NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 155569-91-8
名称 エマメクチン安息香酸塩
物質ID m-nite-155569-91-8_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団として不飽和のC-C結合を含む。酸素収支が-221.2と、-200より低いために区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団として不飽和のC-C結合を含むが、データがないために分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - フッ素または塩素を含んでいない有機化合物。酸素を含むが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットを用いた経口投与2試験のLD50のうち、低い方の値LD50=63 mg/kg(農薬登録申請資料)に基づき、区分3とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分3とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(経皮)の項目を見直した(2022年)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLD50:500~1,000 mg/kgの間(OECD TG 402、媒体:なし)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))

【参考データ等】
(2)ラット(雌)のLD50:1,892mg/kg(OECD TG 402、媒体:蒸留水)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(3)ラットのLD50:>2,000 mg/kg(OECD TG 402)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(4)ラットのLD50:>2,280 mg/kg(CLH Report (2018))
(5)ウサギ(雌)のLD50:>2,000 mg/kg(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(6)本物質はEU CLHにおいて、区分3に分類されている。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、有害性の高い区分を採用し、区分3とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(吸入)の項目を見直した(2022年)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLC50(エアロゾル、鼻部ばく露):1.049~1.981 mg/Lの間(OECD TG 403)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(2)ラット(雌)のLC50(エアロゾル、鼻部ばく露):0.663 mg/L(OECD TG 403)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(3)ラットのLC50(鼻部ばく露):2.12~4.44 mg/Lの間(CLH Report (2018))

【参考データ等】
(4)本物質はEU CLHにおいて、区分3に分類されている。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、刺激性変化が認められなかったとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、14日観察)において、24/48/72時間後の観察において重度の結膜浮腫の影響でスコアをつけられず、結膜の発赤及び浮腫が増悪し、白色の粘液状分泌物が観察されたため、適用3日後に3例を安楽死させた。14日後まで生存した3例のうち1例で分泌物がみられた(角膜混濁スコア:0/-/-/-/0/0.3、虹彩炎スコア:1/-/-/-/1/0.3、結膜発赤スコア:3/3/3/-/3/1.3、結膜浮腫スコア:2.6/4/4/3.6/2.3/0.3)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2019)、CLH Report (2018))。
(2)(1)の知見で得られたスコアは区分2に相当するが、14日後の観察終了時点まで影響が持続しており21日後まで影響が持続する可能性を排除できない点、最も重度の刺激性影響がみられた3例の試験が続行していない点に鑑み、RACは区分1と判断した(ECHA RAC Opinion (2019)、CLH Report (2018))。

【参考データ等】
(3)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、7日観察)において、ウサギの目には刺激の徴候が観察された。全例で刺激性影響(虹彩炎、結膜発赤、結膜浮腫)がみられたが、7日以内に回復した(角膜混濁スコア:0/0.3/1、虹彩炎スコア:0.3/1/1、結膜発赤スコア:1/2/2、結膜浮腫スコア:0/0.3/1.3)(区分2に相当する結果)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2019)、CLH Report (2018))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
-
- - モルモットを用いた皮膚感作性試験において、皮膚感作性は認められなかったとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
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- - ヒト経世代疫学、経世代変異原性試験、生殖細胞in vivo変異原性試験データが無く、体細胞in vivo変異原性試験(マウス骨髄細胞を用いたin vivo染色体異常試験)で陰性との記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - ラット及びマウスを用いた発がん性試験において、投与に関連した腫瘍の発生はないとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた2世代繁殖試験並びに催奇形性試験において、親動物に一般毒性が見られる用量の投与で、親動物の妊娠率および受精率の低下が見られ、児動物の振戦・後肢障害、体重増加抑制、および胎児の体重増加抑制、骨格変異が見られたとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(全身毒性、神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
実験動物に対する影響として、ラットにおいて区分1のガイダンス値範囲内の投与(32-91.4 mg/kg)で、振せん、自発運動の低下、眼瞼下垂、呼吸緩徐、側臥位、尿による被毛の汚染、鼻及び眼の血様分泌物等の症状が見られ、マウス急性経口投与試験において区分1のガイダンス値範囲内の投与(70-192 mg/kg)で、振せん、運動失調、眼瞼下垂、運動低下、徐呼吸、側臥位等の症状が見られた(農薬登録申請資料)。以上に基づき、区分1(全身性、神経系)とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(神経系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ラットを用いた亜急性毒性試験において、0.8-2.5 mg/kg体重の投与(区分1のガイダンス値範囲内)において、体重増加抑制、振戦、ニューロン空胞化、脊髄・坐骨神経の変性、骨格筋萎縮、握力の低下が見られるとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分1(神経系)とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.00096 mg/L(水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の設定に関する資料, 2016)であることから、区分1とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性に関する十分なデータが得られておらず、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.000088 mg/L(EU CLP CLH, 2022)から、区分1とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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