NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 53209-19-1
名称 4-ニトロ-ο-フェニレンジアミン・塩酸塩
物質ID m-nite-53209-19-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 分類できない
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を含むが、他にデータがなく、分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
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-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を含むが、他にデータがなく、分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 塩素を含むが、この塩素が水素以外の元素と化学結合していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)は、ラットLD50値が 3720 mg/kg bw(in oil-in-water emulsion, 塩酸塩換算で4807 mg/kg bw)(IARC vol.16(1978))より、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。

平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
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- - 本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)は、ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、水性トラガントゴム溶液中の濃度 2.5% で 皮膚一次刺激指数 PII = 0、エタノール溶媒中の濃度 5.0% で PII = 0.38 であり、「ウサギ皮膚に刺激性がなかった」(HSDB(2008))との報告があることから区分外とした。

平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
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- - 本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)は、ウサギを用いた眼刺激性試験で、水性トラガントゴム溶液中の濃度 2.5% では24時間以上持続しない軽度の結膜刺激(mild conjunctival irritation)が観察され、濃度 100% では Draize score(3.0/110)であり、「ウサギ眼に刺激性がなかった」(HSDB(2008))との報告があることから区分外とした。

平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)は、モルモットを用いた皮膚感作性試験で、他物質(増粘剤、アルコール類他)を含む水溶液中の濃度 3% で、「20匹中4匹で感作性があった」(HSDB(2008))との報告があることから区分1とした。

平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 本物質そのもののin vivo試験の情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)は、ラットを用いた優性致死試験(腹腔内投与)で陰性(IARC vol.16(1978))、げっ歯類(ラット、マウス、ハムスター)の骨髄を用いた複数の小核試験(経口、腹腔内投与)で陰性(IARC vol.16(1978)、NTP TR-180(1979)、NTP DB(access on Oct.2009)、HSDB(2008))であることから区分外とした。
本物質のin vitro 試験では、エームス試験で陽性、および、チャイニーズハムスター肺由来細胞を用いる染色体異常試験で陽性(変異原性試験データ集 補遺版(1997))との報告があり、厚生労働省より変異原性が認められた既存化学物質として公表(平成9年基発第2号-3(1997))されている。

平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 区分に該当しない
-
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- - 本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)がIARCで、Group 3 に分類されている(IARC Suppl.7(1987))ことから区分外とした。4-nitro-o-Phenylenediamine は、ラットを用いた103週のがん原性試験(混餌)、および、マウスを用いた102週のがん原性試験(混餌)で発がん性を示さなかった(NTP TR-180(1979))との報告がある。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine (CAS No. 99-56-9) は、マウスへの妊娠6-15日の皮下投与試験で.親動物に影響のある用量で口蓋裂と血管異常の増加がみられた(Teratogenic (12th, 2007),HSDB(2008))ことから区分2とした。なお、妊娠中ラットへの投与(経皮、混餌)、妊娠中ウサギへの強制経口投与で催奇形性を示さなかった (IARC vol.16 (1978)、NTP TR-180 (1979)) との報告もある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - データがなく分類できない。
なお、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine(CAS No. 99-56-9)は、他との混合物での試験であるが、ウサギを用いた13週の慢性毒性試験(経皮)で、「血液検査および尿検査で有意な変化を示さなかった」(IARC vol.16(1978))との報告がある。同様に、他の染料との混合物の試験であるが、イヌを用いた慢性毒性試験(混餌)(期間不明)で、「血液検査および尿検査は有意な変化を示さなかった」(IARC vol.16(1978))との報告もある。

平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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