事故原因 |
調査の結果、○使用者は、事故発生前にキャンプで当該製品を使用した後、自宅にて充電を開始し、6〜8時間経過した頃、「パチパチ」と音が出始めたため、ACアダプターのDCプラグを外したが異音は止まらず、約30分後に大きな破裂音と共に発煙し、出火した。○当該製品の樹脂製外郭は著しく焼失しており、樹脂製外郭の底面及び側面の一部が残存し、製品内部は底面部と背面部が著しく焼損していた。○当該製品に60個内蔵されていたリチウムイオン電池セルは著しく焼損し、確認できた53個の電池セルのうち、43個は焼損が著しく、外装缶及び一部の封口体のみが確認できたが、電極体は確認できなかった。○充放電制御基板の焼損は著しく、ほとんどの電気部品は脱落していたが、銅箔パターンの溶融や基板の欠損は認められなかった。○インバーター基板の焼損は著しく、基板の約2/3が欠損し、ほとんどの電気部品は脱落していた。○制御基板は著しく焼損し、ほとんどの電気部品が脱落して銅箔パターンの一部が欠損していた。○ACアダプター本体及びDCコードに出火の痕跡は認められなかったが、ACコードに断線及び溶融痕が認められた。●当該製品は、内蔵のリチウムイオン電池セルから出火したものと推定されるが、電池セルの焼損が著しく、確認できない部品があったことから、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。 |