項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 100-69-6 |
名称 | 2-ビニルピリジン |
物質ID | m-nite-100-69-6_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点42℃ (ICSC (2000)) に基づき区分3とした。なお、UNRTDGにおいて安定剤入りのものがUN 3073、クラス6.1 (毒物)、副次危険性3及び8、容器等級Ⅱに分類されている。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 自己反応性に関連する原子団 (不飽和結合) を含むが、UNRTDGにおいて安定剤入りのものがクラス6.1 (毒物)、副次危険性3及び8に分類されており、優先評価項目の自己反応性化学品には該当しないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | UNRTDGにおいて安定剤入りのものがクラス6.1 (毒物)、副次危険性3及び8に分類されており、優先評価項目の自然発火性には該当しないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含んでいない有機化合物である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 | P301+P310 P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値 (OECD TG 423) として、50 mg/kg超300 mg/kg未満の範囲にある (SIDS (2014)) との報告に基づき、区分3とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ウサギのLD50値として、640 mg/kg (SIDS (2014)) との報告に基づき、区分3とした。新たな情報に基づき、区分を見直した。 なお、旧分類ではモルモットのLD50値 160 mg/kg (PATTY (4th, 2000)) を分類根拠に用いていたが、ガイダンス上で優先度の高いウサギのLD50値が得られたため、これを用いて分類を行った。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 | P301+P330+P331 P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギを用いた試験において、本物質の原液を0.5mL、1時間適用した結果壊死がみられたとの報告や (SIDS (2014))、本物質はウサギに対して強い刺激性を持つとの記載がある (PATTY ( 6th, 2012))。また、本物質はヒトの皮膚に接触後皮膚熱傷を起こし、炎症部位は赤褐色となり消失するのに約1ヵ月を要したとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005)、PATTY (6th, 2012))。以上より区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において強い刺激性がみられたとの報告や (SIDS (2014)、PATTY (6th, 2012))、モルモットを用いた眼刺激性試験において、強度の刺激性がみられたとの報告 (NITE初期リスク評価書 (2005)) がある。また、本物質は皮膚腐食性/刺激性で区分1に分類されている。以上より、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 | P302+P352 P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
本物質はヒトに対して本物質ばく露による感作性の報告及び、本物質はヒトに対して皮膚感作性を示すとの記載が複数ある (NITE初期リスク評価書 (2005)、PATTY (6th, 2012)、環境省リスク評価第4巻 (2005))。また、モルモットを用いた皮膚感作性試験結果において陽性の報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005)、PATTY (6th, 2012))。以上より、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | In vivoでは、経口投与によるトランスジェニックマウス (gpt delta) の肝臓,骨髄,胃 (腺胃)及び精巣を用いた遺伝子突然変異試験 (レポーター遺伝子:gpt 及びred/gam) で陰性 (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on October 2016))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性、陰性の結果、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性である (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on October 2016)、NITE初期リスク評価書 (2005)、SIDS (2014)、環境省リスク評価第4巻 (2005)、PATTY (6th, 2012))。以上より、in vitroで陽性結果が認められるが、in vivo試験での陽性報告が無いため、ガイダンスに従い分類できないとした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、雌マウスに全体で本物質 200 μmol を3回/週で20回 (約 9 mg/kg/dayに相当) 腹腔内投与した試験における肺の腺腫/腺がんの発生頻度は媒体対照群、本物質投与群、陽性対照群でそれぞれ0/25、0/23、24/24であったとの記述がある (SIDS (2014))。