項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 84852-15-3 |
名称 | 4-ノニルフェノール(分枝) |
物質ID | m-nite-84852-15-3_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点155℃(密閉式)(IUCLID(2000))は93℃超えである。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は約370℃(主としてp-を含む工業品)(ホンメル(1996))であり、常温では発火しないと考えられる。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素を含む有機化合物であるがこの酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、ステンレス鋼は容器として耐久性がある(ホンメル(1996))。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、List 1に記載のデータ 580 mg/kg(環境省リスク評価 第2巻(2003))、List 2であるがテストガイドライン(OECD TG 401 または USA IRLG Guideline)に従って実施された3試験のデータ(1900 mg/kg, 1882 mg/kg, 1246 mg/kg)(IUCLID(2000))がいずれも区分4に該当することから、区分4とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギのLD50値 2037 mg/kg(環境省リスク評価 第2巻(2003))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。なお、ウサギのLD50値として >2000 mg/kg(IUCLID(2000))のデータもある。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギに0.5 mLを閉塞適用した試験(OECD TG 404)において、3分間のばく露で軽度から中等度の紅斑及び水腫、4時間で中等度の紅斑及び強度の水腫を示し、次いで外表面の壊死、全層壊死、亀裂、皮膚の落屑、潰瘍形成、脱毛、かさぶた、瘢痕化がみられ、皮膚に不可逆的な損傷が現れた(NITE初期リスク評価書(2005))ことから区分1とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギに0.1 mLまたは100 mgを適用した試験でそれぞれ中等度または強度の刺激性(NITE初期リスク評価書(2005))との結果、さらにウサギを用いた別の試験(OECD TG 405)の結果は刺激性あり(irritating)で刺激性スコアは38.42/110であった(IUCLID(2000))ことから、区分2とした。なお、皮膚腐食性/刺激性については区分1に分類されている。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | EU-RAR 10(2002)には、モルモットのマキシマイゼション試験の報告が3件あり、2件が感作性なしで、1件が確実な結論が出せず、さらに上記の試験法に欠陥がある試験があるとしている。NITE初期リスク評価書 Ver.1.0, No.1(2005)では、5件の試験が記載されており、試験法に欠陥がある試験以外は感作性なしとしている。いずれも明確な結論が述べられていないことから分類できないとした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、腹腔内と経口の両経路ともに陰性結果(EU-RAR(2002))が得られていることに基づき区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験およびCHL細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陰性(NITE初期リスク評価書(2005))、また、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHPRT試験(OECD TG 476)で陰性(EU-RAR(2002))が報告されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットの二世代にわたり経口投与した生殖毒性試験において、一般毒性として親動物に肝臓や腎臓の重量増加が認められた用量(50 mg/kg/day)で、着床数および生存仔数の減少等の生殖指標への影響が示された(環境省リスク評価 第2巻(2003))ことから区分2とした。なお、ラットの三世代にわたり経口投与した試験(三世代生殖毒性試験)では、性機能および生殖能、同腹仔の指標に関しては投与の影響は認められなかったが、性周期の延長、膣開口日の早期化、精巣における精子細胞数の減少等が報告されている(NTP TR(1997))。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用、気道刺激性) |
警告 |
H336 H335 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットに経口投与後の症状として、鎮静、運動失調、嗜眠の記載(NITE初期リスク評価書(2005)、EU-RAR(2002))に基づき区分3(麻酔作用)とした。また、飽和蒸気へのばく露で、マウスの呼吸器への刺激性が報告されているEU-RAR(2002))ことに基づき区分3(気道刺激性)とした。なお、死亡動物の剖検で認められた胃腸の炎症(NITE初期リスク評価書(2005))、胃粘膜の糜爛(EU-RAR(2002))は、腐食性/刺激性物質による局所影響として分類の根拠としなかった。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ラットの28日間反復経口投与試験おいて、250 mg/kg/day(90日換算:77.8 mg/kg/day)で雌雄共に小葉中心性の肝細胞肥大、腎臓の近位尿細管の好塩基性化、集合管の好塩基性化と拡張、膀胱の移行上皮の過形成、さらに雌では腎臓の散在性白色点、腫大、近位尿細管上皮細胞の壊死、間質の炎症細胞浸潤、尿円柱、腎盂粘膜の過形成及び腎盂拡張がみられた(NITE初期リスク評価書(2005))。また、ラットの90日間混餌投与試験では唯一組織学的に注目すべき変化が腎臓と肝臓で見られたとの記述があり、2000 ppm(140 mg/kg/day)群の一部の動物で肝酵素(AST、ALT)の著しい上昇を伴い、軽度または中等度の肝細胞壊死が報告されている(EU-RAR(2002))。ラットの三世代にわたり混餌投与した試験(3世代生殖毒性試験)では、15 mg/kg/day以上の全世代の雄および三世代目の雌、160 mg/kg/day群の一世代目の雌、二世代目の雌で尿細管の変性または肥大を認めたと報告されている(環境省リスク評価 第2巻(2003))。以上の結果によれば、肝臓および腎臓に対する影響が病理組織学的変化としてガイダンス値区分2相当またはそれ以上の用量で現れていることから、区分2(肝臓、腎臓)とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
藻類 (Skeletonema costatum) の96時間EC50 = 0.027 mg/L (EU-RAR, 2002) から区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(EU-RAR, 2002)ことから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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