート) |
物質ID | R02-B-082-MHLW, MOE |
分類実施年度 | 令和2年度(2020年度) |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性 (ICSC (2003)) との情報がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいないため、区分に該当しない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素を含まず、酸素及び塩素を含む有機化合物であるが、この酸素及び塩素が炭素及び水素以外の元素と結合していないため、区分に該当しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3) より、区分4とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 700 mg/kg (IARC 30 (1983)、GESTIS (Access on May 2020)、HSDB (Access on May 2020)) (2) ラットのLD50: 雄: 1,040 mg/kg、雌: 1,220 mg/kg (HSDB (Access on May 2020)) (3) ラットのLD50: 2,784~3,880 mg/kg (HSDB (Access on May 2020)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分を特定できないため、分類できないとした。 なお、新たな情報源の使用により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: > 1,000 mg/kg (GESTIS (Access on May 2020)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) の記載はあるが、データ不足のため分類できない。旧分類の根拠となったデータが確認できず、区分に十分な根拠となるデータが得られなかったため、分類結果を変更した。 【参考データ等】 (1) 本物質は皮膚に軽度の刺激性を示し、皮膚への慢性的ばく露は皮膚の炎症や発疹を引き起こす (HSDB (Access on May 2020))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) の記載はあるが、データ不足のため分類できない。旧分類の根拠となったデータが確認できず、区分に十分な根拠となるデータが得られなかったため、分類結果を変更した。 【参考データ等】 (1) 本物質は眼に軽度の刺激性を示し、眼への慢性的ばく露は結膜炎を引き起こす (HSDB (Access on May 2020))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足で分類できない。 【根拠データ】 (1) in vivoはデータなし。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性 (IARC 30 (1983)、HSDB (Access on May 2020)、CEBS (Access on May 2020))、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性、姉妹染色分体交換試験で陰性、マウスリンフォーマ試験で陽性、陰性の報告がある (CEBS (Access on May 2020))。 【参考データ等】 (3) in vivoにおいて、マウスを用いた精原細胞の染色体検査、形態的検査で変異原性作用の証拠は認められなかったとの報告 がある (JMPR (1980)) が、本試験の詳細は不明である。 |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 国内外の分類機関による既存分類では、IARCでグループ3 (IARC Sup7 (1987)) に分類されている。 (2) 本物質を、3系統のマウスと2系統のラットに混餌投与した発がん性を試験において、1つの系統のマウスの雌雄と他の2つの系統の雄で肝細胞がんがみられた。ラットのデータは評価には不十分であった (IARC 30 (1983))。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、母動物毒性用量で胚/胎児への影響がみられたことからガイダンスに従い区分2とした。なお、新たなデータが得られたことにより旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (流涎、嗜眠) がみられる用量で、胚/胎児に胚吸収及び着床後胚損失の増加がみられている (IRIS (1989)、HSDB (Access on May 2020))。 【参考データ等】 (2) ラットを用いた混餌による2世代生殖毒性試験において、生殖影響はみられていない (IRIS (1989)、HSDB (Access on May 2020))。 (3) ラットを用いた混餌による3世代生殖毒性試験において、生殖影響、催奇形性はみられていない (IARC 30 (1983))。 (4) 雌ウサギの妊娠7~19日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (過敏、糞量減少、摂餌量減少、体重増加抑制) がみられる用量で、胎児に胸骨分節癒合の増加がみられている (IRIS (1989)、HSDB (Access on May 2020))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (神経系)、区分3 (麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
【分類根拠】 ヒトでは(1)、(2) より神経系への影響がみられたため、区分1 (神経系)、区分3 (麻酔作用) とした。 【根拠データ】 (1) 本物質の混合および樹木への散布に従事した労働者の全身中毒の例では、筋肉痛、運動失調、軽度のせん妄および発熱が報告されている (IARC 30 (1983))。 (2) 本物質の摂取によるヒトの急性中毒の症状には、協調運動失調、悪心、嘔吐、発熱、不安感、錯乱、筋力低下や筋肉痛、平衡感覚の障害、めまい、体重減少、喘鳴、昏睡などがあり、呼吸の中断や不整脈によって死亡する可能性がある (HSDB (Access on May 2020))。 【参考データ等】 (3) 本物質の中毒の徴候には、流涎、流涙、下痢、深い多呼吸を伴う抑うつが含まれ、剖検では腸の炎症と肺出血がみられたとの報告がある (HSDB (Access on May 2020))。 (4) 本物質のラットやマウスを用いた動物試験では、運動機能の低下、流涙、喘鳴、死亡例では昏睡がみられたとの報告がある (IARC 30 (1983))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (中枢神経系、血液系) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、List 2の情報源でヒトにおいて中枢神経系への影響がみられるとの情報があり、(3) より、実験動物において区分2の用量で血液系への影響がみられたとの情報があったことから、ガイダンスに従い、区分2 (中枢神経系、血液系) とした。情報の再検討により、旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ヒトでは、保護具を着用せずに1日10時間、14日間、畑で本物質を散布した後、中毒性脳症を発症した症例が報告されている。筋肉痛、脱力感、発熱、精神状態の変化、強直性間代性痙攣がみられたが、患者は6日以内に後遺症なく回復した (HSDB (Access on May 2020))。 (2) 本物質への継続的なばく露により、73人の労働者のうち16人に脳波異常が認められた。最も激しい脳活動の変化が見られたのは、除草剤に1~2年間ばく露された群であった (HSDB (Access on May 2020))。 (3) イヌの2年間混餌投与試験では、5,000/3,000 ppm (125/75 mg/kg/day、区分2~区分2超の範囲) でALPの増加、血清蛋白質レベルの低下、貧血 (肝臓及び脾臓の髄外造血、骨髄の赤血球過形成) がみられたとの報告がある (IRIS (1989))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
魚類(シープスヘッドミノー)96時間LC50 = 0.88 mg/L(ECOTOX, 2020、EPA OPP Pesticide Ecotoxicity Database, 2020)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分1であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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