NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 3542-36-7
名称 ジクロロジオクチルスズ
物質ID m-nite-3542-36-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 加熱すると230℃で分解(GESTIS (Accessed Oct 2022))との情報により、常温で発火しないと考えられる。なお、分解するとスズや塩素といった有毒な蒸気が発生する(SAX (2000))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属(Sn)を含むが、水溶解度は1.6 mg/L(20℃)(GESTIS (Accessed Oct 2022))との測定データが得られており、水と急激な反応はしないと考えられる。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が55℃以下の固体であるが、データがなく分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(6)より、区分に該当しない(国連分類基準の区分5)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLD50:4,700 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(2)ラット(雌)のLD50:3,300 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(3)ラットのLD50:> 4,000 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(4)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(OECD TG 401)(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(5)ラットのLD50:5,500 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(6)ラットのLD50:5,850 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における固体であり、区分に該当しない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLC50(1時間):0.39 mg/L (4時間換算値:0.0975 mg/L)(SIDS Dossier (2006)、CLH Report (2017)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(2)ラットのLC50(4時間):0.439 mg/L(SIDS Dossier (2006)、CLH Report (2017)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))

【参考データ等】
(3)ラットのLC50(1時間、吸入性粉塵の割合不明):37 mg/L (4時間換算値:9.25 mg/L)(SIDS Dossier (2006)、CLH Report (2017)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、24時間適用、72時間観察)において、24時間後に全例で皮膚刺激性影響がみられたが、72時間以内に回復し、皮膚一次刺激指数(PDII)は1.8であったとの報告がある(SIDS (2009)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験において、みられた影響は72時間以内に回復した(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0.3、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結膜発赤スコア:1/0.7/0.3/1/0.7/1、結膜浮腫スコア:0.3/0.3/0.3/0.3/0.3/0.7)との報告がある(SIDS (2009)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しないとした。

【根拠データ】
(1)In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG474、単回強制経口投与、最大2,000 mg/kg)、チャイニーズハムスターの骨髄細胞を用いた姉妹染色分体交換試験(単回強制経口投与、最大5,000 mg/kg)、及びラットの肝臓と胸腺に対する14C-標識体を用いたDNA結合試験で、いずれも陰性であった。また、ラットに最大3.5 mg/kgを単回強制経口投与したが、肝臓と胸腺のDNA付加体形成はみられなかった(SIAR (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018)、ATSDR (2005))。
(2)In vitroでは、細菌を用いた復帰突然変異試験で代謝活性系の有無にかかわらず陰性の2報告、チャイニーズハムスターV79細胞(HGPRT遺伝子座)を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG476、GLP)で代謝活性系の有無にかかわらず陰性の2報告がある。一方、マウスリンフォーマ試験で陽性(S9-)の報告がある(SIAR (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

【参考データ等】
本物質(DOTC)とモノオクチル三塩化スズ(MOTC)との混合物(35:65、重量比)について、ラットを用いた2年間混餌投与による発がん性試験では、全身性の悪性リンパ腫の頻度増加が雄の50 ppm以上及び雌の150 ppm投与群にみられ、雌150 ppm群では胸腺リンパ腫の頻度増加も認められた。本報告は要約のみで試験の詳細は明らかでない(CICAD 73 (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、母動物毒性がみられない用量で胎児毒性、生存胎児数の減少、離乳後の発育期における免疫抑制影響などがみられ、母動物毒性がみられる用量では骨格奇形がみられることから、区分1Bとした。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414、GLP)において、母動物毒性がみられない低用量(10 ppm)から、着床後胚/胎児損失率の増加がみられ、母動物毒性(体重増加抑制、胸腺サイズの減少)がみられる中用量(100 ppm)以上では着床前胚損失率の増加、骨格奇形(主に四肢骨の欠損)を持つ胎児数の有意な増加が認められた(EU CLP CLH (2018)、NICNAS IMAP (2018))。
(2)ラットを用いた混餌投与による拡張一世代試験(OECD TG443)において、最高用量の30 ppm(妊娠期:1.7~2.1 mg/kg/day、哺育期:2.9~5.2 mg/kg/day)まで母動物毒性も、親動物の生殖影響も認められなかった。しかし、出生児には高用量群において、生後4日に一腹当たりの生存胎児数の減少が認められた。この他、F1の高用量群では生後42日の剖検で胸腺絶対/相対重量減少及び胸腺細胞数の減少がみられた。(EU CLP CLH (2018)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
(3)ラットを用いた生殖発生毒性スクリーニング試験(OECD TG421、GLP、90日間反復投与毒性試験の一部として実施)において、母動物に全身毒性(臨床症状(削痩、蒼白、立毛、眼瞼痙攣)、体重低値、摂餌量減少、胸腺のリンパ球著減)がみられる用量で、生殖影響指標への影響(妊娠率・出生率の減少傾向、着床後損失率の増加傾向)、並びに矮小児数、生後4日までの生存率の低下等の発生影響が認められた(EU CLP CLH (2018)、SIAR (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。

