NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 8022-00-2
名称 ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイト【メチルジメトン】
物質ID m-nite-8022-00-2_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品ではない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 分類できない
-
-
- - 可燃性である(ICSC(2001))が、データがないために分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 分子内に自己反応性に関連する原子団としてP-O結合を有するが、データがないために分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 水溶解度の測定が行われていることから(ICSC(2001)等)水中では安定であると判断される。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - リンと結合した酸素を含むが、データがないために分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分2


危険
H300 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
O-体:ラットLD50値の8データ(ACGIH(2001)、JMPR 264(1973)、JMPR 790(1989))から計算で得られたLD50=30mg/kgに基づき、区分2とした。
S-体:ラットLD50値の6データ(ACGIH(2001)、PATTY(5th, 2001)、JMPR 264(1973))から計算で得られたLD50=47g/kgに基づき、区分2とした。
政府による分類では「O-体:区分2、S-体:区分2」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 区分1


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
異性体ごとに判定が分かれるもので、政府による分類では以下の理由により「O-体:区分2、S-体:区分1」であるが、NITEにより区分1とした。

O-体:ラットLD50値の4データ(JMPR 264(1973)、JMPR 790(1989))から計算で得られたLD50=100mg/kgに基づき、区分2とした。
S-体:ラットLD50値の4データ(PATTY(5th, 2001)、JMPR 264(1973))から計算で得られたLD50=45g/kgに基づき、区分1とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義による液体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
本物質の飽和蒸気圧濃度は0.396ppm(0.00373mg/L)であり、吸入試験はミストで行われたと考えられる。
O-体:ラットLC50値の3データ(JMPR 790(1989))から計算で得られたLC50=0.427mg/Lに基づき、区分2とした。
S-体:ラットLC50値の4データ(PATTY(5th, 2001))から計算で得られたLC50=0.21mg/Lに基づき、区分2とした。
政府による分類では「O-体:区分2、S-体:区分2」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
-
警告
- - O-体:ウサギで紅斑が見られたが72時間後に回復し、軽度の皮膚刺激性であるとの記載(JMPR 790(1989))に基づき、区分3とした。
S-体:ウサギで軽度の紅斑と浮腫を生じたが3日後に消失したとの記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7)、およびヒトに軽度の刺激性があるとの記載(HSDB(2005))に基づき、区分3とした
政府による分類では「O-体:区分3、S-体:区分3」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
異性体ごとに判定が分かれるもので、政府による分類では以下の理由により「O-体:区分2A-2B、S-体:区分2B」であるが、NITEにより区分2Aとした。

O-体:ウサギにおいて、角膜混濁、結膜発赤、眼漏が見られたが全て21日後に回復し、原発性の眼に対する刺激剤であると考えられるとの記載(JMPR 790(1989))に基づき、区分2A-2Bとした。
S-体:ウサギで流涙と縮瞳が見られ、軽度の角膜混濁と不連続な発赤、結膜の浮腫が見られたが、7日後に消失したとの記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7、JMPR 264(1973))、およびヒトにおいて軽度の刺激性を有するとの記載(HSDB(2005))に基づき、区分2Bとした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
O-体:モルモットにおいて、マキシマイゼーションテスト、Klecakテストおよびパッチテストで皮膚感受性ありとの記載(JMPR 790(1989))に基づき、区分1とした。
S-体:モルモットにおいて、マキシマイゼーションテストでは皮膚感作性を示したが、皮膚パッチテストでは感作性を示さなかったとの記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7、JMPR 790(1989))に基づき、区分1とした。
政府による分類では「区分1(O-体、S-体)」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
異性体ごとに判定が分かれるもので、政府による分類では以下の理由により「O-体:区分に該当しない、S-体:区分2」であるが、NITEにより区分2とした。

