NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 540-88-5
名称 酢酸ターシャリ‐ブチル
物質ID m-nite-540-88-5_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点(HSDB(2005))は23℃未満であり、初留点Merck(14th, 2006)は35℃以上なので、区分2とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団、または自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が425℃(HSDB(2005))で70℃越である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含むが、この酸素は炭素あるいは水素のみと結合している有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットLD50値3420 mg/kg、雄4100 mg/kg;、雌4750 mg/kg(いずれもCICAD 64(2005))およびラットLD50値3300 mg/kg(DFGOTvol.19(2003))はJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該当する。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギ2000mg/kg(24時間ばく露)で死亡がみられず(CICAD 64(2004))、ウサギapprox. 1800-20700 mg/kg(24時間ばく露)で毒性がみとめられない(CICAD 64(2004))の記載により区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットLC50値13.3 mg/L(4時間ばく露)(気体2800ppmV相当)(CICAD 64(2005);DFGOTvol.19(2003))、ラットLC50値20 mg/L(6時間ばく露)(4時間換算、24.6 mg/L; 気体5000ppmV相当)(CICAD 64(2005))は区分4に該当する。なお、飽和蒸気濃度は61842ppmVであり、その90%値よりも低いため、ほとんどミストを含まない蒸気で試験されたと判断した(気体の評価値を使用)。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いたDraize試験において、4時間適用後の24時間において6匹中4匹がスコア1であり、これらは48時間で回復している(CICAD 64(2005))。また、他の複数のウサギを用いた試験においても24時間で発赤以外の症状は認められないことから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用いた試験において1、24、48、72時間のDraizeスコアの平均は14.5、6.8、2.0、0であるが、角膜混濁、虹彩炎、結膜炎の各症状はすべて3日目~7日目までには回復(CICAD 64(2005))することから区分2Bとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - ラットの吸入ばく露(6時間)による赤血球を用いる小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(CICAD 64(2005))結果があるが、他に吸入経路以外の体細胞あるいは生殖細胞in vivo遺伝毒性試験のデータがなく情報不足他により分類できないとした。なお、in vitro変異原性試験(Ames試験、染色体異常試験)では陰性(CICAD 64(2005))の結果が得られている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットの経口投与試験において動物の死亡が見られる2000mg/kg以上の用量において、運動失調、弛緩性筋緊張、嗜眠、呼吸困難、正方向反射の欠如、立毛、振戦、昏睡などの症状が認められているが、生存動物の病理所見上の異常は見られていない(CICAD 64(2005))。また、ラットの吸入ばく露試験においても動物の死亡が見られる13.4mg/L以上(4時間換算値)の用量において不活動、嗜眠が認められているが、生存動物の病理所見上の異常は見られていない(CICAD 64(2005))。さらに他のラットの吸入ばく露試験においても不活動・鎮静状態・麻酔・嗜眠などの症状が認められる(CICAD 64(2005))との記載から区分3(麻酔作用)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットの14日間吸入ばく露において区分2のガイダンス値の用量で肝小葉中心部肝細胞の肥大ならびに雄における硝子滴変性の増加が認められているが、他にデータがないことからデータ不足で分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 魚類(ファットヘッドミノー)での96h-LC50=327mg/L(AQUIRE(2008))であることから、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 難水溶性ではなく(水溶解度=8333 mg/L(PHYSPROP Database(2008)))、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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