項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 541-73-1 |
名称 | m-ジクロロベンゼン |
物質ID | m-nite-541-73-1_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 | P370+P378 P210 P280 P403 P501 |
引火点63℃ (closed cup) (GESTIS (Access on August 2015)) に基づいて区分4とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が> 500℃ (HSDB (Access on August 2015)) であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属および半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、580 mg/kg (環境省リスク評価第6巻 (2008))、1,200 mg/kg (雄)、1,000 mg/kg (雌) (環境省リスク評価第6巻 (2008)、ATSDR (2006))、2,300 mg/kg (環境省リスク評価第6巻 (2008)、DFGOT vol. 1 (1990)) との3件の報告がある。2件が区分4に、1件が区分外 (国連分類基準の区分5) に該当するため、区分4とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg (環境省リスク評価第6巻 (2008)) との報告に基づき、区分外とした。旧分類の区分を見直した。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 |
危険 |
H331 | P304+P340 P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 P501 |
ラットのLC50値 (7時間) として、8,200 mg/m3 (4時間換算値:1,779 ppm) (環境省リスク評価第6巻 (2008)) との報告に基づき、区分3とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (1,974 ppm (12,081 mg/m3)) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分に該当しない |
- |
- | - | ラットのLC50値 (4時間) として、17.6 mg/Lとの報告 (環境省リスク評価第6巻 (2008)) に基づいて、区分外とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (1,974 ppm (12,081 mg/m3)) より高いため、ミストの基準値を適用した。今回の調査で入手した新たな情報を追加して、区分を見直した。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
本物質は皮膚に対して刺激性を有するとの記載や、皮膚に付着すると発赤や痛みを生じるとの記載がある (環境省リスク評価第6巻 (2008))。以上より、区分2とした。なお、ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質を24時間閉塞適用した結果強度の刺激性がみられたとの報告がある (DFGOT vol. 1(1991)) が、24時間適用の結果であるため分類には用いなかった。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において、本物質0.1 mLを24時間適用した結果、軽度から重度の結膜浮腫及び軽度の角膜混濁がみられたとの報告がある (DFGOT vol. 1 (1991)、BUA 8 (1987))。また、本物質は眼に対して刺激性を有するとの記載や、眼に付着すると痛みを生じるとの記載がある (環境省リスク評価第6巻 (2008))。以上、重度の症状報告があることから区分2Aとした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | In vivoでは、腹腔内投与によるマウス骨髄細胞の小核試験で陽性 (環境省リスク評価第6巻 (2008)、DFGOT vol. 1 (1990)、EHC 128 (1991)、IARC 73 (1999))、経口投与によるチャイニーズハムスターの骨髄細胞を用いる染色体異常試験で陰性である (BUA 133 (1996))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である(環境省リスク評価第6巻 (2008)、ATSDR (2006)、DFGOT vol. 1 (1990)、IARC 73 (1999)、EHC 128 (1991))。以上より、in vivo骨髄小核試験の陽性知見は評価には使えないものとされ (DFGOT vol. 1 (1990))、ガイダンスにしたがい分類できないとした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | ヒト、実験動物ともに本物質の発がん性に関して、分類に利用可能な情報はなく、IARCは 「グループ3」 に分類した (IARC vol. 73 (1999))。この他、発がん性分類としてはEPAが1990年に 「D (Not classifiable as to human carcinogenicity) 」 に (IRIS Summary (Access on August 2015)) に分類しており、以上より本項は分類できないとした。 なお、旧分類結果 (区分外) とは基準とした分類ガイダンスが変更されたため、分類結果が変わった。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため、分類できない。なお、本物質を妊娠ラットの器官形成期 (妊娠6~15日) に強制経口投与した発生毒性試験において、200 mg/kg/dayまでの用量では、母動物毒性も、胎児への発生毒性影響もみられなかったとの記述があるが、要約のみで、方法、結果の詳細な記述がなく、不十分な報告とされている (ATSDR (2006)、DFGOT MAK Value Documentation (2013)、HSDB (Access on August 2015))。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (肝臓)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
危険 警告 |
H370 H335 H336 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
本物質は気道刺激性がある (環境省リスク評価第6巻 (2008)、EHC 128 (1991))。ヒトか実験動物か詳細不明であるが、吸入ばく露では咳、嗜眠、咽頭痛、経口摂取では、下痢、吐き気、嘔吐 (環境省リスク評価第6巻 (2008))、マウスの経口投与では300 mg/kg (区分1相当) で、有意な肝重量増加、血清ALT増加、広汎な小葉中心性肝細胞壊死を起こし肝障害の報告 (IARC 73 (1999))、マウスの1,000 mg/kg以上の経口投与 (区分2相当) で協調運動失調、努力呼吸の報告 (EHC 128 (1991))、中枢神経抑制 (麻酔作用) の記載がある (EHC 128 (1991))。 以上より、本物質は気道刺激性、麻酔作用、肝臓影響があり、区分1 (肝臓)、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた10日間強制経口投与毒性試験において、区分2の範囲である368 mg/kg/day (90日換算:40.9 mg/kg/day) で肝臓重量増加、肝臓の変性 (空胞化及び腫脹) がみられ、また、90日間強制経口投与毒性試験において、区分2を超える範囲である147~588 mg/kg/dayで肝臓重量増加、肝細胞の変性、壊死が認められている (環境省リスク評価第6巻 (2008)、ATSDR (2006))。なお、この90日試験において、区分1の範囲である9 mg/kg/dayでGOT (AST) ・コレステロール増加(雄)、LDH減少 (雄)、甲状腺の濾胞コロイド密度の減少、下垂体前葉の細胞の空胞化 (雄) も認められたが、肝臓の酵素誘導に伴った二次的所見と考えられ分類に用いなかった。また、ラットを用いた28日間強制経口投与毒性試験において、区分2の範囲である100 mg/kg/day (90日換算:31.1 mg/kg/day) で肝臓重量増加及び肝酵素誘導 (病理組織学的変化を伴っていない) がみられ、区分2を超える500 mg/kg/day (90日換算:155.6 mg/kg/day) で肝細胞肥大、軽度の血清酵素活性増加が認められている (BUA 133 (1996)、環境省リスク評価第6巻 (2008))。 したがって、区分2 (肝臓) とした。 |
平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、HSDB (Access on August 2015) に収載された数値データ (粘性率: 1.044 mPa・s (25℃)、密度 (比重) : 1.2884) より、動粘性率は0.810 mm2/sec (25℃) と算出される。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分2 |
- |
H401 | P273 P501 |
甲殻類(ミシッドシュリンプ)96時間LC50/EC50 = 2.85 mg/L(EHC 128, 1991)であることから、区分2とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急速分解性がなく(BOD分解度=0%、GC分解度=0%(通産省公報, 1983))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC (繁殖) < 0.1 mg/L(環境庁生態影響試験, 1995、環境省リスク評価第6巻, 2008)から、区分1とした。 | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成27年度(2015年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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