項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 15875-13-5 |
名称 | 1,3,5-トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン |
物質ID | R03-A-021-METI, MOE |
分類実施年度 | 令和3年度(2021年度) |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点が100.5℃(密閉式)(REACH(Accessed May 2021))である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は215℃(744 mmHg)(REACH (Accessed May 2021))であり常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分に該当しない(国連分類基準の区分5)。 【根拠データ】 (1)ラット(雄)のLD50:2,519 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021)) (2)ラット(雄)のLD50:4,650 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 |
警告 |
H312 |
P302+P352
P362+P364 P280 P312 P321 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分4とした。 【根拠データ】 (1)ウサギのLD50:1,566 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021)) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)より、区分を特定できず、分類できない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度(5,262 ppm:73.6 mg/L)より低く、蒸気状態と判断した。また、飽和蒸気圧濃度の90%(66.3 mg/L)よりばく露濃度が低いため、本物質は気体の基準値(ppmを単位とする基準値)より判断した。 【参考データ】 (1)ラットのLC50(8時間): > 0.51 mg/L (4時間換算値:0.72 mg/L:51.4 ppm)(OECD TG 403)(REACH登録情報 (Accessed June 2021)) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、4時間適用、21日観察)において、有傷皮膚では軽度の紅斑及び浮腫がみられたが、無傷皮膚では皮膚刺激性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 【参考データ等】 (2)ウサギ(n=5)を用いた皮膚刺激性試験(開放、24時間適用、24時間観察)において、24時間後にスコア5(フルスケール:10)の刺激性がみられたが、腐食性影響ではなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (3)ウサギ(n=2)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、8日観察)において、1分、5分、15分間適用したところ、24~72時間後に皮膚刺激性反応はみられなかった。20時間適用したところ、1例で24時間後に痂皮がみられ、もう1例で72時間後に硬結がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1とした。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=2)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、8日観察)において、全例で適用72時間後に眼が凝固し、非可逆であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (2)ウサギ(n=8)を用いた眼刺激性試験において、洗眼群5例では22日以内に刺激性影響が回復したが、非洗眼群3例では30日後まで刺激性影響が持続したとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)の知見では陰性、(2)の知見では閾値(SI値:3)に等しい値が得られたため感作性影響か不明瞭であり、分類できない。 【参考データ】 (1)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、刺激指数(SI値)は1.01(5%)、1.03(10%)、1.38(25%)であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (2)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、刺激指数(SI値)は1.22(0.5%)、1.29(5%)、3.00(50%)であった。最高濃度(50%)で閾値(SI値:3)に等しい値が得られ、50%濃度群では皮膚の紅斑とともに、耳介重量の増加がみられたが、感作性影響かどうかは不明瞭であった(ambiguous)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 In vivo知見がなく、データ不足のため分類できない。 【参考データ】 (1)細菌復帰突然変異試験において、弱陽性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。 (2)マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験において、陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。 (3)ヒトリンパ球を用いた小核試験において、陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。なお、(1)はスクリーニング試験であるため生殖毒性がないとは判断できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与/生殖発生毒性スクリーニング併合試験(OECD TG 422、GLP、交配2週間前から計28日間(雄)、交配2週間前から交配・妊娠期間を経て哺育5日までの41~54日間(雌))において、生殖毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG 414、GLP、妊娠6~19日)において、発生毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) |
警告 |
H371 |
P308+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、区分2(神経系)とした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた単回経口投与試験において、1,500 mL/kg(1,380 mg/kg、区分2の範囲)で運動性低下、呼吸困難、下痢が、2,000 mL/kg(1,840 mg/kg、区分2の範囲)で振戦、痙攣、死亡がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 (1)、(2)より、経口経路では区分に該当しない。ただし、他経路での分類に十分な情報がなく、データ不足のため分類できない。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口による経口投与試験(OECD TG422、GLP、雄:28日間、雌:41~54日間)において、240 mg/kg/day(90日換算:74.7 mg/kg/day(雄)、109~144 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で影響がみられなかったが、720 mg/kg/day(90日換算:224 mg/kg/day(雄)、328~432 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で血液影響(血液凝固時間(APTT)延長、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット低下)、前胃影響(炎症、糜爛、浮腫)がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 (2)ラットを用いた強制経口による13週間経口投与試験(OECD TG408、GLP)において、150 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったが、500 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で前胃影響(上皮の過形成、潰瘍、炎症性細胞性浸潤、炎症)、腺胃影響(潰瘍)がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - |
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 62.6 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分3であることから、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|