NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 1675-54-3
名称 ビスフェノールAジグリシジルエーテル
物質ID m-nite-1675-54-3_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 分子内に自己反応性に関連する原子団(エポキシド)を含んでいるが、データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50=22736 mg/kg(IARC 47(1999))に基づき区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギLD50> 23200 mg/kg(IARC 47(1999))より区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験で刺激性なしの報告され(CERI・NITE有害性評価書(2006))、また、20%溶液または希釈せずに適用し、24時間以内に僅かな刺激性あるいは刺激性を認めなかったとの報告(DFGOT vol.19(2003))に基づき区分外とした。なお、ウサギ皮膚に24時間閉塞適用したドレイズ法による皮膚一次刺激性試験で、中等度の刺激性を示した結果(CERI・NITE有害性評価書(2006))があり、市販品によっては刺激性が見られる。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギ眼に適用した試験で「著しい刺激性(marked irritation)」の報告(DFGOT vol.19(2003))、かつ、EU分類のR36(EU-Annex 1(access on 7 2008))に基づき区分2Aとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - アレルギー性接触皮膚炎に加え、鼻炎や喘息の呼吸器症状を有する2人の患者がプリックテストで陽性となった(DFGOT vol.19(2003))。また、本物質による接触性皮膚炎を繰り返すセメント作業者に職業性喘息が疑われ、軽度の気管支過敏症と判明したが、本物質による呼吸器アレルギーとするにはデータ不十分と述べられている(DFGOT vol.19(2003))。いずれの場合も陽性と結論付けられているわけではないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットを用いた2種の皮膚感作性試験(Maximization test, Buehler test)でいずれも陽性であり(DFGOT vol.19(2003))、本物質を含むエポキシ樹脂のばく露を受けたヒトにおけるアレルギー性接触皮膚炎の症例および疫学調査の結果が数多く報告され(CERI・NITE有害性評価(2006)、DFGOT vol.19(2003))それらの報告のいくつかでは本物質が皮膚感作の原因物質であると結論されている(CERI・NITE有害性評価(2006))。また、EU分類はR43、DFG分類はShと皮膚感作性物質に分類されていることより区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスの経口あるいは経皮投与による優性致死試験(経世代変異原性試験)、マウスの経口投与による精巣胚上皮細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)、マウスあるいはチャイニーズハムスターの経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験およびチャイニーズハムスターの経口投与後による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、いずれも陰性結果が得られている(DFGOT vol.19(2003))ことから区分外とした。なお、in vitro試験では、細菌の復帰突然変異、マウスリンパ腫細胞突然変異、染色体異常の各種試験で陽性の報告(DFGOT vol.19(2003))がある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - IARCによる評価でGroup 3に(IARC(vol. 47 1999))に基づき区分外とした。なお、ラットおよびマウスに2年間経皮ばく露した複数の試験が実施されているが、対照群と比べ腫瘍発生頻度に有意な差は見出されていない(DFGOT vol. 19(2003)、IARC 47(1999))。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - ラットを用い一世代あるいは二世代にわたり経口ばく露した生殖試験において、親動物の体重増加抑制が示されたが生殖能、受胎能、仔の発生および出生後の生存に及ぼす影響はなく(DFGOT vol. 19(2003))、さらにラットおよびウサギの器官形成期の経口ばく露による発生毒性試験において、高用量群で母動物に軽度の毒性を生じたものの仔の発生に対する悪影響および催奇形性は認められなかった(DFGOT vol. 19(2003))。したがって、生殖および発生毒性試験において性機能または生殖能、仔の発生に対する悪影響が示されなったことから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
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- - データ不足で分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - ラットに1000 mg/kg/dayを28日間(90日補正:311 mg/kg/day)あるいは1500 mg/kg/dayを90日間経口投与により、体重低下を除く毒性所見の報告はない(DFGOT vol.19(2003))。さらに、ラットを用いた26週間経口(混餌)投与試験でも毒性学的に有意な変化を認めず、NOAELは100 mg/kg/dayと判断されている(CERI・NITE有害性評価書(2006))。また、1000 mg/kg/dayまでの用量を13週間経皮ばく露した試験で、マウスでは皮膚への局所影響を除く変化はなく(CERI・NITE有害性評価書(2006))、ラットでは摂餌量と体重増加抑制が認められたのみでNOAELは100 mg/kg/dayと判断され(CERI・NITE有害性評価書(2006))、1000 mg/kg/dayまでの用量を103週間経皮ばく露でも皮膚刺激による影響を除く対照群と比べ有意な変化は見出されていない(CERI・NITE有害性評価書(2006))。以上のようにラットまたはマウスに経口または経皮によるばく露期間の異なる複数の試験において、いずれもガイダンス値範囲区分2の上限以上の用量(100~1000 mg/kg/day)で全身毒性が示さなかったことから区分外(経口、経皮)に該当するが、吸入経路での情報がないことから分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 1.7 mg/L(初期リスク評価書, 2008)から、区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
急性毒性区分2であり、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:0%(初期リスク評価書, 2008))ことから、区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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