NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 15875-13-5
名称 1,3,5-トリス(ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン
物質ID m-nite-15875-13-5_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点が100.5℃(密閉式)(REACH(Accessed May 2021))である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は215℃(744 mmHg)(REACH (Accessed May 2021))であり常温で発火しないと考えられる。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、区分に該当しない(国連分類基準の区分5)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLD50:2,519 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021))
(2)ラット(雄)のLD50:4,650 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021))

令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(経皮) 区分4


警告
H312 P302+P352
P362+P364
P280
P312
P321
P501
【分類根拠】
(1)より、区分4とした。

【根拠データ】
(1)ウサギのLD50:1,566 mg/kg(REACH登録情報 (Accessed May 2021))

令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
GHSの定義における液体であり、区分に該当しない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分を特定できず、分類できない。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度(5,262 ppm:73.6 mg/L)より低く、蒸気状態と判断した。また、飽和蒸気圧濃度の90%(66.3 mg/L)よりばく露濃度が低いため、本物質は気体の基準値(ppmを単位とする基準値)より判断した。

【参考データ】
(1)ラットのLC50(8時間): > 0.51 mg/L (4時間換算値:0.72 mg/L:51.4 ppm)(OECD TG 403)(REACH登録情報 (Accessed June 2021))

令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。

令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)より、区分に該当しない。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、4時間適用、21日観察)において、有傷皮膚では軽度の紅斑及び浮腫がみられたが、無傷皮膚では皮膚刺激性反応はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。

【参考データ等】
(2)ウサギ(n=5)を用いた皮膚刺激性試験(開放、24時間適用、24時間観察)において、24時間後にスコア5(フルスケール:10)の刺激性がみられたが、腐食性影響ではなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(3)ウサギ(n=2)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、8日観察)において、1分、5分、15分間適用したところ、24~72時間後に皮膚刺激性反応はみられなかった。20時間適用したところ、1例で24時間後に痂皮がみられ、もう1例で72時間後に硬結がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1とした。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=2)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405相当、8日観察)において、全例で適用72時間後に眼が凝固し、非可逆であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(2)ウサギ(n=8)を用いた眼刺激性試験において、洗眼群5例では22日以内に刺激性影響が回復したが、非洗眼群3例では30日後まで刺激性影響が持続したとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)の知見では陰性、(2)の知見では閾値(SI値:3)に等しい値が得られたため感作性影響か不明瞭であり、分類できない。

【参考データ】
(1)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、刺激指数(SI値)は1.01(5%)、1.03(10%)、1.38(25%)であったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(2)マウス(n=5/群)を用いた局所リンパ節試験(LLNA)(OECD TG 429、GLP)において、刺激指数(SI値)は1.22(0.5%)、1.29(5%)、3.00(50%)であった。最高濃度(50%)で閾値(SI値:3)に等しい値が得られ、50%濃度群では皮膚の紅斑とともに、耳介重量の増加がみられたが、感作性影響かどうかは不明瞭であった(ambiguous)との報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
In vivo知見がなく、データ不足のため分類できない。

【参考データ】
(1)細菌復帰突然変異試験において、弱陽性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
(2)マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験において、陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
(3)ヒトリンパ球を用いた小核試験において、陰性の結果が得られている(REACH登録情報 (Accessed May 2020))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。なお、(1)はスクリーニング試験であるため生殖毒性がないとは判断できない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による反復投与/生殖発生毒性スクリーニング併合試験(OECD TG 422、GLP、交配2週間前から計28日間(雄)、交配2週間前から交配・妊娠期間を経て哺育5日までの41~54日間(雌))において、生殖毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG 414、GLP、妊娠6~19日)において、発生毒性はみられなかったとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分2(神経系)とした。

【根拠データ】
(1)マウスを用いた単回経口投与試験において、1,500 mL/kg(1,380 mg/kg、区分2の範囲)で運動性低下、呼吸困難、下痢が、2,000 mL/kg(1,840 mg/kg、区分2の範囲)で振戦、痙攣、死亡がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。

令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
(1)、(2)より、経口経路では区分に該当しない。ただし、他経路での分類に十分な情報がなく、データ不足のため分類できない。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口による経口投与試験(OECD TG422、GLP、雄:28日間、雌:41~54日間)において、240 mg/kg/day(90日換算:74.7 mg/kg/day(雄)、109~144 mg/kg/day(雌)、区分2の範囲)で影響がみられなかったが、720 mg/kg/day(90日換算:224 mg/kg/day(雄)、328~432 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で血液影響(血液凝固時間(APTT)延長、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット低下)、前胃影響(炎症、糜爛、浮腫)がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。
(2)ラットを用いた強制経口による13週間経口投与試験(OECD TG408、GLP)において、150 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で影響がみられなかったが、500 mg/kg/day(区分に該当しない範囲)で前胃影響(上皮の過形成、潰瘍、炎症性細胞性浸潤、炎症)、腺胃影響(潰瘍)がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed May 2021))。

令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
10 誤えん有害性 分類できない
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-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 62.6 mg/L(REACH登録情報, 2021)であることから、区分3とした。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分3であることから、区分3とした。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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