NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 7664-39-3
名称 フッ化水素
物質ID m-nite-7664-39-3a_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - ここで対象としたフッ化水素は無水物であり、事実上のガス (殆どがガス化している状態) を想定して分類を行った。なお、同じCAS番号で「フッ化水素酸 (液体)」の分類も参照のこと。
フッ化水素の沸点情報は19.5~20 ℃であり、20 ℃において完全にガスであることを保証した情報はなく、GHSの定義のガスを満たす確証はないが、事実上のガスである。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC (2017))との情報により、区分に該当しない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 液化ガス


警告
H280 P410+P403 臨界温度188 ℃(GESTIS (Accessed Oct. 2021))は65 ℃を超えているため、液化ガス(低圧液化ガス)とした。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義におけるガスであり、区分に該当しない。なお、同一CAS番号のフッ化水素酸の分類も参照のこと。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義におけるガスであり、区分に該当しない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分1とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)無水フッ化水素酸フュームの致死濃度は5分で50~250 ppm以上であるとの報告がある(臨床中毒学 (2009))。

【参考データ等】
(2)ラットのLC50(1時間):966 ppm (4時間換算:483 ppm)(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、US AEGL (2004)、EU RAR (2001)、AICIS PEC (2001))
(3)ラットのLC50(1時間):1,000~2,300 ppmの間 (4時間換算:500~1150 ppm)(DFG MAK (2001))
(4)ラットのLC50(1時間):2,229~2,328 ppmの間 (4時間換算:1114.5~1164 ppm)(GLP)(EU RAR (2001))
(5)ラットのLC50(1時間):1,276 ppm (4時間換算:638 ppm)(US AEGL (2004))
(6)ラットのLC50(1時間):1,304 ppm (4時間換算:652 ppm)(EU RAR (2001))
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義におけるガスであり、区分に該当しない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分1とした。なお、(1)のデータはミスト換算した値で分類を行った。新たな知見に基づき分類結果を変更した。

【根拠データ】
(1)無水フッ化水素酸フュームの致死濃度は50~250 ppm(ミスト、4時間換算:0.0008~0.004 mg/L)以上であるとの報告がある(臨床中毒学 (2009))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(4)より、区分1とした。

【根拠データ】
(1)フッ化水素及びフッ化水素酸(液体)は皮膚及び粘膜に対し腐食性又は高度刺激性を示す(DFG MAK (2001))。
(2)フッ化水素の経皮ばく露による臨床症状(疼痛、腫脹、水疱、紅斑及び壊死)は、多くの場合数時間後に発症する(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(3)純粋なフッ化水素との皮膚接触による体表の3.6%で2~3度の火傷をきたし、全身影響(悪心、嘔吐、徐脈、多尿)が発生した(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、AICIS (旧NICNAS) PEC (2001))。
(4)本物質は、平成8年労働省告示第33号(平成25年厚生労働省告示第316号により改正)において、労働基準法施行規則別表第一の二第四号1の厚生労働大臣が指定する単体たる化学物質及び化合物(合金を含む。)に「弗化水素酸(弗化水素を含む。)」として指定されており、本物質にさらされる業務による、特定の症状又は障害を主たる症状又は障害とする疾病(皮膚障害、前眼部障害又は気道・肺障害)が、業務上の疾病として定められている。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
【分類根拠】
(1)~(3)より、区分1とした。

【根拠データ】
(1)皮膚腐食性/刺激性で区分1である。
(2)2名の男性ボランティアに0.026、0.05および0.1 mg/l (32, 61及び122 ppm) の濃度のフッ化水素を非常に短い期間曝露された。122 ppmの吸入では、1分以内に著しい結膜および呼吸器の刺激を引き起こし、皮膚障害をきたした。61 ppmでは、目と鼻の刺激が顕著であったが、皮膚障害はみられなかった。目と鼻の刺激は32 ppmでは軽度であり、不快感を伴ったが許容された。すべての濃度で、気道の刺激と口内の酸味があった(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(3)本物質は、平成8年労働省告示第33号(平成25年厚生労働省告示第316号により改正)において、労働基準法施行規則別表第一の二第四号1の厚生労働大臣が指定する単体たる化学物質及び化合物(合金を含む。)に「弗化水素酸(弗化水素を含む。)」として指定されており、本物質にさらされる業務による、特定の症状又は障害を主たる症状又は障害とする疾病(皮膚障害、前眼部障害又は気道・肺障害)が、業務上の疾病として定められている。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、区分に該当しない。

【参考データ等】
(1)In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験(吸入ばく露、1 mg/m3、1ヵ月間(6時間/日、5日/週))で陽性(高倍数性)、マウスを用いた優性致死試験で陰性の報告がある(ACGIH (2005)、産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、EU RAR (2001) 、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。
(2)In vitroでは、細菌復帰突然変異試験で陰性の報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020)、EU RAR (2001) 、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。
(3)(1)のin vivo試験 (ラット骨髄細胞の染色体異常試験、マウスの優性致死試験) の結果からは結論できない。染色体異常試験(高倍数性で見られた)の陽性は分裂後期の細胞で異常が見られたものである。しかし、フッ素イオンはDNAと共有結合せず付加体を形成しないため二次的な影響と考えられ、EUは無機フッ化物はin vivoで染色体損傷を誘発しないと結論した(EU RAR (2001))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器、心血管系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(7)より、ヒト及び動物での知見において呼吸器系、心血管系への影響がみられたことから、区分1(呼吸器、心血管系)とした。

