NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 99-87-6
名称 p-シメン
物質ID m-nite-99-87-6_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点47℃ (closed cup) (GESTIS (Access on July 2017)) に基づいて区分3とした。なお、UNRTDG分類はUN 2046、クラス3、PGⅢである。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
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- - 発火点は435℃ (GESTIS (Access on July 2017)) であり常温で発火しないと考えられる。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、通常の容器材料は恒久性がある (ホンメル (1996)) との情報がある。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値として、4,750 mg/kg (JECFA FAS 54 (2006)) との報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。旧分類が使用したラットのLD50値のデータ (RTECS (2009)) は、元文献を参照しても確認できなかったため、不採用とした。なお、List外の情報源であるが、HPVIS (2005) (未評価) に、ウサギのLD50値として、> 5,000 mg/kg及び10,545 mg/kgとの報告があり、区分外に該当する。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHSの定義における液体である。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、動物種により結果が大きく異なるため、分類できない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度(10.85 mg/L)~飽和蒸気圧濃度の90%(9.75 mg/L)に相当するためミストを含む蒸気と判断し、mg/Lを単位とする基準値より判断した。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(吸入)の項目を見直したが、分類結果に変更はない(2022年)。

【参考データ等】
(1)ラットのLC50(5時間):>9.7 mg/L(4時間換算値:>10.84 mg/L)(CLH Report (2018)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))
(2)マウスのLC50(5時間):<9.7 mg/L(4時間換算値:<10.84 mg/L、区分3の範囲)(CLH Report (2018)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))
(3)モルモットのLC50(5時間)>9.7 mg/L(4時間換算値:>10.84 mg/L)(CLH Report (2018)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))
(4)本物質は(2)に基づきEU CLHにおいて、区分3に分類されている。

令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)~(3)より、動物種により結果が大きく異なるため、分類できない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度(10.85 mg/L)~飽和蒸気圧濃度の90%(9.75 mg/L)に相当するためミストを含む蒸気と判断し、mg/Lを単位とする基準値より判断した。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(吸入)の項目を見直したが、分類結果に変更はない(2022年)。

【参考データ等】
(1)ラットのLC50(5時間):>9.7 mg/L(4時間換算値:>10.84 mg/L)(CLH Report (2018)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))
(2)マウスのLC50(5時間):<9.7 mg/L(4時間換算値:<10.84 mg/L、区分3の範囲)(CLH Report (2018)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))
(3)モルモットのLC50(5時間)>9.7 mg/L(4時間換算値:>10.84 mg/L)(CLH Report (2018)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))
(4)本物質は(2)に基づきEU CLHにおいて、区分3に分類されている。

令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、本物質の原液に接触することにより紅斑、乾燥、脱脂を起こしその程度は接触した量と時間に依存するとの記載 (HSDB (Access on June 2017)) があるが、詳細が不明のため分類できないとした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、本物質の蒸気に眼刺激性はないとの記述 (HSDB (Access on June 2017)) があるが、詳細が不明のため分類できないとした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、ヒトボランティアによる本物質を4%含むワセリンに対する皮膚感作性試験では感作性を認めなかったとの記述 (HSDB (Access on June 2017)) があるが、試験の詳細が不明であり具体的なデータもないため、分類できないとした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (JECFA FAS 54 (2006))。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ヒトでは本物質の経口摂取により、頭痛、吐き気、嘔吐を生じるとの記載がある (HSDB (Access on June 2017))。実験動物では、ラットの単回経口投与試験で、致死量は区分2超の3,200 mg/kgであり、症状としては死亡前に鎮静、振戦、嗜眠、筋力低下がみられ、剖検では肺のうっ血と出血、肺気腫、胃と小腸の出血、肝臓のうっ血が認められたとの報告がある (HSDB (Access on June 2017))。また、ラットにおいて、飽和蒸気 (9.7 mg/L) の5時間吸入ばく露 (4時間換算値: 10.8 mg/L、区分2超に相当) で、平衡感覚消失、流涎、振戦、間代性痙攣、よろめき歩行が認められたが、翌日には回復したとの報告がある ((HSDB (Access on June 2017))。以上より区分3 (麻酔作用) とした。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成29年度(2017年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
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H401 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 1.9 mg/L(環境省既存点検結果, 1998)であることから、区分2とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
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H412 P273
P501
急速分解性があり(BODによる分解度:83~95%(METI既存点検結果, 1987))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.46 mg/L(環境省既存点検結果, 1998)から、区分3とした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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