NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 52-24-4
名称 チオテパ
物質ID m-nite-52-24-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 自己反応性に関連する原子団(アジリジン)を含むが、試験データがなく分類できない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 金属を含む化合物であるが、水溶解度は19 g/100 mL(25℃)(Merck(14th, 2006))というデータがあり、水に対して安定であると考えられる。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素、フッ素または塩素を含んでいない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
マウスLD50値は46 mg/kg(IARC vol.9(1975))であるとの報告に基づき、区分2とした。なお、ラットLD50値は2.3 mg/kg、マウスLD50値は38 mg/kg(RTECS(2009))のデータがある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足で分類できない。なお、眼に付着すると刺激と熱傷を生じる可能性がある(HSFS(2001))との記載がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分1B


危険
H340 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
マウスを用いた優性致死試験および相互転座試験で陽性である(IARC vol.50(1990))ことから、区分1Bとした。なお、その他in vivoにおける試験(マウスの精原細胞および精母細胞を用いた染色体異常試験、マウスの骨髄、胚およびウサギの末梢リンパ球を用いた染色体異常試験、ラットおよびマウスの骨髄を用いた小核試験など)は全て陽性であり(いずれもIARC vol.50(1990))、in vitroにおいてもエームス試験、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験などで陽性である(NTP DB(access on Oct. 2009)、IARC vol.50(1990))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 区分1A


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
IARCで1(IARC vol.50(1990))、NTPでK(NTP ROC 11th(2004))に分類されているため、区分1Aとした。なお、ヒトでは本物質を単独で使用した治療後に、白血病が発症したとの症例報告がいくつかあり、ケースコントロール研究では、本物質での治療と白血病のリスクとの強い関連性がみられている。また、腹腔内投与による動物試験において、マウスの雌雄に肺腫瘍とリンパ球増殖性の悪性腫瘍の発生増加、ラットの雄にリンパ球増殖性の悪性腫瘍、ラットの雌に子宮腺がん、乳がんの発生増加がそれぞれみられている(いずれもIARC vol.50(1990))。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
チオテパの医薬品添付文書に動物実験で催奇形作用、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましいと報告されている。また、マウス(腹腔内)、ラット(皮下)に投与した実験で減指症、無腎症等広範囲の催奇形性が認められていると記載されていることから区分1Bとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
本物質は骨髄抑制作用がある(IARC vol.50(1990))また、チオテパの医薬品添付文書における副作用情報として、白血球減少、血小板減少、出血、貧血、腎不全、ショック、低ガンマグロブリン血症、肝障害、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、口内炎、口渇、腹痛、発疹、倦怠感、頭痛、咽頭部痛、血痰増量、排尿困難、頻尿、膀胱炎、発熱、脱毛の記述があるが、急性影響かどうか不明であることから区分2(全身毒性)とした。なお、リスト3の情報として、ヒトでは、非経口投与により知覚障害、骨髄における変化(特定不能)(RTECS(2009): Cancer. Vol.38, p.1471, 1976)、マウスを用いた経口投与試験において、用量38 mg/kg(LD50値)で弛緩性麻痺(神経筋の遮断)、眠気、運動失調(RTECS(2009): Imifos, Giller, S.A., ed., Izd, Riga, USSR, p.129, 1968)の記載がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(骨髄、腎臓、全身毒性)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
チオテパの医薬品添付文書における副作用情報として、重要な副作用として白血球減少、血小板減少、出血、貧血、腎不全、ショックが述べられていることから区分1(骨髄、腎臓、全身毒性)とした。その他の副作用として、低ガンマグロブリン血症、肝障害、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、口内炎、口渇、腹痛、発疹、倦怠感、頭痛、咽頭部痛、血痰増量、排尿困難、頻尿、膀胱炎、発熱、脱毛の記述がある。なお、ヒトおよび実験動物において、経口、経皮、吸入経路のデータは無いが、本物質は骨髄抑制作用があり、抗がん剤として使用されている(IARC vol.50(1990))ことから、その副作用として「顆粒球減少症や血小板減少症を特徴とする骨髄抑制、まれに肝臓と腎臓の機能障害、神経毒性、吐気および嘔吐がみられる」(IARC vol.50(1990))との記載がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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