【根拠データ】
(1)顔面への本物質の飛散は致命的な肺水腫及び、低カルシウム血症及び低マグネシウム血症を含む全身影響を引き起こすことの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(2)健康な非喫煙男性のボランティア23名に対して、本物質を低ばく露群(0.2~0.6 mg/m3)、中ばく露群(0.7~2.4 mg/m3)、高ばく露群(2.5~5.2 mg/m3)で1時間(最初の45分は安静、残りの15分は自転車エルゴメーターによる75Wの運動)ばく露し、上気道、下気道の刺激症状を0(なし)~5(非常に強い)の6段階で評価した報告がある。その結果、上気道症状のばく露前とばく露後の得点の差は、低・中ばく露群と比較して高ばく露群で有意に高く、ばく露後4時間後にはほとんどすべての症状が消失したとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(3)ヒトに対して、3.3~3.9 mg/m3の1時間ばく露による鼻洗浄(NAL)で鼻腔内反応を調査した結果、自覚症状では10名中7名が上気道症状の増悪を認め、好中球増加、アラキドン酸代謝物(PGE2、LTB4)の増加、TNF-αの増加、たんぱく質の増加がみられたとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(4)ボランティアに2.5 mg/m3で1時間以上吸入ばく露した場合、気道症状(痒みやヒリヒリ感)の増加がみられ、別の試験では平均1.16 mg/m3の低濃度で、眼、皮膚、鼻粘膜に刺激を生じたとの報告がある。1時間フッ化水素を吸入したヒトボランテイアの気管支肺胞洗浄液を用いた評価では、試験した中レベル(0.7~2.4 mg/m3)及び高レベル(2.5~5.2 mg/m3)では炎症の徴候がみられたが、低レベル(≦ 0.6 mg/m3)ではみられなかったとの報告がある(AICIS PEC (2001))。
(5)極めて高濃度のフッ化水素/フッ化水素酸へのばく露により重篤な心血管系影響を引き起こす恐れがある。これは低カルシウム血症と高カリウム血症の組合わせに起因するもので、顔面にフッ化水素酸のしぶきを浴びたヒトが心不整脈を生じた事例があるとの報告がある(ATSDR (2003))。
(6)サルを用いた単回吸入ばく露試験(1時間)において、690 ppm(4時間換算値:345 ppm、区分1の範囲)で呼吸困難、麻痺、流涙、鼻汁、吐き気、くしゃみ、嘔吐がみられた。なお、LC50は1,774 ppmとされ、剖検では大量の肺出血及び浮腫がみられたとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(7)ウサギを用いた単回吸入ばく露試験において、23 ppm(区分1の範囲)で心筋の壊死及びうっ血がみられたとの報告がある(ACGIH (2005)、ATSDR (2003))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(歯、呼吸器、骨、神経系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
【分類根拠】
(1)より、ヒトの知見において骨及び歯への影響が考えられ、(2)~(4)より、動物での知見において歯、呼吸器、骨、神経系への影響がみられたことから、区分1(歯、呼吸器、骨、神経系)とした。

【根拠データ】
(1)ヒトにおいて、フッ素は骨及び歯芽に蓄積し、高レベルのフッ化物及びフッ化水素への慢性ばく露により、骨フッ素症が発生するとの報告がある(産衛学会許容濃度の暫定値の提案理由書 (2020))。
(2)ラットを用いた1ヵ月間反復吸入ばく露試験(6時間/日)において、1.2 ppm(90日換算:0.286 ppm、区分1の範囲)で歯のエナメル質の損傷、気管支粘膜の萎縮と局所の浮腫(若齢)、肺に気管支周囲の過形成(高齢)、12か月齢の動物では不規則な骨小腔の形成がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。
(3)ラットを用いた91日間反復吸入ばく露試験(GLP、6時間/日、5日/週)において、10 ppm(7.14 ppm、区分1の範囲)で顕著な体重減少、眼の赤い分泌物、被毛粗剛等症状、歯の不正咬合がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。
(4)ラットを用いた5ヵ月間反復吸入ばく露試験において、0.03 ppm(区分1の範囲)で条件反射の低下、刺激後の運動神経反射が起こるまでの潜伏時間の延長が、0.1 ppm(区分1の範囲)で神経細胞シナプスの組織学的変化がみられたとの報告がある(ATSDR (2003))。

【参考データ等】
(5)フッ化水素及びフッ化物のダストにばく露された作業者には早発性骨フッ素症がみられたとのいくつかの証拠がある。これらの研究ではフッ素のばく露レベルとの関係が十分に特徴づけられておらず、大部分の研究で骨の線維化の診断に関して不確実性があるとの報告がある(ATSDR (2003))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義におけるガスであり、区分に該当しない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(ヨコエビ)96時間EC50(遊泳阻害)= 40.3 mg/L[38.28 mgF/L 換算値](ECETOC TR91:2003)であることから、区分3とした。なお、分類にはフッ化ナトリウムのデータを使用した。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 対象物質は無機化合物であり、水中での挙動は不明であるが、対水溶解度が自由混和であり、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC(繁殖)= 3.9 mg/L[3.7 mgF/L 換算値](NICNAS PEC:2001), EU RAR:2001)、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC(速度法)=> 221 mg/L[210 mgF/L 換算値](環境省生態影響試験:2017)、魚類(メダカ)の28日間NOEC(初期生活段階試験)=>4.7 mg/L[NaF:9.9 mg/L 換算値](環境省生態影響試験:2017)であることから、区分外とした。なお、分類にはフッ化ナトリウムのデータを使用した。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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