項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 288-32-4 |
名称 | イミダゾール |
物質ID | m-nite-288-32-4_v2 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性との情報があるが(ICSC(J)(2012))、所定の試験法によるデータなし。 |
平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は480℃であり(ICSC(2008))、常温で発火しないと考えられる。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は960~970 mg/kg(SIDS(2004))に基づき区分4とした。 |
平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの皮膚に水と共に本物質80%含むペースト状被験物質0.5 mLをを4時間適用した試験において、一夜で重度の紅斑が発生、観察期間終了の8日目まで持続し、また、軽度な壊死が一夜で現れ、観察期間終了時には全層にわたる壊死が病理学的に認められた。その結果、本物質には腐食性あり(corrosive)との評価(SIDS(2004))に基づき区分1とした。 |
平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギの眼に未希釈の試験物質100 mgを適用した試験(OECD TG405; GLP)において、刺激性指数MMAS(AOIに相当)が59.3で刺激性あり(irritating)との評価結果(SIDS(2004))に基づき、区分2Aとした。また、ウサギを用いほぼ同じ条件で実施された別の試験(Federal Register 38 No. 178)でも、刺激指数は57.4で刺激性あり(irritating)と報告され(SIDS(2004))、その結果から分類も区分2Aとなる。 |
平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | マウスに単回経口投与による骨髄を用いた小核試験(OECD TG 474 GLP)における陰性結果(SIDS(2004))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験としてはエームス試験で陰性(SIDS(2004))が報告されている。 |
平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)から、母動物に軽微な一般毒性影響がみられる用量で胎児の主に外表及び骨格に奇形の発生増加が明確にみられたことから、区分1Bとした。旧分類からECHA CLPの分類が追加されたため、生殖毒性項目のみ見直した(2021年)。 【根拠データ】 (1)雌ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(妊娠6~19日)において、母動物に一般毒性影響(体重増加抑制、摂餌量減少、流涎(6/25例)、膣出血(1/25例))がみられる高用量(180 mg/kg/day)で、全胚吸収雌(3/25例)、着床後胚損失率増加(平均43% vs 対照群8%)、腹当たりの生存胎児比率の減少(6.3% vs 対照群9%)がみられた。また、胎児に外表奇形(口蓋裂、全身浮腫)、骨格奇形(短い肩甲骨、橈骨/尺骨湾曲、胸骨分節の位置異常・二分胸椎分節等)など奇形発生の増加(全体の発生率:12%(胎児当たり)、11%(腹当たり))がみられた。中用量以下(60及び20 mg/kg/day)でも奇形児は散見されたが、奇形発生率は対照群と差がなかったとの報告がある(EU REACH CoRAP (2018)、ECHA RAC Opinion (Background Doc.) (2013)、AICIS (旧NICNAS) IMAP (2017))。 【参考データ等】 (2)ラット及びマウスの胚を用いたin vitro全胚培養試験(in vitro whole embryo culture test)において、本物質30及び60 micro g/mLの添加濃度で、濃度依存的な胎児死亡(60 micro g/mLで最大ラット37.5%、マウスで83% vs 対照群0%)及び異常(脳サイズの減少、明瞭な水腫:60 micro g/mLで最大ラット80%、マウス100% vs 対照群0%)の増加がみられたとの報告がある(EU REACH CoRAP (2018)、ECHA RAC Opinion (Background Doc.) (2013))。 (3)ラットを用いた90日間強制経口投与試験において、雌雄の生殖器官の病理組織検査、精子検査及び性周期解析結果からは受胎能に悪影響を及ぼす可能性の所見は最高用量の180 mg/kg/dayまで検出されなかったとの報告がある(EU REACH CoRAP (2018)、ECHA RAC Opinion (Background Doc.) (2013)、AICIS IMAP (2017))。 (4)EUではRepr. 1Bに分類している(CLP分類結果 (Accessed Nov. 2021))。 |
令和3年度(2021年度) | ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) |
警告 |
H371 | P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットに500~5000 mg/kgを経口投与による急性毒性試験(LD50 = 960-970 mg/kg)で投与1時間以内に痙攣、平衡異常、側臥位、死亡、生存例では鈍麻、軽微な平衡異常、呼吸促進が観察され、マウスでは1000 mg/kgを経口投与により15~30分で不規則呼吸、立毛、一部の動物では閉瞼、さらに2000mg/kgでは1例の死亡を含め一部ではうずくまりが見られた(SIDS(2004))。なお、ラットに対し腹腔内投与であるが、150 mg/kgで振戦の症状も報告されている(SIDS(2004))。以上より、ガイダンス値区分2に相当する用量範囲で観察された一般症状に基づき、区分2(神経系)とした。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた90日間反復経口投与試験(OECD TG 408; GLP)における有意な変化として、高用量180 mg/kg/dayの雌雄で小葉中心性肝細胞肥大、雄で腎皮質の近位尿細管におけるα2-ミクログロブリンの蓄積が報告されているが、用量がガイダンス値範囲を超えている(SIDS(2004))。一方、ラットに28日間反復経口投与した試験では、125 mg/kg/day(90日換算:38.9 mg/kg/day)以上でヘモグロビンおよびヘマトクリット値の低下、250 mg/kg/day(90日換算:77.8 mg/kg/day)以上で赤血球数の低下、また、125 mg/kg/day以上で肝腫大、250 mg/kg/day以上で雄の腎臓重量の増加がそれぞれ報告されている(SIDS(2004))。これらの所見について、腎臓への影響は雄ラット特有のα2-ミクログロブリン腎症の可能性が高く分類根拠とせず、28日間反復投与での血液指標の変化も、国際的テストガイドラインに従ってその後実施された90日反復投与試験において見出されていないことから分類根拠としなかった。肝臓については、90日間投与でガイダンス値範囲を超える180 mg/kg/dayで小葉中心性肝細胞肥大、28日間投与の125 mg/kg/day(90日換算:38.9 mg/kg/day)以上で肝腫大、さらに500 mg/kg/day(155.6 mg/kg/day)の雄でクレアチニンとALTの増加がそれぞれ報告(SIDS(2004))されているが、ガイダンス値上限(100 mg/kg/day)付近での悪影響の有無についてはデータ不十分で判断できない。従って「分類できない」とした。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 藻類、甲殻類及び魚類において100 mg/Lで急性毒性が報告されていない(SIDS, 2005)ことから、区分外とした。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BODによる分解度:90%(既存点検, 2003)、藻類(Scenedesmus subspicatus)の72時間NOEC=25 mg/L(SIDS, 2005)から、区分外とする。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、難水溶性ではなく(水溶解度=159100 mg/L, PHYSPROP Database(2009))、甲殻類及び魚類の急性分類が区分外である(SIDS, 2005)ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成24年度(2012年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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