NITE統合版 政府によるGHS分類結果

English



一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 25103-58-6
名称 ターシャリードデカンチオール
物質ID m-nite-25103-58-6_v1
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類ガイダンス等(外部リンク) ガイダンス一覧へ
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書へ
FAQ(よくある問い合わせ) よくある問い合わせへ
情報源のリスト(Excelファイル) 情報源のリストへ
用語のリスト(Excelファイル) 用語のリストへ
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortalへ

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
SIDS Dossier (2014) による引火点は、 95℃ (closed cup) 及び82℃があるが、82℃を採用し区分4とした。なお、異性体混合物の中には引火点が93℃を越えるものもあると考えられるため、個々の製品について引火点を確認し、区分外にできる場合はそのように分類する。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が212℃ (SIDS Dossier (2014)) であり、常温で発火しないと考えられる。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含んでいない有機化合物である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含んでいない有機化合物である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値として、4,380 mg/kg、6,800 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の2件の報告に基づき、区分外とした。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギのLD50値として、12,600 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の報告に基づき、区分外とした。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
ラットのLC50値 (4時間) として、> 12 mg/L (SIDS Dossier (2014)) の報告があるが、SIDS (2014) で信頼性4 (信頼性評価不能) と評価されているため、この値のみでは分類することができない。
平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) において、本物質の原液を4時間半閉塞適用した結果、明瞭又は中程度、及び軽度から中程度の紅斑がみられたことから刺激性ありと報告されている (SIDS (2014))。また、ウサギを用いた別の刺激性試験において、4時間適用により刺激性がみられたとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。以上より区分2とした。旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。情報の更新により区分を見直した。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - ウシ角膜を用いる混濁度及び透過性試験法 (OECD TG 437) において、刺激性スコアは -0.5 ± 0.6であり、腐食性や強度の刺激性は示さないと推定されている (SIDS (2014))。SIDS (2014) では、本試験の結果は陰性であるものの、ウサギを用いた皮膚刺激性試験において刺激性の報告があることから、眼刺激性を持つ可能性があるとしている (SIDS (2014))。以上より、眼刺激性の判断に足る情報が不足していることから、分類できないとした。旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。情報の更新により区分を見直した。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 区分1B


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットを用いたビューラー試験 (OECD TG 406) において弱い感作性を示したとの報告や (SIDS (2014))、マウスを用いたLLNA試験 (OECD TG 429) において、EC3は31%であり弱い感作性との報告がある (SIDS (2014))。以上の結果から、SIDS (2014) は本物質を弱い感作性物質と結論している。以上より、区分1Bとした。旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoのデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験、姉妹染色分体交換試験で陰性、染色体異常試験で不明確な結果である(SIDS (2014)、PATTY (6th, 2012))。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 妊娠ラット及び妊娠マウスの器官形成期 (ラット:妊娠6~19日、マウス:妊娠6~16日) に吸入ばく露した試験で、母動物、胎児ともに被験物質投与による影響はみられなかった (SIDS (2014)、PATTY (6th, 2012))。しかし、生殖能・性機能に及ぼす影響について情報がなく、データ不足のため分類できない。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3 (麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
本物質のヒトでの単回ばく露のデータはない。実験動物ではラットの単回経口投与試験で区分2超の6,830 mg/kgで中程度の鎮静、運動失調、軽度の振戦、利尿が認められたとの報告、ラットの4時間単回吸入ばく露試験で、区分2超の12 mg/Lで、努力呼吸、眼球突出、意識低下の兆候が認められたが、死亡例はみられなかったとの報告がある (いずれもPATTY (6th, 2012))。したがって区分3 (麻酔作用) とした。新しい情報源のデータに基づき、旧分類から分類結果を変更した。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ヒトについての情報はない。
実験動物についてはラット、マウス、イヌを用いた28日間吸入毒性試験が2濃度で実施されており、低濃度は蒸気、高濃度は飽和蒸気でのばく露であったことから低濃度は蒸気のガイダンス値、高濃度はミストのガイダンス値を用いて分類を行った。ラットでは肝臓重量増加、雄ラット特有の腎症に関連した軽度の尿細管の変性等が蒸気としてのガイダンス値を基に区分1相当の26 ppm (0.22 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.07 mg/L) 以上、マウスでは肝細胞肥大が蒸気でのガイダンス値を基に区分1相当の25 ppm (0.21 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.06 mg/L) 以上、ミストでのガイダンス値を基に区分2を超える用量である109 ppm (0.90 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.28 mg/L) でALT活性増加、卵巣の黄体の消失又は減少等、イヌではミストでのガイダンス値を基に区分2を超える用量である109 ppm (0.90 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.28 mg/L) で肝細胞肥大、ALT活性増加、アルカリ性ホスファターゼ増加等が認められた (環境省リスク評価第9巻 (2011)、SIDS (2014))。
以上のうち、雄ラット特有の腎症については分類根拠としなかった。また、肝臓に影響がみられたものの区分2までの用量では重篤な影響がみられていないことから分類できないとした。
なお、旧分類では、肝細胞肥大を分類根拠としていたが、重篤な変化としなかったことから分類結果が異なった。
平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、GESTIS (Access on October 2016) に収載された数値データ (粘性率: 2.84 mPa・s (20℃)、密度: 0.856 g/cm3 (20℃)) より、動粘性率は3.32 mm2/sec (20℃) と算出される。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.075 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分1とした。 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:平均2%(平成24年度第4回薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会化学物質調査会 化学物質審議会第118回審査部会 第125回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会, 2012)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.0108 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999、SIDS, 2014)であることから、区分1となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:平均2%(平成24年度第4回薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会化学物質調査会 化学物質審議会第118回審査部会 第125回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会, 2012)、魚類(メダカ)96時間LC50 = 0.38 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分1となる。
以上の結果から、区分1とした。
平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - データなし 平成28年度(2016年度) ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

GHS関連情報トップページに戻る