項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 13593-03-8 |
名称 | チオりん酸O,O-ジエチル-O-2-キノキサリニル(別名:キナルホス) |
物質ID | m-nite-13593-03-8_v2 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、可燃性 (GESTIS (Access on May 2020)) という情報がある。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関連する原子団として (P-O) を含むが、UNRTDGにおいてUN 2783、クラス6.1に分類されていることから、優先評価項目である自己反応性化学品には該当しないと考えられるので、タイプGとした。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | UNRTDGにおいてUN 2783、クラス6.1に分類されていることから、優先評価項目の自然発火性物質には該当しないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していないため、分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 半金属 (P) を含むが、水溶解度が17.8 ppm (22~23℃、農薬工業会 (1991)) というデータが得られており、水と急激な反応をしないと考えられるため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素 (P) と結合しているが、データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物であり、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
17 | 鈍性化爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含まないため、区分に該当しない。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分3とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雌: 51 mg/kg、雄: 56 mg/kg (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991)) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分3とした。 【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 300 mg/kg (GESTIS (Access on May 2020)) (2) ラットのLD50: 雌: 850 mg/kg、雄: 940 mg/kg (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991)) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
【分類根拠】 (1) より、区分2とした。 なお、ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (4.2E-005 mg/L) よりも高いため、粉じんとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。 【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): 0.45 mg/L (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991)) (2) 本物質の蒸気圧: 2.6E-006 mmHg (20℃) (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 4.2E-005 mg/L) |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しない (国連分類基準の区分3) とした。 【根拠データ】 (1) 本物質 (0.5 mL) をウサギに24時間閉塞適用した皮膚刺激性試験において、適用24時間後の1/3例に認められたごく軽度の紅斑を除き、皮膚反応はみられなかった (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 本物質 (0.1 mL) をウサギの眼に適用した眼刺激性試験で、1/6例は適用21時間後に死亡したが、他の5例では刺激性反応はみられなかった。なお、死亡例では有機リン中毒の兆候はみられていない (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため、分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
4 | 皮膚感作性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) モルモット (20匹) を用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) において、5/20例は最初のパッチ適用後に死亡したが、残りの15例は惹起時に一部に対照群と同等の皮膚反応がみられたのみであり、感作性は陰性と判定された (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)、(2) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) in vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験及びラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験において陰性の報告がある (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 (2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験において陰性の報告がある (同上)。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
6 | 発がん性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 国内外の分類機関による既存分類はない。利用可能なヒトを対象とした報告はない。(1)、(2) より区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) 雌雄のラットに本物質を2年間混餌投与した慢性毒性/発がん性併合試験では、腫瘍発生率の有意な増加は認められなかった (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻第2号 (1991))。 (2) 雌雄のマウスに本物質を18ヵ月間混餌投与した発がん性試験では、腫瘍発生率の有意な増加は認められなかった (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻第2号 (1991))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
7 | 生殖毒性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 【分類根拠】 (1)~(3) より、区分に該当しないとした。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投与による3世代生殖毒性試験において、繁殖能に対する影響、催奇形性はみられていない (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 (2) 雌ラットの妊娠6~15日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (振戦、体重減少) がみられる用量で胎児に対する影響はみられていない (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 (3) 雌ウサギの妊娠6~18日に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物毒性 (記載なし) がみられる用量で母動物毒性によると考えられる胎児に対する影響のみがみられ、催奇形性はないと報告されている (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (神経系) |
危険 |
H370 | P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2) より、区分1 (神経系) とした。 【根拠データ】 (1) マウスに最大30 mg/kgを単回経口投与後に行動及び症状観察を行った結果、振戦、強直性痙攣等神経症状が用量依存的にみられ、30 mg/kg群では投与後約30分後に1/4例が死亡した (農業工業会「日本農薬学会誌」第16巻, 第2号 (1991))。 (2) ラットの単回ばく露試験では、経口、経皮及び吸入の各経路でLD50値が区分1の範囲内である (同上)。 【参考データ等】 (3) 本物質も含まれる有機リン系農薬は、吸入、摂取、皮膚吸収を含むすべての経路で吸収され、その毒物学的影響は、神経系のアセチルコリンエステラーゼ阻害によるものであり、呼吸器、心筋、神経筋の伝達障害を引き起こす (IPCS PIM G001 (1998))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (神経系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(5) より、区分1の範囲で赤血球、血漿及び脳コリンエステラーゼ (ChE) 活性の阻害がみられていることから、区分1 (神経系) とした。なお、ChE活性の阻害を分類根拠とし旧分類から分類結果を変更した。 【根拠データ】 (1) ラットを用いた13週間混餌投与試験において、10 ppm (0.5 mg/kg/day、区分1の範囲) で肝臓相対重量増加、脳ChE活性阻害がみられた (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991)) 。 (2) ラットを用いた13週間混餌投与試験において、12 ppm (0.6 mg/kg/day、区分1の範囲) 以上で赤血球及び血漿ChE活性阻害、48 ppm (2.4 mg/kg/day、区分1の範囲) で脳ChE活性阻害がみられた (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 (3) ラットを用いた2年間混餌投与試験において、10 ppm (のちに20 ppmに増量) (0.5~1.0 mg/kg/day、区分1の範囲) で赤血球及び血漿ChE活性阻害がみられた (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 (4) マウスを用いた18ヵ月間混餌投与試験において、5 ppm (0.75 mg/kg/day、区分1の範囲) で血漿ChE活性阻害がみられた (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 (5) イヌを用いた2年間混餌投与試験において、2 ppm (0.05 mg/kg/day、区分1の範囲) で血漿ChE活性阻害がみられた (農薬工業会「日本農薬学会誌」第16巻 第2号 (1991))。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 【分類根拠】 データ不足のため分類できない。 |
令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.00021 mg/L(ECOTOX, 2020)であることから、区分1とした。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分1であることから、区分1とした。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 令和2年度(2020年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
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