NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 10332-33-9
名称 過ホウ酸ナトリウム一水和物
物質ID m-nite-10332-33-9_v1
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項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 分子内に爆発性原子団(隣接した酸素原子)を含むが、UNRTDG(UN3377)クラス 5.1PG III に分類されている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(not combustible)(ICSC(2004)との記載がある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性原子団(隣接した酸素原子)を含むが、酸化性に区分されているので分類対象外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(not combustible)(ICSC(2004)との記載がある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(not combustible)(ICSC(2004)との記載がある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 分子内に半金属(B)を含むが、水溶解度が15g/L(20℃)(EHC 204(1998))というデータが得られており、水と急激な反応はないと考えられる。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分3


警告
H272 P370+P378
P210
P220
P280
P501
UNRTDG(UN3377)クラス 5.1PG III に分類されている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 無機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
3件のラットLD50値(1120, 1600-2100, 3250-3500 mg/kg)(PATTY(5th, 2001))が対象となり、1件が区分4、1件が区分4または区分外、残りの1件が区分外に該当するので、危険性の高い区分として区分4を採用した。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値 >2000 mg/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、分類JISによる基準の区分外(国連GHSによる基準の区分5または区分外)とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 常温で固体(IMDG(2008))である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
ラットLC50値は四水和物として1164 mg/m3/4h(HERA(2002))であり、分子量に基づき換算した一水和物のLD50値:755 mg/m3/4h(0.755 mg/L/4h)により区分3とした。なお、粒径についての情報が記載されているので、試験条件は粉塵と判断した。

平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いたドレイズ試験で刺激性なし(non irritant)の結果(PATTY(5th, 2001))、およびウサギを用いた別の試験(OECD TG)で軽度の刺激性(slightly irritating)の結果(PATTY(5th, 2001))に基づき、分類JISによる基準の区分外(国連GHSによる基準の区分3または区分外)とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた試験において重度の刺激性(sever irritating)の記述(PATTY(5th, 2001))、およびウサギを用いた試験において3匹中1匹に重度の刺激性(角膜混濁、虹彩炎、結膜発赤および結膜浮腫)が認められ、21日の観察期間内に完全に回復しなかったとの結果(HERA(2002))に基づき区分1とした。なお、EU分類はXi; R41(EU-Annex 1(Access on May. 2010))である。

平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - モルモットを用いたビューラー法による皮膚感作性試験で、投与群および対照群とも10匹中1匹に僅かな紅斑を認めた(投与群および対照群とも陽性率10%)ものの当該物質に皮膚感作性見られず、結論として適切な動物試験において過ホウ酸ソーダ水和物は皮膚に対する感作性はなかった(HERA(2002))との記述があるが、リスト2の情報であることから分類できないとした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験では、哺乳類培養細胞(CHO-Kl)を用いた染色体異常試験で陽性(HERA(2002))の報告がある。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットの器官形成期に過ホウ酸ソーダ四水和物を経口投与した試験において、母動物が体重増加抑制と摂餌量の低下として明らかな一般毒性を示した用量で、胚吸収の有意な増加、内臓奇形、骨格異常および内臓異常の発生率の有意な増加が報告されている(HERA(2002))。この報告結果に基づき区分2とした。なお、EU分類はCat. 2; R61およびCat. 3; R62である(EU-Annex 1(Access on May. 2010))。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足で分類できない。なお、ラットを用いた急性経口毒性試験において腹部膨満および下痢の症状(PATTY(5th, 2001))に加え、典型的な病理組織学的所見は消化管拡張であった(HERA(2002))と記述され、イヌでは経口投与後に嘔吐を起こしている(PATTY(5th, 2001))。以上の消化器症状は胃における過酸化水素の生成による酸素の遊離に起因し、さらに刺激症状が加わったものと考えられている(PATTY(5th, 2001)、HERA(2002))ことから分類対象としなかった。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットに1000 mg/kg/dayの限界用量を28日間経口投与した試験において唯一の症状は流涎であり、次いで体重増加抑制と摂餌量の低下、臓器絶対重量の減少、剖検での脾臓の小型化、顕微鏡検査では脾臓実質の退縮と関連する変化として白血球数の有意な減少、胃粘膜に対する影響などが報告されている(HERA(2002))。しかし、血液に関連する変化は毒性学的意義が乏しいと考えられ、約1000 mg/kg/dayが全身影響のNOAELとして得られるとの結論(HERA(2002))により、経口経路では区分外に相当するが、他経路についてはデータがなく、または不十分なため本項目の分類は「分類できない」とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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