項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 576-26-1 |
名称 | 2,6-キシレノール |
物質ID | m-nite-576-26-1_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性という情報 (HSDB (Access on 2015)) があるが、データがなく分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が> 500℃ (GESTIS (Access on November 2015)) であり常温で発火しないと考えられる。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。なお、アルミニウム、銅及び銅合金は腐食作用を受け、鋼、ステンレス鋼、ガラス、セラミック及び多くの合成物質は耐久性があるとの情報 (Hommel (1997)) がある。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値として、296 mg/kgとの報告 (環境省リスク評価第5巻 (2006)) に基づき、区分3とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ラットのLD50値として、2,325 mg/kg及びウサギのLD50値として、1,000 mg/kgとの報告 (環境省リスク評価第5巻 (2006)) がある。ラットでは区分外であり、ウサギでは区分3となる。LD50値の最小値が該当する区分を採用し、区分3とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
本物質は皮膚に対して腐食性を示す (環境省リスク評価第5巻 (2006)) との記載や、化学熱傷が生じると考えられるとの記載 (NITE初期リスク評価書 (2008)) がある。また、ラット、ウサギ、モルモットの皮膚に局所適用すると適用部位に刺激性を示し、潰瘍を生じる (NITE初期リスク評価書 (2008)) との記載がある。また、本物質はウサギの皮膚への適用で腐食性を有するとの記載がある (NITE初期リスク評価書 (2008))。以上から、区分1とした。なお、本物質はEU CLP分類において「Skin. Corr. 1B H314」に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on October 2015))。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
本物質はウサギの眼に対して刺激性を有する (NITE初期リスク評価書 (2008)) との記載や、眼に対して腐食性を示す (環境省リスク評価第5巻 (2006)) との記載がある。また、本物質は皮膚腐食性/刺激性の分類で区分1に分類されている。以上から区分1とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | In vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性、ヒトリンパ球の姉妹染色分体交換試験で陰性である (NITE初期リスク評価書 (2008)、環境省リスク評価第5巻 (2006)、HSDB (Access on October 2015)、NTP DB (Access on November 2015))。したがって、ガイダンスに従い分類できないとした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒトでの発がん性に関する情報はない。実験動物では、本物質をベンゼン溶液として、雌マウスの背部皮膚に10%の濃度で25 μL反復適用 (2回/週) した試験において、20週間後に適用部位に乳頭腫が8%の発生頻度でみられたが、がんはみられなかった (環境省リスク評価第5巻 (2006)、NITE初期リスク評価書 (2008))。また、イニシエーターのDMBA (9,10-ジメチル-1,2-ベンズアン卜ラセン) のベンゼン溶液を背部皮膚に塗布後、本物質をベンゼン溶液中20%の濃度で25 μL、反復経皮適用 (2回/週) した試験において、DMBAとの併用群では15週間投与後、適用部位に乳頭腫が30%、がんが4%に発生し、23週間投与後にはがんの発生頻度は11%となった。一方、DMBA塗布のみの対照群では15週間後に乳頭腫が13%、がんは0%、53週間後にがん発生頻度が6%となった。また、DMBA塗布後ベンゼンのみを反復適用した群では24週間後に乳頭腫が11%にみられた (環境省リスク評価第5巻 (2006)、NITE初期リスク評価書 (2008))。以上、環境省のリスク評価では、同時に試験した2,4-キシレノールの結果と併せて、本物質は2,4-キシレノールより弱いプロモーター作用を有するとの原著者による示唆に対し、溶媒に用いたベンゼン自体に発がん作用があるため、プロモーター作用の有無の結果の解釈は難しいと記述されている (環境省リスク評価第5巻 (2006))。この他、発がん性の分類に利用可能な動物実験データはない。また、国際機関による発がん性分類もなされていない。したがって、本項はデータ不足のため分類できない。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒトの生殖影響に関する情報はない。