NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号 96-34-4
名称 クロロ酢酸メチル
物質ID m-nite-96-34-4_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点52℃ [密閉式](IUCLID(2000))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 可燃性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 自然発火性液体 区分に該当しない
-
-
- - 発火点は465℃(ホンメル(1996))であり、70℃を超える。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 自然発火性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - フッ素を含まず、酸素、塩素を含む有機化合物であるが、これらの酸素、塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値107 mg/kgおよび140 mg/kg(DFGOT Vol.9(1998))に基づき、区分3とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(経皮) 区分2


危険
H310 P302+P352
P361+P364
P262
P264
P270
P280
P310
P321
P405
P501
ラットについては、LD50値137 mg/kg(DFGOT Vol.9(1998))および470 mg/kg(DFGOT Vol.9(1998))に より感受性の高い区分2となる。ウサギについては、LD50値318 mg/kg(DFGOT Vol.9(1998))により区分3となる。両動物種のうち危険性の高いラットのデータに基づき区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHS定義における液体である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分2


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
ラットのLC50値約 300 ppm(DFGOT Vol.9(1998))および210-315 ppm(OECD TG 403: GLP)(IUCLID(2000))に基づき、区分2とした。なお、毒性値が飽和蒸気圧濃度(10039 ppm)の90%以下のため、気体の基準値を適用した。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
ウサギに 0.5mL(約300 mg/kg)を閉塞適用した試験で浮腫と腐食性が認められ、2~8時間で全例が死亡した(DFGOT Vol.9(1998))。用量を下げて125 mg/kgを24時間閉塞適用した場合も重度の皮膚損傷と腐食が現れた(DFGOT Vol.9(1998))。さらに、別にウサギを用いた試験(FDA guidelines)では、壊死を伴う重度の紅斑と浮腫を示し、皮膚一次刺激指数が6.6~6.8との報告(BUA 150(1994))もある。以上のように複数の試験で不可逆的な損傷が認められていることから、区分1とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギの結膜嚢に適用した試験で、重度の刺激性(severe irritation)及び不可逆的な角膜損傷(血管新生、剥離、瘢痕)と虹彩炎が観察され(DFGOT Vol.9(1998))、ウサギを用いた別の試験(FDA guidelines)では、72時間後の最大刺激指数64で重度の粘膜刺激物との結果(BUA 150(1994))により、区分1とした。なお、EU分類はXi; R41(EU-Annex 1(access on Aug. 2009)である。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットのマキシマイゼーション試験で対照群の陽性率は0 %(0/10)に対し、陽性率65 %(13/20)と陽性の結果(DFGOT vol.9(1998))を示したことに基づき、区分1とした。なお、ヒトでも事故によるばく露後にパッチテストで強い陽性反応を示した28歳男性の事例(DFGOT vol.9(1998))が報告されている。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - マウスに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo 変異原性試験)で陰性(DFGOT Vol.9(1998))に基づき、区分外とした。なお、in vitro試験としてはAmes 試験で陰性結果(DFGOT Vol.9(1998))の報告がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
6 発がん性 分類できない
-
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- - データ不足。マウスに8週間腹腔内投与後、16週間の追跡期間を経た後に観察した試験で肺腫瘍の発生増加が認められなかった(DFGOT Vol.9(1998))との報告がある。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)区分3(気道刺激性)
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- - ラットの急性経口毒性試験において、呼吸困難、不活動、鈍麻、うずくまり、体位異常、平衡障害、下痢、被毛の乱れなどの症状、死亡例の剖検では肝臓、脾臓、腎臓の暗色化、心臓の拡張と充血、出血性腐食性胃炎などが観察された(BUA 150 (1994))。ラットの急性吸入毒性試験では、呼吸、協調運動および反射の障害、身づくろい増加、鼻腔痂皮形成、チアノーゼなどの外に、腹臥位や平衡障害などの非特異的症状を示した(DFGOT Vol.9(1998))。死亡例の剖検所見は肺と消化管の変化であった(BUA 150 (1994))。ラットおよびウサギの経皮投与試験では紅斑や浮腫の皮膚症状に加え、死亡例の剖検で血管の充血を伴う小腸の発赤、肝臓の暗色化などが示された(BUA 150 (1994))。生存例の剖検所見では経口および経皮投与で異常はなかったが、吸入ばく露では肺の肥大と色調変化が認められた(BUA 150 (1994))。以上の毒性影響は、LD50値(経口:107~140 mg/kg、経皮:136~318 mg/kg、吸入:0.945~1.418 mg/L)を考慮に入れると、ガイダンス値区分1相当であるが、標的臓器の特定が困難、かつリスト2のデータであることから区分2(全身毒性)とした。また、210ppmまたはそれ以上のばく露で気道に重度の刺激性との記載(DFGOT Vol.9 (1998))があることから区分3(気道刺激性)とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - ラットに28日間蒸気による吸入ばく露した試験において、高用量群の100 mL/m3(0.45 mg/L:90日補正0.14 mg/L)でうずくまり、不規則呼吸、歩行失調、体重増加抑制、肺の相対重量増加などが観察された(DFGOT Vol.9(1998))が、これらの影響にはある程度の回復性があり、剖検および組織学的検査では変化が認められていない(BUA 150(1994))ことから、重大な毒性影響とは見なせない。また、設定された用量が低く、全てガイダンス値範囲内にあるため、この試験の結果のみではデータ不足であり、分類できないとした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分2
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H401 P273
P501
魚類(ゼブラフィッシュ)での96時間LC50 = 1.13 mg/L(IUCLID, 2000; BUA 150, 1994)であることから、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分2


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H411 P273
P391
P501
急性毒性区分2であり、急速分解性がない(4週間でのBOD分解度=32, 29, 75%、(既存点検, 1989))ことから、区分2とした。 平成21年度(2009年度) ガイダンス(H21.3版) (GHS 2版, JIS Z 7252:2009)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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