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた強制経口投与による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、50 mg/kg/day以上で難産、死産など分娩異常例がみられ、各群12例の雌親動物のうち50 mg/kg/day では2例を安楽死させた。125 mg/kg/day では難産のため2例を安楽死させ、分娩開始前に3例が死亡、哺育期間中に4例が死亡、3例を安楽死させた。雄親動物では125 mg/kg/dayでI~VI期の精原細胞数の増加とIX~XI期の精原細胞数、レプトテン期及びパキテン期又はディプロテン期の精母細胞数の減少がみられた。児動物では哺育期間中に50 mg/kg/dayの母親動物1例からの全児が死亡し、125 mg/kg/dayでは出生児の全例が死亡した (SIDS (2014)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016))。なお、50 mg/kg/day以上の雌親動物及び125 mg/kg/day の雄親動物では前胃に粘膜肥厚、胸腺の萎縮、副腎の肥大などの肉眼的病理所見及び病理組織学的変化 (前胃の潰瘍など、胸腺皮質の萎縮、副腎束状帯皮質細胞の肥大など) がみられている (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on September 2016))。 以上、一般毒性影響のみられる用量で、母動物に分娩異常、児動物に生後死亡がみられたことから、本項は区分2とした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (神経系)、区分3 (気道刺激性) |
危険 警告 |
H370 H335 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトでは実験中に本物質及び4-ビニルピリジンに短時間ばく露した複数の事例で、眼、鼻、咽頭の刺激と、頭痛、吐き気、神経過敏、食欲不振が認められたという報告がある (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2014)、NITE有害性評価書 (2005)、環境省リスク評価書第4 巻 (2005))。実験動物ではラットの単回経口投与試験で、区分2相当の336 mg/kgで流涎、下痢、血管拡張、摂食低下、自発運動低下、筋力低下、振戦が認められた (SIDS (2014)、NITE有害性評価書 (2005))。また、ラットを用いた強制経口投与による17日間反復投与毒性試験において、区分2相当の500 mg/kg/dayで活動の減退、振戦、痙攣がみられたとの報告 (環境省リスク評価第4巻 (2005)、PATTY (6th, 2012)) があり、1~2回の投与で全例が死亡しているため、これらの症状は急性影響と考えられる。以上より区分1 (神経系)、区分3 (気道刺激性) とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ヒトについては関連する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与での28日間反復投与毒性試験、92日間反復投与毒性試験等で刺激性による胃への影響 (前胃の扁平上皮の増生、粘膜下の浮腫、びらん、細胞浸潤、腺胃の粘膜下の浮腫、びらん等) がみられている (NITE初期リスク評価書 (2005)、環境省リスク評価第4巻 (2005)、SIDS (2014))。このほか、ラットを用いた強制経口投与での92日間反復投与毒性試験において、区分2を超える180 mg/kg/dayで痙攣及び流涎がみられたとの報告がある (環境省リスク評価第4巻 (2005)、SIDS (2014)、HSDB (Access on October 2016))。また、ラットを用いた強制経口投与による17日間反復投与毒性試験において、500 mg/kg/dayで活動の減退、振戦、痙攣がみられたとの報告(環境省リスク評価第4巻 (2005)、PATTY (6th, 2012)) があるが1~2回の投与で全例が死亡しており、急性影響と考えられる。 以上、区分2の範囲内では刺激性による経口投与での胃への影響のみであり分類できない。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、HSDB (Access on September 2016) に収載された数値データ (粘性率: 1.17 mPa・s (20℃)、密度 (比重): 0.9985 (20/0℃)) より、動粘性率は1.17 mm2/sec (20℃) と算出される。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
魚類(メダカ)96時間LC50 = 6.48 mg/L(環境省生態影響試験, 2001、環境省リスク評価第4巻, 2005、SIDS, 2014、NITE初期リスク評価書, 2005)であることから、区分2とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分2 |
- |
H411 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(既存点検, 1991)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.901 mg/L(環境省生態影響試験, 2001、環境省リスク評価第4巻, 2005、SIDS, 2014、NITE初期リスク評価書, 2005)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(既存点検, 1991)、魚類(メダカ)96時間LC50 = 6.48 mg/L(環境省生態影響試験, 2001、環境省リスク評価第4巻, 2005、SIDS, 2014、NITE初期リスク評価書, 2005)であることから、区分2となる。 以上の結果から、区分2とした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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