NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 4979-32-2
名称 N,N-ジシクロヘキシル-2-ベンゾチアゾールスルフェンアミド
物質ID m-nite-4979-32-2_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 爆発性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
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-
- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
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- - 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
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- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
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- - 厚労省報告(Access on October 2008)では、ラットを用いた経口投与試験(OECD TG 401、GLP)のLD0値は1,821 mg/kg(雄)、1,077 mg/kg(雌)であるが、用量相関性がみられなかった。しかし、LD50値を≧1,821 mg/kg(雄)、≧1,077 mg/kg(雌)と推定している。また、SIDS(2004)ではラットを用いた経口投与試験のLD50値>5,000 mg/kg、6,420 mg/kgが示されている。さらにPATTY(5th, 2001)には「急性毒性(経口)のLD50値は>5,000 mg/kg」である旨の記述がある。以上より、確定値のLD50値6,420 mg/kg を採用し、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
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- - ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値>2,000 mg/kg(SIDS(2004)、PATTY(5th, 2001)、IUCLID(2000))から区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
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- - ウサギを用いた24時間Draize試験で、「moderateの皮膚刺激性」(SIDS(2004))との記述があるが、4時間より厳しい条件での結果なので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分に該当しない
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- - SIDS(2004)には、ウサギを用いた眼刺激試験で「Not irritating」、Draize試験で「slightly」との記述がある。結論として SIDS(2004)には「slightly irritating to eyes in rabbits」と記述されているので、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
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- - ヒトについてのデータはない。モルモットを用いたMaximization試験で「Not sensitizing」(SIDS(2004)、IUCLID(2000))との記述があり、さらに、SIDS(2004)は「皮膚感作性はない」と結論している。また、PATTY(5th, 2001)でも、「本物質は皮膚感作性物質ではない」 と結論しているので、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
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- - 体細胞in vivo変異原性試験(ラット骨髄細胞を用いる染色体異常試験(GLP))が「陰性」(SIDS(2004))との記述から、区分外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
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- - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、「十分な証拠のある研究例はない」(SIDS(2004)、PATTY(5th, 2001)、IUCLID(2000))との結論があるので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
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- - 厚労省報告(Access on October 2008)、SIDS(2004)に、ラットを用いた反復投与毒性試験と生殖/発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG 422、GLP)において「交尾率および受胎率に変化は認められず、影響はないものと判断された」との記述がある。また、母動物に毒性の発現が認められた投与量での胎児および新生児に対する影響、分娩および哺育の異常については、「一般毒性学的な影響が大きいものと考えられた」との記述がある。しかし、この試験では児動物の催奇形性のデータが不十分である。他の試験データもないため、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(中枢神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)で、「症状としては自発運動の低下、深大呼吸、振戦、痙攣などが認められた。これらの症状は、生存動物においては7日以降回復した」(厚労省報告(Access on October 2008))との記述がある。この影響は区分2のガイダンス値の範囲内で見られたので、区分2(中枢神経系)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(腎臓、副腎、胸腺、中枢神経系、呼吸器系)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットを用いた反復投与毒性試験と生殖/発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG 422、GLP)において、「雄では腎臓の近位尿細管上皮におけるPAS陽性硝子滴が、雌では腎臓の腫大・退色、腎臓近位尿細管上皮の脂肪変性、副腎の肥大・退色、削痩、自発運動低下がみられた。また雌雄で胸腺の萎縮がみられた」(厚労省報告(Access on October 2008))旨、記述されている。これらの影響は区分2のガイダンス値の範囲内で見られた。また、ラットを用いた反復吸入暴露試験で、「粘膜への刺激を引き起こす」(SIDS(2004))旨の記述があり、この影響は区分2のガイダンス値の範囲内で見られた。以上より、区分2(腎臓、副腎、胸腺、中枢神経系、呼吸器系)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 > 0.012 mg/L(MOE既存点検結果, 2001、EU CoRAP, 2013、SIAR, 2004)、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 0.031 mg/L(MOE既存点検結果, 2001、EU CoRAP, 2013)、魚類(ヒメダカ)96時間LC50 > 0.033 mg/L(MOE既存点検結果, 2001、EU CoRAP, 2013)であることから、区分に該当しないとした。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分4
-
-
H413 P273
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BODによる分解度:0%(METI既存点検結果, 1995))、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC => 0.0118 mg/L(SIAR, 2004)、甲殻類(オオミジンコ)21日間NOEC>0.033 mg/L(MOE既存点検結果, 2001、EU CoRAP, 2013)から、区分に該当しないとなる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、本物質は難水溶性物質であり(水溶解度=0.0019 mg/L、SIAR, 2004)、魚類(ヒメダカ)の96時間LC50 > 0.033 mg/L(MOE既存点検結果, 2001、EU CoRAP, 2013)であるが、急速分解性がなく、生物蓄積性がある(BCF =3380~7310(魚類濃縮度試験、0.1~0.01μg/L区、(METI既存点検結果, 2001))ことから、区分4となる。
以上の結果を比較し、区分4とした。
令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和3年度(2021年度) ガイダンスVer.2.0 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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