NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 2524-03-0
名称 クロロチオホスホン酸=O , O -ジメチル
物質ID m-nite-2524-03-0_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 引火点105℃(Lange(16th, 2005))により93℃超である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - UNRTDG(UN2267)でクラス6.1PGIIに分類されていることから、上位のクラス4.2(自然発火性)PGIには該当しないと推定できる。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 水に徐ーに反応して腐食性を有する塩化水素が発生する(IMDG(2006))という情報があるが、可燃性ガスではないため区分外と判断した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - 酸素と塩素を含み、これらが炭素以外の元素と結合しているが、データがなく分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
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- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50値として6件のデータ(664 mg/kg、1260 mg/kg、500-1000 mg/kg、1605 mg/kg、360 mg/kg、500-2000 mg/kg)が得られ(IUCLID(2000))、すべてが区分4に該当している。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
ラットのLD50値は590 mg/kg(IUCLID(2000))より区分3に該当し、また、ウサギのLD50値は >2150 mg/kg、>1500 mg/kg、> 1000 mg/kg(IUCLID(2000))より区分4あるいは区分外に該当する。危険性の高いラットの区分を採用し、区分3とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットの4時間ばく露のLC50値は2件(0.34 mg/L(51.8 ppm)、0.48 mg/L(73.1 mg/L))(IUCLID(2000))あり、いずれも区分1に該当している。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(4.32 mg/L)の90%より低いので、気体の区分基準値を適用した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
ウサギを用いたドレイズ試験で4時間ばく露で強い刺激性(highly irritating)、24時間ばく露で腐食性(corrosive)と評価されている(IUCLID(2000))ので、ガイダンスに従い4時間ばく露の結果に基づき、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた試験において腐食性(corrosive)または強い刺激性(highly irritating)との報告(IUCLID(2000))、およびヒトで眼に対する強い刺激性の記述(HSDB(2003))に基づき、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
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- - 製剤を用いたラット優性致死試験(生殖細胞in vivo 経世代変異原性試験)での陽性知見(HSDB(2003))があるものの、本物質としての評価が困難であり、また、マウス小核試験(in vivo 変異原性試験)で陰性(HSDB(2003))であることから、分類できないとした。なお、in vitro試験については、エームス試験で陰性、チャイニーズハムスターの卵巣細胞を用いた染色体異常試験、マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験、マウスのBALB/3T3細胞を用いた細胞形質変換試験ではそれぞれ陽性結果の報告(HSDB(2003))がある。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既存化学物質である。
平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
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- - ラットの器官形成期の吸入曝露による発生毒性試験において、母獣の毒性用量で着床前胚死亡と早期吸収の軽度の増加が認められたと記述されている(IUCLID(2000))が、同じ生殖指標の変化がさらに高用量で予め行われた用量設定試験では認められていない(IUCLID(2000))こと、また、軽度の増加が有意かどうかも記載がなく不明なため、「分類できない」とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
マウスの腹腔内投与で、200 mg/kgで異常歩行、過敏性、300 mg/kgで運動失調, 振戦、チアノーゼ、麻痺、下垂が見られ(HSDB(2003))、ウサギの経皮投与試験で、ガイダンスの区分1に相当する316 mg/kgの用量で活動の低下(RTECS(2006))が見られている。さらに急性の影響として、縮瞳、視力障害、頭痛、めまい、筋攣縮、高度の脱力と嘔吐、下痢、腹痛、痙攣、昏睡。経口、経皮のばく露で心拍数の減少(SITTIG(SITTIG(5th, 2008)))、有機リンの毒性として頭痛、めまい、視力障害、胸苦しさ、発汗、吐き気、嘔吐、下痢、筋攣縮、痙攣、昏睡を示す(HSFS(2001))と記載されている。これらのデータは腹腔内投与のデータもしくはリスト3の情報であることから、ガイダンスの基準に従うと「分類できない」となるが、有機リン化合物であり、リスト3の情報に神経系に係る症状が記載されていることから区分2(神経系)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(呼吸器)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットの13週間吸入試験(GLP準拠)において、0.030 mg/Lで肺および気管の重量増加に加え呼吸窮迫症候群が認められた(IUCLID(2000))との記載があり、ガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、List 2のデータであって、判定基準1b3)を満たさないため、ガイダンスにしたがって区分2(呼吸器)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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