NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 74115-24-5
名称 3,6-ビス(2-クロロフェニル)-1,2,4,5-テトラジン
物質ID m-nite-74115-24-5_v2
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 分類できない
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(隣接した窒素原子)を含んでいるが、データがなく分類できない。なお、農薬(殺ダニ剤)として使用されるので、爆発物としての用途はない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
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- - 爆発性に関連する原子団(隣接した窒素原子)を含んでいるが、データがなく分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
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- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義による固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
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- - フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
16 金属腐食性化学品 分類できない
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- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値 > 3,200 mg/kg(RTECS(2013)、元文献:British Crop., Protection Council(1981))に基づき、区分外とした。なお、本調査で入手した RTECS(2013)のデータをもとに分類した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
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- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - モルモット6匹を用いた皮膚刺激性/腐食性試験では、本物質を 66.6 mg/0.2mL 、24時間皮膚適用した結果、「ごく軽度の浮腫」が2/12箇所にみられた。7日間の観察期間後の剖検では、全身毒性はみられず、本物質適用部位の皮膚組織の組織病理学的変化はみられなかった(JMPR(2005))。JMPR(2005)では、「本物質は、モルモットの皮膚に対して、無視できるほど軽度の刺激を引き起こす」と結論している。以上の情報に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。本調査で入手した JMPR(2005)の情報を追加した。分類ガイダンスに基づきJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)を明記した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギ6匹を用いた眼刺激性/腐食性試験(OECD TG 405準拠)では、「軽度の結膜充血」が、6/6例にみられたが、適用後2日以内に完全に回復した。眼脂、結膜浮腫、角膜損傷及び虹彩の炎症はみられなかった(JMPR(2005))。以上の情報に基づき、区分2Bとした。今回の調査で入手した JMPR(2005)の情報を追加した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
4 皮膚感作性 区分に該当しない
-
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- - 今回の調査で入手したJMPR(2005)には、モルモット20匹を用いたマキシマイゼーション試験で、惹起時のパッチ除去後24時間で、1/20例に軽度の発赤がみられたが、パッチ除去後48時間で消失したとの報告があり、JMPR(2005)はモルモットに対して皮膚感作性なしとの判断をしていることから区分外とした。今回の調査で入手した JMPR(2005)の情報を追加した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 分類ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、ラットの優性致死試験、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性である(JMPR(2005)、IRIS(2012))。in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験、染色体異常試験で陰性である(JMPR(2005)、IRIS(1991))。
平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
6 発がん性 区分2


警告
H351 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
EPAでCに分類されている(IRIS(1991))ことから、区分2とした。分類ガイダンス改訂により区分を変更した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
7 生殖毒性 区分に該当しない
-
-
- - JMPR(2005)のラットを用いた多世代生殖毒性試験において生殖毒性がみられず、ラット及びウサギを用いた発生毒性試験において母動物毒性がみられる用量においても発生毒性がみられていないことから、区分外とした。生殖・発生毒性に関する情報が得られたため区分を変更した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、経口経路においてはラット、マウス、ハムスターでガイダンスの範囲内の用量で毒性症状が認められなかった(JMPR(2005))ことから区分外に相当する。

平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットの2年間混餌投与試験で小葉中心性肝細胞肥大及び空胞化、限局性肝細胞のう胞性変性、及び肝臓へのびまん性脂肪沈着(IRIS(1991))、並びにイヌの12ヶ月間混餌投与試験で門脈周囲肝細胞の好酸性化が見られた(JMPR(2005))との記述により肝臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響はいずれも区分2に相当するガイダンス値の範囲(20-36 mg/kg/day)で見られた。以上より、分類は区分2(肝臓)とした。なお、旧分類では「メトヘモグロビンの有意な低下」が見られたことを根拠に「血液系」を標的臓器に含めたが、「メトヘモグロビン」は「ヘモグロビン」の誤りであり、かつ低下の程度は軽度であると記述されており、関連した所見もみられていないことから、本分類では標的臓器より「血液系」を除外した。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。 平成25年度(2013年度) ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
-
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- - 藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 > 0.0613 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 > 0.0186 mg/L(水域の生活環境動植物の被害防止に係る農薬登録基準として環境大臣が定める基準の設定に関する資料, 2021)、魚類(ニジマス)の96時間LC50 > 0.0146 mg/L(農薬抄録, 2017)であることから、区分に該当しないとした。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(ミシッドシュリンプ)の28日間NOEC = 0.0033 mg/L(EU CLP CLH, 2019)から、区分1となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、魚類(ニジマス)の96時間LC50 > 0.0146 mg/L(農薬抄録, 2017)であるが、生物蓄積性は低いと推定される(log Kow = 3.10(PHYSPROP Database (SRC, 2005)))ことから、区分に該当しないとなる。
以上の結果を比較し、区分1とした。
令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 令和4年度(2022年度) ガイダンスVer.2.1 (GHS 6版, JIS Z7252:2019)


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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