NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 74-89-5
名称 メチルアミン
物質ID m-nite-74-89-5_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分1


危険
H220 P210
P377
P381
P403
爆発範囲 4.9~20.7 vol% 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない
-
-
- - 引火性ガス 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 低圧液化ガス


警告
H280 P410+P403 臨界温度 156.9℃ 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義によるガスである。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットに40%溶液を経口投与した試験のLD50値100-200 mg/kg(ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.7(1996))、698 mg/kg(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))との記述がある。また、ラットに10%溶液を経口投与した試験のLD50値として、100-200 mg/kg(DFGOT vol.7(1996)、PATTY(5th, 2001)、IUCLID(2000)、HSDB(2008))との記述がある。複数のLD50値が区分3の範囲内にあることから、区分3とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットを用いた4時間吸入暴露試験のLC50値4,400 mL/m3(4,400 ppm)、6,400-9,100 mL/m3(6,400-9,100 ppm)(DFGOT vol.7(1996))から区分4とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
本物質(ガス)による皮膚刺激性試験データはないが、40%溶液はウサギの皮膚に壊死を起こす(PATTY(5th, 2001))との記述、「40%溶液はモルモットの皮膚に壊死を起こす」(ACGIH(7th, 2001))との記述から水溶液には皮膚腐食性があると判断される。詳細なデータは不明のため、細区分ができず、区分1とした。
なお、本物質濃度が10%以上の溶液のEU分類はR34(EU-Annex I)である。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
本物質(ガス)による眼刺激性試験データはないが、40%溶液は「ウサギの眼に重度の刺激性を生じた」(ACGIH(7th, 2001))との記述、「暴露5分後、角膜に損傷」(PATTY(5th, 2001))との記述がある。回復性についての記述はないが、本物質は皮膚腐食性物質であり、40%溶液のウサギを用いた眼刺激性試験で「刺激性があり、EU分類:risk of serious damage to eyes」(IUCLID(2000))との記述、ICSC(2003)の短期暴露の項に「眼に腐食性を示す」との記述があることから、区分1とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 「1人の作業者に、アレルギー性または刺激性の気管支炎が見られた」(ACGIH(7th, 2001)、NTP DB(Access on January 2009)、PATTY(5th, 2001))旨の記述がある。症例報告はこの1例のみであり、非公開データのため、詳細不明で分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データがないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 生殖細胞in vivo経世代変異原性試験(ラットを用いた吸入暴露による優性致死試験)で「陽性」(NTP DB(Access on January 2009)、IUCLID(2000))との記述があるが、「試験詳細が不明で、評価できない」(IUCLID(2000))旨の記載がある。他にin vivo試験データがないため、分類できない。
なお、in vitro変異原性試験としてマウスリンフォーマ試験で「陽性」、サルモネラ菌を用いた復帰突然変異試験で「陰性」(NTP DB(Access on January 2009))との記述がある。
平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 妊娠ラットを用いた吸入曝露試験で「着床後の胎児死亡が投与量に依存して増加したが、試験詳細が不明で、評価できない」(DFGOT vol.7(1996))との記述がある。また、雌ラットを用いた経口投与による生殖毒性試験で「発情周期、生殖能、妊娠、生児出生、授乳、出生時及び離乳時の児の平均体重に、投与に関連した影響は見られなかったが、対照群に比べ、一腹あたり胎児数の有意な減少が見られた」(NTP DB(Access on January 2009)、IUCLID(2000))との記述がある。これについてIUCLID(2000)では「結果の詳細が不明で、評価できない」と結論づけている。一方、雌マウスを用いた腹腔内投与による生殖毒性試験で「母動物及び児動物に対し、毒性は見られなかった」(NTP DB(Access on January 2009)、IUCLID(2000))旨の記述、「生殖毒性は見られなかった」(IUCLID(2000))旨の記述がある。以上、評価するための十分なデータがないため分類できない。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
産衛学会勧告(1979)によると、ヒトについて「咳や呼吸困難を生じる。100~500 ppmでは耐え難い刺激があり、20~100 ppmでは短時間で眼、鼻、のどの一時的な刺激がある」、動物について「致死量またはこれに近い高濃度を吸入させると、気管、気管支、肺の炎症ならびに肺水腫が生じる」との記述がある。また、ラットを用いた吸入暴露試験で「気管支肺炎をおこし、用量に依存して重篤であった」(DFGOT Vol.7(1996))との記述、「気道に対して腐食性を示す。高濃度を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある」(ICSC(2002))との記述がある。さらに、「脂肪族アミン類は気道を刺激し、呼吸困難、上気道障害、気管支炎、肺炎及び肺水腫を起こす可能性がある。また、吸入後一時的に頭痛、悪心、脱力及び不安神経症を起こす可能性がある」(HSDB(2008))との記述があり、この情報の引用元であるBASF Chemical Emergency Medical Guidelines Aliphatic amines(Reviewed 2006)に「本ガイドラインはメチルアミンを含む低分子量アミン類に関する情報に基づく」旨の記述がある。以上より、区分1(呼吸器系)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(呼吸器系、肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
雌雄ラットを用いた4ヶ月間鼻部吸入暴露試験で「神経系、肝臓及び血液酵素の機能障害、免疫系の指標や臓器の形態の変化などが報告されているが、詳細な方法やデータについての報告はない」(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))旨の記述がある。また、HSFS(2004)に「肺に刺激性を示し、気管支炎を起こす可能性がある。高濃度暴露により肝臓に影響する可能性がある」との記述がある。以上より、区分2(呼吸器系、肝臓)とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)
10 誤えん有害性 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 本物質はGHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 平成20年度(2008年度) ガイダンス(H20.9.5版)(GHS 2版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
-
-
- - 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=163000μg/L(AQUIRE、2003)他から、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 難水溶性でなく(水溶解度=1.08×106mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
-
-
- - - - -


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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