NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 107-12-0
名称 プロパンニトリル
物質ID m-nite-107-12-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点2℃ [密閉式](HSDB(2002))、6℃ [密閉式](ホンメル(1996))はともに < 23℃ であり、かつ、初留点97.2℃(Merck(14th, 2006))は >35℃ であることから、区分2に該当する。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は512℃であり(Lide(88th, 2008))、70℃を超える。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素または塩素を含んでいない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットLD50値は39 mg/kg、50-100 mg/kg(いずれもPATTY(5th, 2001)vol.4)であり、それぞれ区分2、区分3に該当する。これらのデータから、より危険性の高い区分を採用して区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ウサギLD50値は0.21 ml/kg(比重換算値:163.8 mg/kg)(PATTY(5th, 2001)vol.4)であるとの報告に基づき、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
マウスLC50値(1時間)は163 ppm(4時間換算値:81.5 ppm)(HSDB(2002))であるとの報告に基づき、区分1とした。なお、LC50値は飽和蒸気圧濃度(62368.4 ppmV)の90%値よりも低く、気体と判断し、ppm単位の基準値で分類した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギの皮膚に適用した試験で「重度の損傷(severe damage)は生じなかった」およびモルモットでは「軽微の刺激性(slightly irritating)であった」(PATTY(5th, 2001)vol.4)との記述に基づき、区分外(国連分類基準の区分3)とした。なお、ウサギを用いた500 mg、24時間適用のドレイズテストで「mild」との結果(RTECS(2002))がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ヒトでは、「目に対して刺激性がある」(HSDB(2002))との記載があり、本物質をウサギの眼に適用した試験では、「重度の損傷(severe damage)は生じなかった」(PATTY(5th, 2001)vol.4)と記載されていることから、区分2とした。なお、ウサギのドレイズ試験においては、中等度(Moderate)の刺激性がみられる(RTECS(2002))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivoのデータは無く、in vitroにおけるエームス試験、CHO細胞を用いた染色体異常試験および姉妹染色分体交換試験の陰性結果(いずれもNTP DB(access on Sep. 2009))しかないため、分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - 厚生労働省がん原性試験(2006)において、「ラット及びマウスを用いた104週間吸入暴露試験で、プロピオノニトリルの投与によって、F344/DuCrlCrlj(Fischer)ラットでは、雌雄とも、腫瘍の発生増加は認められず、がん原性を示す証拠は認められなかった。またB6D2F1/Crljマウスでは、雌雄とも、腫瘍の発生増加は認められず、がん原性を示す証拠は認められなかった。」との結果が得られていることから区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットを用いた吸入による発生毒性試験において、親動物に毒性が見られない用量で胚致死と胎児毒性がみられる(PATTY(5th, 2001)vol.4)ため、区分1Bとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(全身毒性、中枢神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ヒトでは、労働者が本物質を皮膚と呼吸器から取り込み、意識喪失、呼吸性アルカローシス、軽度の代謝性アシドーシスを起こした例、また二人の労働者が本物質を吸入し、一人は頭痛、吐気、めまいを2時間後に訴え、もう一人は7時間後に倒れた例が報告されている(いずれもPATTY(5th, 2001)vol.4)ことから、区分1(全身毒性、中枢神経系)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - マウスを用いた14週間吸入暴露試験においては、用量209 ppm(0.47 mg/L)で尿組成および赤血球数の変化、体重減少または体重増加抑制(RTECS(2002): 元文献Toxicologist.(Society of Toxicology の学会予稿集)Vol..5, p.113, 1985)との記載のみであり、詳しい症状の記載が無い。以上より、分類できないとした。なお、NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards(2005)において、標的臓器として呼吸器系、心血管系、中枢神経系、肝臓、腎臓が記載されている。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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-
- - 魚類(ファットヘッドミノー)での96時間LC50 = 1520 mg/L(HSDB, 2002; AQUIRE, 2010)であることから区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
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- - 急性毒性区分外であり、水溶解度 = 100,000 mg/L(PHYSPROP Database, 2010)より難水溶性ではないことから区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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