実験動物では妊娠ラットの器官形成期 (妊娠6~15日) に強制経口投与した発生毒性試験において、母動物には180 mg/kg/day以上で体重増加抑制、540 mg/kg/dayで死亡 (2/24例) がみられたの対し、胎児には540 mg/kg/dayで体重の低値がみられた (環境省リスク評価第5巻 (2006)) との記述がある。すなわち、母動物に顕著な毒性が発現する用量まで投与しても、胎児には発生影響として分類対象所見に含めない軽微な変化がみられたのみであった。しかしながら、性機能・生殖能への影響を評価した試験結果がなく、本項はデータ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H335 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
本物質のヒトデータはないが、実験動物では、本物質のラット、マウス吸入ばく露 (0.27 mg/L、区分1相当) で、呼吸阻害、れん縮性振戦の報告がある (NITE初期リスク評価書 (2008)、HSDB (Access on October 2015))。本物質はフェノールに類似の毒性を示すと報告されており (NITE初期リスク評価書 (2008)、環境省リスク評価第5巻 (2006)、HSDB (Access on October 2015))、フェノールから推定される毒性は、経口ばく露あるいは経皮ばく露で粘膜腐食性による灼熱感、頭痛、眩暈、吐き気、腹痛、嘔吐、下痢、筋肉れん縮、中枢神経抑制、意識喪失、吸入ばく露で、気道刺激性、頭痛、咳、衰弱、吐き気、嘔吐、感覚異常、アルブミン尿症であるとの記載がある (NITE初期リスク評価書 (2008)、HSDB (Access on October 2015)、環境省リスク評価第5巻 (2006))。 以上より、本物質は気道刺激性のほか、中枢神経系に影響があり、区分1 (中枢神経系)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (中枢神経系、呼吸器、肝臓、腎臓)、区分2 (血液系) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトに関する情報は得られていない。 実験動物に関して、経口経路では、ラットを用いた28日間強制経口投与毒性試験において、区分2の範囲内である400 mg/kg/day (90日換算値=88.9 mg/kg/day) の雌雄で肝臓重量の有意な増加、運動失調、流涎、脾臓での髄外造血、雌で貧血の報告 (環境省リスク評価第5巻 (2006))、ラットを用いた8ヶ月間反復経口投与毒性試験において、区分1の範囲内である6 mg/kg/day群で主に肝臓、腎臓、脾臓の病理組織学的変化 (肝細胞の脂肪変性、腎臓の硝子滴変性、脾臓の骨髄性細胞及び網内系細胞の増加、脾臓リンパ濾胞の萎縮) の報告がある (環境省リスク評価第5巻 (2006)、NITE初期リスク評価書 (2008)、IRIS Summary (1988))。 吸入経路では、ラットを用いた4.5ヶ月間吸入毒性試験において、区分1の範囲内である22 mg/m3群 (ガイダンス値換算:0.015 mg/L/6hr/day) でヘキソバルビタール睡眠時間の有意な延長、遊泳能力の阻害、血中のカタラーゼ活性及びコリンエステラーゼ活性の有意な低下、体重及び肝臓重量の有意な減少、気道で気管周囲及び血管周囲性のリンパ球浸潤、気管及び主気管支粘膜の変性、肺胞の出血、肺胞壁の障害、肝臓で円形細胞浸潤や脂肪変性、腎臓で退行性変化、脾臓で白脾髄の増加と赤脾髄の鬱血、毛細管の肥厚が報告されている (環境省リスク評価第5巻 (2006))。 以上のように、経口経路では、血液系に対する影響が区分2、肝臓、腎臓、脾臓への影響が区分1の範囲でみられ、吸入経路では、中枢神経系、呼吸器、肝臓、腎臓、脾臓に対する影響が区分1の範囲でみられた。しかし、脾臓については貧血に対する二次的変化や非特異的変化と考えられることから標的臓器とはしなかった。 したがって、区分1 (中枢神経系、呼吸器、肝臓、腎臓)、区分2 (血液系) とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
甲殻類(ブラインシュリンプ)48時間LC50 = 2.2 mg/L(NITE初期リスク評価書, 2008)であることから、区分2とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、28日でのBOD分解度=2%、HPLC分解度=1%(経済産業公報, 2003))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC (繁殖) = 0.538 mg/L(環境省リスク評価第5巻, 2006))であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、魚類(メダカ)の96時間LC50 = 15.4 mg/L(環境省リスク評価第5巻, 2006)であることから、区分3となる。 以上の結果を比較し、区分2とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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