適合性認定

【認定】認定事業者インタビュー【2】 株式会社オーク製作所 電源計測部 JCSS校正室

本ページに掲載されている画像は、株式会社オーク製作所 電源計測部 JCSS校正室 様から提供頂いたものです。
本ページの内容は、株式会社オーク製作所 電源計測部 JCSS校正室 様から頂いたインタビュー回答をもとに作成したものです。
一部団体の宣伝等含まれています。


Q1-貴社の事業と認定とのかかわりについてご紹介ください。

半導体露光装置とプリント基板ダイレクト露光装置 3波長型UV-LED灯具
半導体露光装置とプリント基板ダイレクト露光装置 3波長型UV-LED灯具

弊社は50年以上に渡り、産業用UV(紫外線)光源やUVを応用した露光機等の装置メーカーとして、電子回路基板やカラーCRT管、LCD/OLED等のディスプレイ、半導体等の電子産業を支えて参りました。
弊社のお客様はUVを使用して製品を製造しておりますが、安定した製造プロセスを維持するためには、製品に照射するUVエネルギーの管理が必要です。
UVエネルギーの管理は紫外放射照度計(UV照度計)という測定器を用いるため、測定結果の信頼性を確保するためには定期的な校正が必須となります。
弊社が紫外放射照度計のJCSS校正事業者となることで、お客様のビジネス環境の向上と、併せて、校正サービスの付加価値の向上が可能となると考えております。
※JCSS登録情報はこちら
弊社の紹介及びJCSS校正サービスについて、弊社WEBサイトをご覧ください。

 WEBサイト https://www.orc.co.jp/
 JCSS校正可能製品 https://www.orc.co.jp/products/ja/uv-measuring/uv-led-01-cs01.html
 

 
 
JCSS校正用に高出力高安定な光源を開発し、様々な紫外放射照度計を校正できる。
JCSS校正用に高出力高安定な光源を開発し、様々な紫外放射照度計を校正できる。
 


Q2-1 認定取得の経緯(ニーズ、背景など)について教えてください。
近年では自動車の衝突被害軽減機能、自動運転、EV等の電子化が著しく進み、自動車産業の厳しい品質管理が電子産業にも及ぶようになりました。
また、インフラの信頼性向上ニーズにより紫外放射照度計の校正もJCSS校正が求められるようになり、紫外放射照度計のメーカーとしてこれに答える必要がありました。







 
校正サービス立ち上げ時に不確かさ評価を行った評価用機器
校正サービス立ち上げ時に不確かさ評価を行った評価用機器
Q2-2 IAJapanで認定を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
「JCSS校正」はISO/IEC 17025認定校正の中でもお客様からの信頼が厚く、お客様のビジネス環境でのメリットが最も高いため、JCSS登録を目指しました。
またJCSS校正事業者はISO/IEC 17025認定校正に加え、国家標準の供給体制の一端を担いますので、国家標準の供給を直接受けることができ、高い精度の校正サービスを提供できる点が意義深いと感じております。
紫外放射照度計の校正は強いニーズがありながら、JIS(日本産業規格)では校正方法が定義されておらず、JCSS認定は高いハードルでしたが、このたび、認定を取得することができました。





 
UV-LED用紫外放射照度計をJCSS校正している様子
UV-LED用紫外放射照度計をJCSS校正している様子
Q3-1 認定取得で大変だったことがあれば教えてください。
弊社は紫外放射照度計の校正においては国内初のJCSS校正事業者となりました。「計量法で指定する校正対象機器類」に紫外放射照度計は明示されていませんし、国際規格やJISで具体的な校正方法が指定されていませんでしたので、理論や概念を含めた校正体系を新たに確立する事に苦労しました。
校正技術に加え不確かさ評価については特に入念に行い、不確かさ評価と改善を繰り返した結果、世界最高水準の精度で紫外放射照度計の校正が可能となりました。


   

Q3-2 認定取得後の反響について教えてください。
認定取得により、今まで想定していなかった業界からもお問い合わせが増加しました。
UVは様々な業界で使用されていると改めて実感する事が出来ました。


Q3-3 認定を取得することのメリットを感じたエピソードなどがあれば教えてください。
紫外放射照度計のJCSS校正は様々なお客様から要望を頂いていましたが、これに答えることが出来ずにもどかしい思いがありました。
JCSS校正事業者となったことで社会のニーズに応えることができるようになり、弊社製品の訴求力が向上したと考えております。
 
 
JCSS校正証明書例
JCSS校正証明書例
Q4 認定取得を検討している方へのメッセージ、伝えたいことがありましたらお願いします
認定取得は我々校正サービス提供者の付加価値向上のみならず、校正サービス受給者様の可能性を切り開き、社会の安全性、信頼性、利便性に繋がると思います。






 


(2024年4月1日 公開)
 

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