O-体:ヒト経世代疫学、経世代変異原性試験、生殖細胞および体細胞in vivo変異原性試験でいずれも陽性の結果が無く、in vivoのマウスを用いた優性致死試験で陰性との記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7、JMPR 697(1984))に基づき、区分外とした。
S-体:ヒト経世代疫学、経世代変異原性試験、生殖細胞in vivo変異原性試験でいずれも陽性の結果が無く、シリアンハムスター骨髄細胞を用いたin vivoの染色体異常試験で陽性との記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7)に基づき、区分2とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - O-体:情報不足のため分類できない。
S-体:情報不足のため分類できない。
政府による分類では「O-体:分類できない、S-体:分類できない」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
O-体:親に対する一般毒性に関する記載のない用量で、ラットにおいて妊娠回数、一腹当たりの幼動物数が有意に減少し、次ー世代で卵形成が3/10の雌で減少し、親の精巣上体上皮の空胞化が用量依存性に見られたとの記載(JMPR 790(1988))、および親に体重増加抑制がある用量で受胎率、児の生存率低下が見られたとの記載(JMPR 264(1973))に基づき、区分2とした。
S-体:親に対する一般毒性に関する記載のない用量で、ラットにおいて児の生存率、哺育率、体重増加が抑制され、ウサギにおいて胎児の平均体重が減少したとの記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7、JMPR 697(1984))に基づき、区分2とした。
政府による分類では「O-体:区分2、S-体:区分2」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(神経系)


危険
H370 P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
混合物:ヒトにおいて、痙攣、めまい、息苦しさ、吐き気、縮瞳、筋痙直、唾液分泌過多、発汗、意識喪失、胃痙攣、下痢、嘔吐などが見られ、コリンエステラーゼ活性が抑制されるとの記載(ACGIH(2001)、PATTY(5th, 2001)vol. 7、ICSC(J)(2001)、HSDB(2005))に基づき、区分1(神経系)とした。
O-体:ヒトにおいて、縮瞳、筋痙直、唾液分泌過多、発汗、吐き気、めまい、息苦しさ、脱力感、胃痙攣、嘔吐、下痢、痙攣、意識喪失、情動不安、咳そう、筋攣縮などが見られ、血清コリンエステラーゼ活性が低下するとの記載(ACGIH(2001)、PATTY(5th, 2001)vol. 7、ICSC(J)(2001)、HSDB(2005))に基づき、区分1(神経系)とした。
S-体:ヒトにおいて、縮瞳、筋痙直、唾液分泌過多、発汗、吐き気、嘔吐、胃痙攣、下痢、めまい、息苦しさ、脱力感、意識喪失、消化管障害、疲労感、頭痛、発汗、流涙、振せん、運動失調、しゃっくり、筋線維性れん縮等が見られ、血清コリンエステラーゼ活性が低下するとの記載(PATTY(5th, 2001)vol. 7、ICSC(J)(2001))に基づき、区分1(神経系)とした。
政府による分類では「混合物:区分1(神経系)、O-体:区分1(神経系)、S-体:区分1(神経系)」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(神経系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
O-体:ラットにおいて区分1のガイダンス値範囲内の用量で、コリン作用性の中毒症状が見られ、脳、血しょうおよび血清中コリンエステラーゼ活性の阻害が記載され(JMPR 264(1973)、JMPR 790(1989))、ヒトにおいてコリンエステラーゼの阻害が記載されている(JMPR 264(1973))ことに基づき、区分1(神経系)とした。
S-体:ラットおよびイヌにおいて区分1のガイダンス値範囲内の用量で、コリン作用性の中毒症状(わずかの振せん、線維束れん縮)が見られ、脳、血しょうおよび血清中コリンエステラーゼ活性の阻害が記載されている(PATTY(5th, 2001)vol. 7、JMPR 264(1973)、JMPR 790(1989))ことに基づき、区分1(神経系)とした。
政府による分類では「O-体:区分1(神経系)、S-体:区分1(神経系)」という異性体ごとの記載である。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - O-体:データなし。S-体:データなし。政府による分類では「O-体:分類できない、S-体:分類できない」という異性体ごとの記載である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(ヨコエビ科)の96時間LC50=190μg/L(AQUIRE、2003)から、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=1.11(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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