政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 39300-45-3
名称 ジニトロメチルヘプチルフェニルクロトナート
物質ID R03-C-070-MHLW
分類実施年度 令和3年度(2021年度)
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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5 高圧ガス -
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6 引火性液体 -
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7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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9 自然発火性液体 -
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10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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15 有機過酸化物 -
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16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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6 発がん性 -
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7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(6)より、異性体混合物である本物質を構成する1異性体が催奇形性物質とみなされており、母動物毒性が明確にみられない用量から催奇形影響の報告があることから、区分1Bとした。新たな情報源を利用し区分を変更した。

【根拠データ】
(1)妊娠マウスを用いた強制経口投与による発生毒性試験では、母動物毒性がみられる中用量(10 mg/kg/day)及び高用量(25 mg/kg/day)群で、胎児に奇形(口蓋裂、開眼)の発生増加がみられたとの報告がある(JMPR (1998))。
(2)妊娠マウスを用いた経皮投与による発生毒性試験では、母動物毒性がみられない最高用量(25 mg/kg/day)群で、胎児に耳石形成障害を含む催奇形性影響がみられたとの報告がある(JMPR (1998))。
(3)本物質のマウスおける催奇形性影響の1つである耳石形成障害はハムスターでも母動物毒性用量でみられた。一方、ラットの経口投与試験では催奇形性はみられなかったとの報告がある(JMPR (1998))。
(4)本物質(ジノカップ)は異性体混合物であり、1異性体の4-PP(2,6-dinitro-4-[(4RS)-octan-4-yl]phenyl (2E/Z)-but-2-enoate)が本物質のマウスでみられた催奇形性の原因物質で、その他のジノカップ異性体はDE-126(メプチルジノカップ、CAS番号 131-72-6)を含め、催奇形性影響を共有しないことが明らかにされてきた(EFSA (2014))。
(5)雌マウスを用いた強制経口投与(4~25 mg/kg/day、妊娠6~15日)による発生毒性試験(各群の半数を妊娠18日に屠殺し胎児を観察。残りは自然分娩させ出生児を生後観察)において、母動物には高用量(25 mg/kg/day)で体重増加抑制傾向(有意差なし)がみられただけであった。しかし、胎児には母動物毒性がない中用量(10 mg/kg/day)で、胎児に開眼(1/12腹、胎児1例)、口蓋裂(3/12腹、胎児4例)、高用量では開眼(2/9腹、胎児3例)、口蓋裂の増加(7/9腹、胎児65例)のほか、自然分娩させた児動物については死産児の増加、体重増加抑制、頭部傾斜や口蓋裂を呈する児動物を有する腹数の増加(口蓋裂9匹のうち7匹は同一腹)、生後43日の水泳試験で泳ぐ姿勢と能力に異常がみられた(JMPR (1998): Part II (Toxicological Evaluation))。
(6)雌マウスを用いた経皮投与(1~25 mg/kg/day、妊娠6~15日、4時間/日)による発生毒性試験において、母動物には10 mg/kg/day以上で局所刺激性、最高用量の25 mg/kg/dayで死亡1例(投与との関連性は明確でない)がみられた。発生影響としては、最高用量群の胎児に口蓋裂(1/6腹、胎児3例)、開眼(1/6腹、胎児2例)に加え、耳石形成障害がみられたとの報告がある(JMPR (1998): Part II (Toxicological Evaluation))。

【参考データ等】
(7)EUではRepr. 1Bに分類している(CLP分類結果 (Accessed Dec. 2021))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 誤えん有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) -
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11 水生環境有害性 長期(慢性) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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