政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 112-00-5
名称 N,N,N-トリメチルドデカン-1-アミニウム=クロリド
物質ID R03-A-013-METI
分類実施年度 令和3年度(2021年度)
分類実施者 経済産業省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性ガス 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
5 高圧ガス 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
6 引火性液体 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 物理化学的性状が不明なため分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であり、この塩素が炭素及び水素以外の元素(N)と結合しているが、イオン結合であり酸化性に寄与しない。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であり、この塩素が炭素及び水素以外の元素(N)と結合しているが、イオン結合であり酸化性に寄与しない。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
【分類根拠】
(1)~(4)より、区分4とした。

【根拠データ】
(1)ラットのLD50:800 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021))
(2)ラット(雄)のLD50:910 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021))
(3)ラット(雌)のLD50:約 681 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021))
(4)ラットのLD50:490~560 mg/kgの間(AICIS IMAP (2015))

1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
【分類根拠】
(1)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、半閉塞、4時間適用、15日観察)において、紅斑及び浮腫がみられ、2例で紅斑が15日後まで持続した(紅斑スコア:3.3/2.3/3.3、浮腫スコア:2.7/0.3/2.7)との報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2021))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
【分類根拠】
(1)より、7日以内に眼刺激性影響が回復しないことから、区分2Aとした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、9日観察)において、眼刺激性がみられ、9日後まで影響が持続した(角膜混濁スコア:1/1/1.3、虹彩炎スコア:0/0/0、結膜発赤スコア:2/2/2.3、結膜浮腫スコア:2.3/2.3/2.3)また、9日目平均スコアはそれぞれ、角膜混濁スコア:2.7、虹彩炎スコア:0.3、結膜発赤スコア:1.7、結膜浮腫スコア:1.3であったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2021))。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
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- - 【分類根拠】
本物質は皮膚感作性がないことを示す知見(1)(2)もあるが、OECD TG 442C、D、Eの3試験については、(3)の厚労省ガイダンスに従い、3試験すべてで陰性が示されていないことから十分な証拠ではないと判断し、分類できない。

【参考データ等】
(1)In chemico皮膚感作性試験(DPRA法:OECD TG442C、GLP)において、システインとリジンの減少率は0.59%であり、結果は陰性であったとの報告がある(REACH登録情報(Accessed May 2021))。
(2)In vitro皮膚感作性試験(ARE-Nrf2 Luciferase KeratinoSens法:OECD TG442D、GLP)において、KeratinoSens法の規準では結果は陰性であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(3)厚生労働省の公開する医薬部外品・化粧品の安全性評価のための複数の皮膚感作性試験代替法を組合せた評価体系に関するガイダンスでは、 OECD TG 442C、D、Eの3試験については3試験すべてで陰性であれば非感作性と判断される。
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(4)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験において、陰性の報告がある(AICIS IMAP (2015))。
(2)細菌復帰突然変異試験(GLP)において、陰性の報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(3)マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験において、陰性の報告がある(AICIS IMAP (2015))。
(4)ラット初代培養細胞を用いたUDS試験において、陰性の報告がある(AICIS IMAP (2015))。
6 発がん性 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
データがなく分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
(1)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠6~18日)において、発生毒性はみられなかったとの報告がある。なお、本試験は母動物への最大投与量が24 mg/kg/dayであり、十分ではない(AICIS IMAP (2015))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
10 誤えん有害性 分類できない
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) -
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11 水生環境有害性 長期(慢性) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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