NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 868-85-9
名称 亜リン酸ジメチル
物質ID m-nite-868-85-9_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P210
P280
P403
P501
引火点64℃ [密閉式](Ullmanns(E)(2003))は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 自己反応性に関わる原子団(P-O)を含むが、データがなく分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点が237℃(ICSC(2005))であり、常温で発火しないと考えられる。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 半金属(P)を含んでいるが、水溶解度として>10 g/100mL(HSDB(2007))という情報があり、水と急激な反応をしないと考えられる。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - 酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外のPと化学結合しているが、データがなく分類できない。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分に該当しない
-
-
- - ラットのLD50値、3040(雄)、3283(雌)mg/kg(OECDTG401)(SIDS(2010))よりJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
ウサギのLD50値、681mg/kg(SIDS(2010))より区分3該当が1件、2400 mg/kg(SIDS(2010))よりJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)該当が1件、したがって危険性の高い方の区分3とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットに7.1 mg/L/6h(4時間換算:9 mg/L)の投与で死亡なし(SIDS(2010))とのデータがあるが、区分を特定できないので分類できない。なお、試験濃度(7.1 mg/L)は飽和蒸気圧濃度(26.8 mg/L)の90%より低いため、気体の基準値を適用した。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分に該当しない
-
-
- - ウサギに0.5 mlを4時間適用で、軽微な刺激性(slightly irritating)(SIDS(2010))との結果によりJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。なお、ラットで長期・反復ばく露後に皮膚および粘膜に中等度~重度の刺激性が観察された(SIDS(2010))と記載されている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギの試験(OECD TG405同等)において、観察1時間後および4時間後にmild to moderate edemaが認められたが、観察5-7日には回復していること(SIDS(2010))に基づき区分2Bとした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
マウスの腹腔内投与による骨髄細胞を用いた小核試験および染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)における陽性結果(SIDS2010))に基づき区分2とした。なお、in vitro変異原性試験としてエームス試験(5mgを超える10mgで陽性)、マウスリンフォーマアッセイ、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性結果(SIDS2010))が得られている。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
-
- - IARCにおいてGroup 3に分類されている(IARC 71(1999))ことに基づき分類できないとした。なお、ラット・マウスの経口による2年間の発がん性試験において、雌雄ラットに肺胞/気管支の腺腫およびがん腫、肺の扁平上皮がん腫、前胃などに腫瘍の発生頻度の増加が認められたが、マウスでは雌雄ともに腫瘍発生は認められていない(NTP TR287(1985))。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足で分類できない。なお、ラットの経口による生殖毒性試験(OECD TG421)において、雌雄に重度の一般毒性影響および性機能・生殖能に影響が認められているが、親動物の死亡率も増加し雌では全動物が死亡(雄は2/12)(SIDS(2010))していることから、評価に採用しなかった。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ウサギを用いた急性経皮毒性試験で、ガイダンス値の区分2に該当する1000mg/kgの用量で、運動抑制、眼瞼下垂、呼吸困難、運動失調、静止の症状が報告され(SIDS(2010))、標的臓器を特定することが困難なため区分2(全身毒性)とした。なお、ラット、マウスを用いた急性吸入毒性試験で、死亡はなく、7 mg/L/6h(9 mg/L/4h)の用量でマウスにのみ10匹中2匹に努力呼吸と眼瞼下垂が観察された(SIDS(2010))。また、ラットおよびマウスの急性経口毒性試験において、ガイダンス値範囲を超える用量で、不活発、衰弱、疲労、表在呼吸が見られている(SIDS(2010))。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(眼、皮膚)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ラットを用いた4週間吸入ばく露試験(蒸気:6 hours/day)において、0.483 mg/L以上で死亡例が発生し、全濃度で眼に対する表在性の刺激、粘膜刺激、角膜炎が見られ、0.142 mg/L以上(90日換算値:0.044 mg/L)で白内障へ進行した。一方、0.142 mg/L以上で皮膚刺激も観察され、0.483 mg/L(90日換算値:0.149 mg/L)以上で皮膚炎へ進行し、死亡例の主な死因は皮膚の壊死と急性化膿性炎症がであったと記述されている(SIDS(2010))。反復吸入ばく露こより、ガイダンス値区分1に相当する濃度で白内障、および死亡をもたらした皮膚の壊死/急性化膿性炎症への進行が認められ、以上は局所作用のみの影響だけではないと判断し、区分1(眼、皮膚)とした。なお、ラットおよびマウスの13週間経口投与試験のガイダンス値を超える高用量において、ラットではで眼の変化(眼球変性、角膜炎)および肺の病変(炎症、うっ血、組織球増殖)が、また、マウスでは心臓での鉱質沈着、肝細胞空胞化、肺のうっ血が観察されている(SIDS(2010))。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(ミジンコ)による48時間 EC50 = 25 mg/L(SIDS, 2004)であることから、区分3とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分3
-
-
H412 P273
P501
急性毒性区分3であり、急速分解性がない(28日間でのBOD分解度 = 48%(既存点検, 1997))ことから、区分3とした。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 平成22年度(2010年度) ガイダンス(H22.7版) (GHS 3版, JIS Z 7252:2009)


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
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