NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 59-50-7
名称 4-クロロ-3-メチルフェノール
物質ID m-nite-59-50-7_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
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-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
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- - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点590℃(ICSC,1997))。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 固体である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - フッ素を含まず、酸素、塩素を含む有機化合物であるが、この酸素、塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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-
- - 金属腐食性あり(HSDB,2003)との記載があるが、固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットを用いた経口投与試験のLD50値5,129 mg/kg、3,636 mg/kg、1,830 mg/kg(DFGOT vol.2(1991))の内、最小値1,830 mg/kgから区分4とした。EU分類はXn; R21/22である(EU-Annex I)。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 区分に該当しない
-
-
- - ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値>5,000 mg/kg(IUCLID(2000))から、区分外とした。EU分類はXn; R21/22である(EU-Annex I)。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - ラットを用いた粉塵吸入暴露試験(4時間)において最高用量0.704 mg/Lで死亡が見られなかった(DFGOT vol.2(1991))ことからLC50値は>0.704 mg/Lと考えられるが、区分を特定できないため、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - ウサギを用いた皮膚刺激性/腐食性試験(OECD TG 404)及び、ラットに2,000 mg/kgを24時間投与した試験で「皮膚刺激性なし」(IUCLID(2000))との記述がある。一方、ウサギの剃毛した有傷・無傷皮膚に4時間投与した試験で「moderately irritating」(IUCLID(2000))との記述や、本物質のナトリウム塩をウサギに24時間投与した試験で腐食性(IUCLID(2000))との記述がある。以上より、分類できないとした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた試験で「結膜と虹彩の顕著な発赤と腫脹、角膜混濁が7日目にも見られた」(DFGOT vol.2(1991))旨の記述があり、HSDB(2003)にも、ウサギを用いた試験において「0.05%溶液の眼への適用で角膜混濁を生じる」、「角膜の腐食、結膜の炎症や潰瘍、虹彩炎などを生じ、21日間で不可逆的である」旨、記述されているので、区分1とした。EU分類はXi; R41である(EU-Annex I)。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
ヒトについては、31名の健常人への5%溶液を用いたパッチテスト、66名の健常人への20%溶液を用いたパッチテストなどで「陽性例は見られていない」が、「0.2~3%の患者が本物質に感作性を示す」旨の報告がある(DFGOT vol.2(1991))。実験動物については、モルモット15匹を用いたMaximization試験で半数以上の動物に「弱い発赤」が見られる(DFGOT vol.2(1991))等、複数の試験で陽性反応が記述されている。以上から、区分1とした。EU分類はR43(EU-Annex I)、ドイツMAKリストの表示はSh(ACGIH-TLV/BEI(2005))である。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - 体細胞in vivo変異原性試験(マウス赤血球を用いた小核試験)が「陰性」(HSDB(2003))との記述に基づき、区分外とした。in vitroでのラット肝細胞を用いた不定期DNA合成試験、CHO細胞を用いた前進突然変異(HGPRT)試験、ネズミチフス菌を用いた復帰突然変異試験においても「陰性」(HSDB(2003))との記述がある。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
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- - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - ラットを用いた出生前発達毒性試験(OECD TG 414、GLP)において、母動物に「呼吸困難、体重増加の有意な抑制」が見られる用量で、妊娠率や胎児への影響は見られなかった(HSDB(2003)、IUCLID(2000))旨、記述されているが、生殖機能への影響に関するデータがないので、分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
粉塵に吸入暴露されたラットで「鼻、粘膜への一時的な刺激」(DFGOT vol.2(1991))、「気道刺激性」(ICSC(1997))との記述から、区分3(気道刺激性)とした。
なお、ヒトについて、本物質への暴露後に「左顔面麻痺」を呈した症例がHSDB(2003)に報告されているが、一例のみであり、一貫性のある影響かどうか判断できないため採用しない。動物については、400 mg/kgを単回経口投与されたラットで「肝臓のミトコンドリアや小胞の増加、粗面小胞体の変化、毛細胆管の拡張などが見られる」(HSDB(2003))旨の記述があるが、重大な影響とは考えられないため、採用しない。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(脳、腎臓、肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットを用いた24ヶ月間混餌投与試験で、21.0 mg/kg以上を投与された群において「腎臓の重量増加及び組織病理学的な変化(雄ラットで腎乳頭壊死、腎皮質の拡張、線維化)、脳の重量の変化及び組織病理学的な変化」(HSDB(2003))が、また、ウサギを用いた21日間経皮投与試験(15回投与)において160 mg/kg(90日換算値26.7 mg/kg)投与群に「肝臓の胆管周囲炎、胆管の増殖」(HSDB(2003))が報告されている。以上から、区分2(脳、腎臓、肝臓)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
魚類(ニジマス)の96時間LC50 = 0.917 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(4週間の標準法でBODによる分解度:0%(既存点検, 1983))ことから、区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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