NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 97-53-0
名称 オイゲノール
物質ID m-nite-97-53-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点104℃[方式不明](HSDB(2010))というデータがあるが、また>110℃[方式不明](Gangolli(2nd, 1998))とのデータもあり、所定の密閉式測定法でも93℃超えると判断して区分外とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 分子内自己反応性に関連する原子団(不飽和結合)を含むが、データがなく分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
2件のラットLD50値(1930 mg/kgおよび2680 mg/kg)(IARC 36(1985))のうち、1件が区分4、他の1件がJIS分類基準の区分外に相当し、危険性の高い方の区分4とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、List 3のデータであるが、ラットのLC50値は >2.58 mg/L/4h(RTECS(2010))と記載されているが、この結果からは区分を特定できない。ただし、試験濃度(2.58 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(0.20 mg/L)を超えているので、ミストの基準値が適用される。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギに本物質0.5 mLを希釈せず4時間適用した試験(OECD TG 404; GLP)で、皮膚一次刺激指数は2.92(ECETOC TR 66(1995))に基づき、区分2とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットを用いたマキシマイゼーション試験、マウスを用いた局所リンパ節増殖試験(LLNA法)、およびモルモットを用いたOptimization testでいずれも陽性の結果(ECETOC TR 77(1999))があり、ヒトでは皮膚炎を訴えた化粧品使用者の155人中4人、および歯科患者の18人中16人がパッチテストで陽性を示した(ECETOC TR 77(1999))ことに加え、本物質はヒトおよび動物に対し皮膚感作性物質であると結論付けられている(ECETOC TR 77(1999))ことから、区分1とした。なお、本物質は感作性物質としてContact Dermatitis(Frosch)(4th, 2006)に掲載されている。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスに腹腔内投与後の骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果(NTP DB(Access on Oct 2010))に基づき区分外とした。なお、マウスに腹腔内投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の結果は曖昧であり、姉妹染色分体交換試験は陽性であった(NTP DB(Access on Oct 2010))。一方、in vitro試験として、エームス試験の陰性、染色体異常試験の陰性~弱陽性、マウスのリンパ腫試験の陽性の結果がそれぞれ報告されている(NTP DB(Access on Oct 2010)。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - IARCによる発がん性評価においてグループ3に分類されている(IARC Supplement 7(1987))ことに基づき、「分類できない」とした。なお、ラットおよびマウスに2年間混餌投与した試験において、ラットでは雌雄とも投与に関連する発がん性の証拠は見出されなかったが、マウスで雄の低用量群で肝臓の癌腫と腺腫の発生率が増加し、雌で肝細胞癌腫または腺腫の合計発生率が有意に増加したことから、発がん性について曖昧な証拠があると報告されている(NTP TR 223(1983))。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - ラットおよびマウスに13週間混餌投与により、それぞれ最高用量の12500 ppm(625 mg/kg/day)および6000 ppm(900 mg/kg/day)において、ラットで体重低下が見られたものの両動物種とも投与に関連する影響は観察されなかった(NTP TR 223(1983))。また、ラットの28日間混餌投与試験は飼料中濃度として2%(90日換算:622 mg/kg/day)で影響なく(JECFA WHO FAS 56(2006))、別の19週間混餌投与試験は10000 ppm(500 mg/kg/day)で影響を示さなかった(JECFA WHO FAS 56(2006))。以上より複数の混餌投与試験において、ガイダンス値範囲を超えた用量で影響が認められなかったことから、経口経路では区分外相当となるが、他の投与経路についてはデータがなく、影響は不明である。したがって、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。
平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
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H402 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 = 24.0 mg/L(AQUIRE, 2011)から区分3とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
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H412 P273
P501
急性毒性区分3であり、急速分解性がない(BIOWIN)ことから区分3とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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