項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 110-26-9 |
名称 | N,N'-メチレンビスアクリルアミド |
物質ID | R04-A-004-JNIOSH, MOE |
分類実施年度 | 令和4年度(2022年度) |
分類実施者 | 労働安全衛生総合研究所/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性との情報(GESTIS (Accessed Oct. 2022))がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 185 ℃で分解(GESTIS (Accessed Oct. 2022))との情報により、185 ℃まで分解しないと推定でき、常温では発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、有害性の高い区分を採用し、区分3とした。 【根拠データ】 (1)ラット(雌)のLD50:50~300 mg/kgの間(OECD TG 423、GLP)(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022)) (2)ラットのLD50:390 mg/kg(GESTIS (Accessed Oct. 2022)) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)In vitro 皮膚刺激性試験(OECD TG 439、GLP)において、細胞生存率R=67.1%(区分に該当しない範囲)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)In vitro 眼刺激性試験(OECD TG 437、GLP)において、in vitro刺激性スコア(IVIS)=-3.265(区分に該当しない範囲)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)より、区分に該当しない。 【根拠データ】 (1)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA:BrdU-ELISA)(OECD TG 442B、GLP)において、刺激指数(SI値)は0.837(10%)、0.771(25%)及び0.743(50%)であった(区分に該当しない結果)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分1B |
危険 |
H340 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5)より、区分1Bとした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた優性致死試験(雄に225 mg/kgを単回又は90 mg/kg/dayで5日間腹腔内投与、未処置雌と交配)で、陽性の報告がある(EU CLP CLH (2021))。 (2)マウスを用いた相互転座試験(雄に90 mg/kg/dayで5日間腹腔内、未処置雌と交配)で、陽性の報告がある(EU CLP CLH (2021))。 (3)マウスの精巣細胞を標的としたコメットアッセイ(2回(24時間間隔)経口投与、50~190 mg/kg)で、陽性の報告がある(EU CLP CLH (2021))。 (4)マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(2回(24時間間隔)腹腔内投与、25~100 mg/kg)で、陽性の報告がある(EU CLP CLH (2021))。 (5)In vitroでは、細菌復帰突然変異試験(OECD TG 471,GLP)で陽性の報告がある(EU CLP CLH (2021))。 【参考データ等】 (6)EU CLPでMuta. 1Bに分類される見込みである(EU CLP CLH (Accessed 2022))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、親動物に明瞭な毒性がみられない用量で、生殖影響(同腹児数減少)がみられたことから、区分1Bとした。 【根拠データ】 (1)マウスを用いた飲水投与による連続交配試験(10~60 ppm、27週間連続交配)では、F0親動物には投与に関連した全身毒性はみられなかったが、中用量以上で同腹児数の減少(11%)、高用量でF1出生児の体重低値(8%)がみられた。F1の交配開始時にはF1雌雄とも低用量から軽度の体重低値がみられ、F2には中用量以上で生存児体重(児数で補正)の低値、雄児動物の精巣重量低値、高用量で同腹生存児数の33%減少が認められた(NTP Abstract for RACB90016 (Accessed 2022)、EU CLP CLH (2021))。 【参考データ等】 (2)雄マウスに単回強制経口投与(50~200 mg/kg)後、1~75日目の精巣及び精巣上体への影響を経時的に調べた結果、50 mg/kg以上で精巣絶対/相対重量の減少、異常精子頻度の増加、100 mg/kg以上で精子数の減少が認められ、200 mg/kgではこれらの影響が早く現れるとともに回復が遅れた(異常精子は75日後まで持続)。精巣/精巣上体の形態学的変化は50、100及び200 mg/kgの各群でそれぞれ投与後15日、10日及び1日後から認められた(EU CLP CLH (2021))。 (3)雌マウスの妊娠6~17日に強制経口投与した発生毒性試験(GLP)では、母動物毒性(体重減少/体重増加抑制、肝臓相対重量増加等)がみられる高用量(30 mg/kg/day)まで、胎児には軽微な発生影響(過剰肋骨、低体重)がみられただけであった(EU CLP CLH (2021))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系、生殖器(男性)) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、区分1の用量範囲で神経系及び雄性生殖器への影響がみられることから、区分1(神経系、生殖器(男性))とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた単回経口投与試験において、300 mg/kg(区分1の範囲)以上で活動低下、運動失調、振戦、筋緊張増強、呼吸困難及び立毛がみられ、2,000 mg/kg(区分2の範囲)で流涎、チアノーゼ、紅涙がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))。 (2)マウス(雄)を用いて単回強制経口投与し、1~75日後の精巣及び精巣上体への影響を経時的に調べた試験において、50 mg/kg(区分1の範囲)以上で精巣絶対/相対重量の減少、異常精子頻度の増加がみられ、100 mg/kg(区分1の範囲)以上で精子数の減少がみられたとの報告がある(CLH Report (2021))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 藻類(ムレミカヅキモ)72時間EC50 > 100 mg/L(72時間NOErC = 100 mg/Lより専門家判断)、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 100 mg/L(48時間IC0 = 100 mg/Lより専門家判断)(いずれもREACH登録情報, 2022)、魚類(メダカ)96時間LC50 = 240 mg/L(環境省既存点検結果, 2006)から、区分に該当しないとした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性に関する十分なデータが得られておらず、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 100 mg/L(REACH登録情報, 2022)から、区分に該当しないとなる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階(甲殻類、魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 100 mg/L(48時間IC0 = 100 mg/Lより専門家判断)(REACH登録情報, 2022)、魚類(メダカ)96時間LC50 = 240 mg/L(環境省既存点検結果, 2006)であり、急速分解性に関する十分なデータが得られていないが、難水溶性ではない(水溶解度 = 34100 mg/L(EU CLP CLH, 2021))ことから、区分に該当しないとなる。 以上の結果より、区分に該当しないとした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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