【参考データ等】
(4)EUではRepr.1Bに分類されている(CLP分類結果 (Accessed 2022))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、経口及び吸入経路では区分に該当しない。ただし、経皮経路での毒性情報がなくデータ不足のため分類できない。なお(1)、(2)でみられる呼吸器影響は非特異的所見と判断し、分類に採用しなかった。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた単回経口投与試験において、区分2範囲を超える用量で死亡例が発現し、致死量以下でみられた症状は呼吸困難(努力呼吸)、眼球突出、鎮静、立毛及び眼瞼下垂であった。また、LD50値の最小値は4,000 mg/kg(区分に該当しない範囲)であったとの報告がある(SIAR (2006)、(AICIS IMAP (2018))。
(2)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(粉塵、4時間)において、ばく露終了後に呼吸困難、振戦、側臥位/腹臥位、被毛粗剛がみられ、死亡例の剖検では肺の出血、臓器のうっ血がみられた。また、LC50は0.439 mg/L(区分1の範囲)であったとの報告がある(CLH Report (2018)、AICIS IMAP (2018)、SIAR (2006))。
(3)ラットを用いた単回吸入ばく露試験(粉塵、1時間)において、鼻孔に白色物質の沈着、呼吸異常(不規則呼吸/速呼吸)、鼻・眼の周囲に分泌物付着がみられた。また、LC50(1時間値)は0.39 mg/L(区分1の範囲)であったとの報告がある(CLH Report (2018)、AICIS IMAP (2018)、SIAR (2006))。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(免疫系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、区分1の用量範囲で胸腺、脾臓、リンパ節に主に影響がみられていることから、区分1(免疫系)とした。

【分類根拠】
(1)ラットを用いた混餌投与による6週間反復経口投与試験において、50及び150 ppm(2.5及び7.5 mg/kg/day、90日換算:1.2及び3.5 mg/kg/day、区分1の範囲)で体重増加抑制、摂餌効率の減少、腎臓相対重量増加、胸腺相対重量減少、胸腺と脾臓及びリンパ節の胸腺依存領域におけるリンパ球の枯渇、雄にヘモグロビン(Hb)の減少、雌に肝臓及び脳重量減少がみられたとの報告がある(SIAR (2007)、AICIS IMAP (2018)、MOE初期評価 (2018))。
(2)本物質とモノオクチル三塩化スズ(MOTC)の94.1:2.3(%重量比)混合物を被験物質とした、ラットを用いた混餌投与による13週間反復経口投与試験(OECD TG 408、GLP)において、10及び100 ppm(0.7及び7 mg/kg/day、区分1の範囲)で、胸腺絶対/相対重量減少、胸腺リンパ球減少、ALP増加、雄にMCH及び血漿Naの減少、雌に単球減少及び総ビリルビン増加がみられ、300 ppm(19~20 mg/kg/day、区分2の範囲)でA/G比の減少、胸腺リンパ球枯渇(雄:中程度~重度、9/9例、雌:中程度~極めて重度、9/9例)、雄に総白血球数及びリンパ球の減少、雌にHb、プロトロンビン時間の減少、総/間接ビリルビン、総コレステロールの減少などがみられたとの報告がある(SIAR (2006)、AICIS IMAP (2018)、MOE初期評価 (2018))。
(3)ラットを用いた混餌投与による拡張一世代試験(OECD TG443)において、最高用量の30 ppm(妊娠期:1.7~2.1 mg/kg/day、哺育期:2.9~5.2 mg/kg/day)まで母動物毒性も、親動物の生殖影響も認められなかった。しかし、出生児には高用量群において、生後4日に一腹当たりの生存胎児数の減少がみられた。この他、F1の高用量群では生後42日の剖検で胸腺絶対/相対重量減少及び胸腺細胞数の減少がみられたとの報告がある(CLH Report (2018)、AICIS IMAP (2018)、MOE初期評価 (2018))。

【参考データ等】
(4)本物質はEU CLHにおいて、区分1(胸腺)に分類されている。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
-
-
- - 藻類(Scenedesmus subspicatus)72時間ErC50 > 0.002 mg/L(SIAR, 2006、CICAD 73, 2006)、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 0.28 mg/L(SIAR, 2006、CICAD 73, 2006)、魚類(ブルーギル)96時間LC50 > 0.24 mg/L(SIAR, 2006、CICAD 73, 2006)であることから、区分に該当しないとした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.41 mg/L(SIAR, 2006、CICAD 73, 2006)から、区分2となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、難水溶性であり(水溶解度 = 1.6 mg/L(EU CLP CLH, 2017))、魚類(ブルーギル)の96時間LC50 > 0.24 mg/L(SIAR, 2006、CICAD 73, 2006)であるが、急速分解性がなく、生物蓄積性があると推定される(log Kow = 5.82(KOWWIN v1.68))ことから、区分4となる。
以上の結果を比較し、区分2とした。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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