NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 122-52-1
名称 亜リン酸トリエチル
物質ID m-nite-122-52-1_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点54℃ [密閉式](ICSC(1997))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3とした。なお、国連危険物輸送勧告でclass3、packing group III(UN No.2323)に分類されている。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点250℃(ホンメル(1996)、HSDB(2007))は、70℃超である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属のリンを含む有機化合物で、速やかに加水分解される(SIDS(2003))。またUNRTDGではUN2323クラス3PGIIIである。優先順位表から上位のクラス4.3(水反応可燃性)に分類されていないことから区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火性液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値が4件(.>2385 mg/kg bw(雄)、1840 mg/kg bw(雌)、2470 mg/kg bw(雄)、4000 mg/kg bw)[SIDS(2003)] あり、1件が区分4、3件がJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該当することから、区分外とした。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギのLD50値、2800 mg/kg bw(雄)、>3000 mg/kg bw(雌)(SIDS(2003))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLC50値 11.6 mg/L/6h = 14.2 mg/L/4h(雄)、11.1 mg/L/6h = 13.6 mg/L/4h(雌)(SIDS(2003))に基づき、区分外とした。なお、飽和蒸気圧濃度は25 mg/Lであるが、評価書中にaerosolと記載されているのでミストでの試験とみなした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた試験(OECD TG 404)で、弱い刺激性(slightly irritating)(PDII : 1.4) (SIDS (2003))及び別のウサギのDraize 試験で軽度の刺激性(mildly irritating)(PDII : 1.7)(SIDS (2003))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3に該当)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用いた試験(OECD TG 405)で、適用1時間後に3/3匹に発赤、2/3匹に結膜浮腫が見られたが、48時間後には完全に回復し、角膜と虹彩には影響がなく軽度の刺激性(slightly irritating ) (SIDS (2003))との評価であった。また、ウサギを用いたDraize 法による別の試験では、刺激性は適用1日目のみ認められ、洗浄眼の方が非洗浄眼より強かったが、48時間後には完全に回復し、中等度の刺激性(moderately irritating)(SIDS (2003))との評価であった。以上の2試験の結果から区分2Bとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG 406)で、陽性率95%(19/20)を示し皮膚感作性あり(sensitizing)と結論されている(SIDS(2003))ことに基づき、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスに腹腔内投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性(SIDS(2003))に基づき、区分外とした。なお、in vitro試験では、Ames試験で陰性(SIDS(2003))の報告がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
ラットに経口投与による生殖・発生毒性スクリーニング試験(OECD TG 421)において、親動物が体重増加抑制、運動減少や立毛の一般症状を示した用量で、著しい胎児生存率の低下、授精までの時間延長、著しい妊娠率の低下、死産と死亡仔の増加など生殖能および仔の発生に悪影響が観察されている(SIDS(2003))ことから、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ヒトに対して気道刺激性があり、刺激が重度になると遅れて肺水腫を起こす場合があると記述されている(HSDB(2007))。動物試験ではラットの経口急性毒性試験(投与量:1000~4000 mg/kg)で死亡前に頻呼吸が認められ、24時間以内に死亡が発生しLD50値は1840 mg/kg(雌)と2470 mg/kg(雄)であった(SIDS(2003))。またラットの吸入ばく露(エアゾール)試験で区分2ガイダンス値を超えた用量で気道刺激に加え急速表在呼吸を示し、経口試験と同じく死亡のほとんどが24時間以内に発生し、剖検所見として肺のうっ血が観察されている(SIDS(2003))。以上からラットの経口投与による影響はガイダンス値区分2の範囲(2000 mg/kg以下)に及んでおり、吸入試験の結果から呼吸器への作用が強いことが示唆されること、またヒトへの影響の報告はList2の評価書からの情報であることから区分2(呼吸器系)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
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- - ラットを用いた32日間の反復経口投与毒性試験(OECD TG407)において、NOAELは150 mg/kg/day(90日補正:53.3 mg/kg/day)とガイダンス値範囲内であり、その上の750 mg/kg/day(90日補正:266.7 mg/kg/day)では死亡例の発生、肺への影響として炎症性変化、線維化、気管支上皮の過形成の他に赤血球生成刺激を示す血液パラメータの変化など悪影響が観察されている(SIDS(2003))が、ガイダンス値範囲を超えた用量である。したがって、ガイダンス値範囲の上限(100 mg/kg/day)またはその付近での影響の有無についてはデータがなく不明であり分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
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H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50 = 94.1 mg/L(SIDS, 2005)から区分3とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 急性毒性区分3であるが、急速分解性があり(OECD TG301Eにおける分解度:69%(SIDS, 2005))、かつ加水分解性により生物蓄積性が低いと推定され、加水分解生成物質も生物蓄積性がないことが示唆される(SIDS, 2005)ことから、区分外とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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