NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 58-08-2
名称 カフェイン
物質ID m-nite-58-08-2_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性又は自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が540℃(IUCLID(2000))で、70℃を超えている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
List 1の文献においてラットのデータが12件(261-383、200-400、192、483、233、355、247、344、421、700、50-500、261-383 mg/kg)あり、そのLD50が区分3に相当するものが7件、区分4に該当するものが5件であったことから(SIDS, Access on Sep. 2008)区分3とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ラットにおける24時間経皮試験において、LD50>2000 mg/kg(SIDS, Access on Sep. 2008)であることから、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5又は区分外)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットの4時間吸入試験においてLC50=4.94 mg/L 雄: 約 4.94 mg/L, 雌: 約 4.1 mg/L(SIDS, Access on Sep. 2008)であったことより区分4とした。なお、飽和蒸気濃度を超えていることから粉塵によるばく露と判断した。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギの試験(OECD TG 404)において50 %希釈溶液はウサギの皮膚に刺激性を示さなかった(刺激性指標: 0)(SIDS(Access on Sep. 2008)ことより区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた(OECD TG 405)試験において刺激性なしとされ、滴下後24時間以内に3匹中3匹が最も強い刺激性症状を示したが、そのスコアは角膜混濁=0.9、虹彩炎=0、結膜紅斑=1.6、結膜浮腫=0.6であり、8日後には軽度の角膜混濁と結膜発赤を示した1匹以外は回復が認められる(SIDS(Access on Sep. 2008))ことから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - in vivo変異原性試験として、マウスとチャイニーズハムスターの経口投与による小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)においてLD50値の範囲内の投与量でのみ小核形成が見られたが(SIDS, Access on Sep. 2008)、その他のマウスおよびチャイニーズハムスターの小核試験そしてヒトリンパ球、ラット血液細胞を用いる染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)、マウス精巣細胞および卵母細胞における染色体異常試験(生殖細胞in vivo変異原性試験)で全て陰性を示し(SIDS, Access on Sep. 2008)。さらにin vivo経世代変異原性試験としてラットを用いた優性致死試験において、着床前の初期胚の消失もしくは雌の繁殖能力の低下が見られたものの陰性の結果としている(SIDS, Access on Sep. 2008)ことから区分外とした。なお、in vivo遺伝毒性試験では、ラットの膵臓を用いた不定期DNA合成試験において陰性、マウス、チャイニーズハムスターを用いた姉妹染色分体交換試験において陰性(SIDS, Access on Sep. 2008)。in vitro変異原性試験では、エームス試験、マウスおよびヒトのリンパ球試験において陰性、ハムスターを用いた染色体異常試験では代謝活性化なしの条件において陽性(SIDS, Access on Sep. 2008)としている。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 区分に該当しない
-
-
- - ラットの78週間および104週間経口投与試験において腫瘍発生率は対照群と差異は見られなかった(SIDS, Access on Sep. 2008)。雌マウスの43週間経口投与試験において、乳腺がんの発生数が500 mg/L投与のグループのみで対照群との差異が見られたが、乳がん発生率および発生時間に対照群とは差異が認められていない(HSDB, 2006)。さらにIARCでGroup 3に分類されていることから区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 区分1A


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットの経口投与による繁殖試験において、仔動物の出生率、出生数、生存率および性比に有意差は見られなかったが、親動物の精子の速度、半径、および運動性にわずかな低下が見られた程度であった(SIDS Access on Sep. 2008)。また、マウスの経口投与による繁殖試験においては仔動物の出生数、生存率、および体重減少に対照群と有意差がみられたことから、わずかな生殖毒性が示唆されている。一方、ラットおよびマウスの器官形成期に経口投与した発生毒性試験において発生毒性は見られていない(SIDS Access on Sep. 2008)。ヒトにおいて新生児体重の減少、流産および死産、受胎の遅延、生殖能力の減退についての疫学的報告が複数ある(Birth Defects 3rd, 2000)こと、マウスにおける繁殖試験において仔動物の出生数、生存率に対照群と有意差がみられたことからヒトに対する生殖毒性が疑われるため区分1Aとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - 自殺を試み27 gのカフェインを経口摂取した症状として、再発性心臓停止、発作、後弓反張やミオクローヌス反射が見られた(HSDB, 2006)とされているが、このデータだけでは判断できず、他にデータが無いことからデータ不足により分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットの90日間経口投与試験(飲水:188, 375, 750, 1500, 3000 ppm(雄: 19.7, 42, 85.4, 151, 272, mg/kg bw/day, 雌: 23, 51, 104, 174, 287 mg/kg bw/day)においてガイダンスの区分2に相当する1500 ppm/day(雄: 151 mg/kg bw/day, 雌: . 174 mg/kg bw/day)の用量まで臨床的兆候は見られていない。また、唾液腺の細胞肥大が用量に依存してみられた以外は有意な変化は観察されていない(SIDS access on Sep. 2008)。なお、NOAEL=151mg/kg/day(SIDS access on Sep. 2008)であり区分2のガイダンス値をこえているため区分外(経口)に相当するが他経路の情報がなく分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
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H402 P273
P501
魚類(ゴールデンオルフェ)の96時間LC50=87mg/L(SIDS, 2002)から区分3とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
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H412 P273
P501
急性毒性区分3であり、急速分解性がない(SRC: BioWin V4.10)ことから区分3とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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