項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 111-88-6 |
名称 | オクタン-1-チオール(別名:ノルマル-オクチルメルカプタン) |
物質ID | m-nite-111-88-6_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 | P370+P378 P210 P280 P403 P501 |
引火点68℃ [密閉式](GESTIS(Access on August. 2010))は> 60℃ かつ ≦93℃であることから、区分4に該当する。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点は240℃(GESTIS(Access on August. 2010))であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素、塩素および酸素を含まない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
List 1に記載された複数のラットLD50値の中で、情報源が確かでOECDテストガイドラインに従って実施された試験データである 約2000 mg/kg(雄)および1293 mg/kg bw(雌)(厚労省報告(Access on August. 2010))に基づき、区分4とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 |
警告 |
H312 | P302+P352 P362+P364 P280 P312 P321 P501 |
ラットのLD50値:>2000 mg/kg bw(PATTY(5th, 2001))およびウサギのLD50値:1686 mg/kg bw(PATTY(5th, 2001))より、危険性が高い区分となるウサギのデータに基づき、区分4とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体である。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | ラットに508 ppm/4h(3.04 mg/L/4h)のばく露で死亡はなく、LDLo:>5.08 mg/L/4hとある(PATTY(5th, 2001))が、このデータのみでは区分を特定できないので分類できない。なお、試験濃度が飽和蒸気圧濃度とその90%に相当する濃度の間にあるので、「ミストが混在している蒸気」として蒸気の基準値を適用した。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギを用いた試験の結果、刺激性スコア0.3で軽微な刺激物(slight irritant)(PATTY(5th, 2001))との報告に基づき区分外とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギを用いた試験の結果、中等度または軽度の刺激性(moderate or slight irritation)(PATTY(5th, 2001))との報告に基づき区分2とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | モルモットを用いた試験の結果、中等度の皮膚感作物質(moderate skin sensitizer)である(PATTY(5th, 2001))と報告されているが、試験法および感作された動物の比率について記載がないので、データ不足のため「分類できない」とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがないので分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験及びCHL細胞を用いた染色体異常試験で陰性結果(厚労省報告(Access on August. 2010))が報告されている。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422)において、親動物の生殖機能への影響として、平均性周期日数の延長および分娩率の低下が250 mg/kg群の雌で認められたが、その他、親動物の性機能・生殖能に係わる指標、仔の発生に係わる指標、新生仔の生存に係わる指標に被験物質の影響を示唆する変化は認められなかった(厚労省報告(Access on August. 2010))。なお、性周期の軽度な延長については、反復投与の影響による雌親動物の全身状態の悪化に伴う二次的な変化の可能性も考えられており、また、250 mg/kg群の分娩率 85.85%は、背景データの下限(86.74%)を僅かに下回る程度であり、雌親動物の生殖機能に対する影響としては軽度なものと推察されるとの記述(厚労省報告(Access on August 2010))により、いずれも分類の根拠としなかった。したがって、当該物質は性機能・生殖能対する影響をもたらさないが、催奇形性を含む仔の発生に及ぼす影響についてはデータがなく不明のため「分類できない」とした。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(中枢神経系)、区分3(麻酔作用) |
警告 |
H371 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ラットを用いた急性経口毒性試験において、一般状態の観察で、1000 mg/kg bw以上で死亡が発生し、自発運動の低下、歩行失調あるいは歩行異常、側臥位あるいは腹臥位、うずくまり、流涙あるいは紅涙など、2000 mg/kg群で貧血様症状、体温低下、振戦、易刺激性および流涎が認められた(厚労省報告(Access on August. 2010))。これらの症状に加えて、当該物質は中枢神経系に影響を及ぼし、高用量では意識低下を起こす可能性があるとの指摘(HSDB(2006))もあり、区分2(中枢神経系)とした。また、ラットを用いた別の急性経口毒性試験(LD50: 2000~2445 mg/kg)では、嗜眠と麻酔の症状が記載されている(PATTY(5th, 2001))ことから、区分3(麻酔作用)とした。なお、その他に前胃のびらんあるいは潰瘍など胃腸管傷害が報告されているが、経口投与された試験物質の粘膜刺激を示唆する変化と考えられている(厚労省報告(Access on August. 2010))ことから、分類の対象としなかった。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(造血系) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ラットを用いた反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422)において、主な所見として250 mg/kg(90日換算:97.2~117 mg/kg/day)の用量で、一般状態では自発運動低下、歩行異常、体重増加抑制、血液学検査では赤血球数およびヘモグロビン濃度の低値、血液生化学検査ではGPTおよび総ビリルピンの高値、トリグリセライドの低値、剖検では牌臓の暗赤色化および腫大、前胃壁の肥厚が認められた。病理組織学検査では、被験物質に起因する変化として、250 mg/kg群の牌臓および大腿骨骨髄、50 mg/kg以上の群の胃について、前者では赤血球系の造血亢進とヘモジデリン沈着の増強、後者では被験物質の刺激性に起因する前胃の肩平上皮の過形成、角化亢進、粘膜下組織の水腫、炎症性細胞浸潤が認められた(厚労省報告(Access on August. 2010))。以上の結果から、ガイダンス値区分2の範囲に相当する用量(97.2~117 mg/kg/day)で血液、牌臓および大腿骨骨髄に影響が現れ、赤血球系の造血亢進とヘモジデリン沈着の増強が認められたとの記述(厚労省報告(Access on August. 2010))に基づき、区分2(造血系)とした。なお、50 mg/kg(90日換算:19.4~23.3 mg/kg/day)以上での胃の変化については、反復経口投与された試験物質の刺激作用による影響との判断(厚労省報告(Access on August. 2010))もあり、分類の根拠としなかった。 |
平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EC50 = 0.014 mg/L(環境省生態影響試験, 2002)から区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急性毒性区分1であり、急速分解性に関する適切なデータがないことから、区分1とした。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成22年度(2010年度) | ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009) |
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