NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 25376-45-8
名称 トルイレンジアミン
物質ID m-nite-25376-45-8_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 染料の中間体などとして使用されており、常温の空気と接触しても自然発火しないと考えられ、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素または塩素を含んでいない有機化合物。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
トルイレンジアミン(組成比率不明)のラット経口LD50値270mg/kg(RTECS(1997))から、区分3とした。

【注】本物質は、2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-、3,5-ジアミノトルエンの総称であり、物質の組成比率の判明している知見はない。もっとも代表的な異性体である2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)ならびに2,5-ジアミノトルエン(パラトルイエンジアミン、ID1324, CAS: 95-70-5)の分類結果を参照のこと。本健康有害性については、必要に応じ、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)の分類結果を記載している。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
トルイレンジアミン(組成比率不明)のラット経皮LD50値463 mg/kg(RTECS(1997))から、区分3とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
なお、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)では、区分3とされている。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - トルエンジアミンの各異性体はウサギの眼に刺激性を示さない(HSDB(2003))との報告の一方、ヒトにおいて角膜混濁を伴う眼瞼炎を認めた知見も1例あり(HSDB(2003))、データ不足で分類できない。
なお、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)では、区分2Aとされている。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
トルイレンジアミンは、ヒト皮膚感作性物質とされている(HSDB(2003))こと、また、異性体の1つである2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)が区分1に分類されていることから、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
なお、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)では、区分外とされている。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
区分2に分類されている2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)を相当量含むことから、区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ヒト疫学調査では生殖への影響は認められていないものの、一部、精子数の減少を認めた知見があり(HSDB(2003))、加えて、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)では、雄動物の生殖能及び児動物の発生への影響をもとに区分2に分類されていることから、同様に区分2とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(肝臓)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
トルイジンアミンを含むある種のジアミンは、実験動物に対し強い肝毒性を示す(HSDB(2003))こと、加えて、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)はヒトに肝毒性があるとされていることから、区分1(肝臓)とした。
なお、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)では、区分1(肝臓、中枢神経系、血液系)、区分3(気道刺激性)とされている。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(肝臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
トルイジンアミンを含むある種のジアミンは、実験動物に対し強い肝毒性を示す(HSDB(2003))こと、加えて、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)は実験動物において区分1に相当するガイダンス値の範囲で肝臓への影響が認められていることから、区分1(肝臓)とした。
なお、2,4-トルエンジアミン(ID167, CAS: 95-80-7)では、区分1(肝臓、腎臓)、区分2(血液系、脾臓、精巣)とされている。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
藻類 (Desmodesmus subspicatus)の72時間EC50 (生長速度) =0.38 mg/L (OECD SIDS: 2007)であることから、区分1とした。 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、藻類 (Desmodesmus subspicatus)の72時間NOEC (生長速度) =0.0054 mg/L (OECD SIDS: 2007)であることから、区分1となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=1.73 mg/L (OECD SIDS: 2007)であることから、区分2となる。
以上の結果から、区分1とした。
平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成30年度(2018年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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