項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 98-07-7 |
名称 | ベンジリジン=トリクロリド |
物質ID | m-nite-98-07-7_v1 |
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項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品ではない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点>93℃ | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
8 | 自己反応性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が211℃である(ICSC(J)(1995))。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分に該当しない |
- |
- | - | UNRTDG クラス8に分類されている。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に酸素またはフッ素を含んでいない。塩素を含むが、この塩素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | UNRTDGではクラス8に分類されているが、金属腐食性の根拠となるデータなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットLD50値:736mg/kg(CERIハザードデータ集(2002)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.6(1994))、1249mg/kg(SIDS(2004))、1590mg/kg(SIDS(2004))、702mg/kg(SIDS(2004))に基づき、計算を適用した。計算値は718.3mg/kgであったことから、区分4とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分5 |
警告 |
- | - | ウサギLD50値:4000mg/kg(CERIハザードデータ集(2002)、SIDS(2004)、DFGOT vol.6(1994))およびラットLD50値:>5000mg/kg(SIDS(2004))に基づき、小さい方の値を採用し、区分5とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義による液体。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 |
危険 |
H330 | P304+P340 P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットの4時間暴露でのLC50値:0.53mg/L(SIDS(2004))および1時間暴露でのLC50値:8.39mg/L(4時間換算値4.2mg/L)(SIDS(2004)、DFGOT vol.6(1994))に基づき、小さい方の値を採用した。0.53mg/Lは蒸気圧からミストをほとんど含まない蒸気と判断でき、ppm濃度基準値で分類した。換算値(換算係数1ppm=7.99mg/m3)は66ppmであることから、区分1とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 | P302+P352 P332+P313 P362+P364 P264 P280 P321 |
CERIハザードデータ集(2002)およびSIDS(2004)のウサギの皮膚への適用により刺激性が認められたとの記述、およびIARC 29(1982)、CERIハザードデータ集(2002)にヒト皮膚刺激性の報告があるとの記述から、区分2とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 P280 |
CERIハザードデータ集(2002)およびSIDS(2004)のウサギの眼への適用により強度の刺激性が認められたとの記述、ならびにSIDS(2004)のウサギの眼への適用により認められた変化が14日以内に回復したとの記述、IARC 29(1982)およびCERIハザードデータ集(2002)にヒトで眼または粘膜刺激性の報告があるとの記述から、区分2Aとした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラット骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陽性の結果があり(CERIハザードデータ集(2002)、SIDS(2004)、DFGOT vol.6(1994))、生殖細胞を用いるin vivo遺伝毒性試験で陽性の結果がないことから、区分2とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
日本産業衛生学会(2005)で1、EPA(IRIS(Access on Oct 2005))でB2に分類されているが、IARC 29(1982)で2A、ACGIH(7th, 2001)でA2、NTP(NTP RoC(11th, 2005))でRおよびEU(EU ANNEX-I(Access on Oct 2005))でカテゴリー2に分類されていることから、区分1Bとした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
SIDS(2004)、CERIハザードデータ集(2002)には、ラットの器官形成期に経口投与した催奇形性試験では、母動物に一般毒性が示されない用量で胎児に骨格奇形が認められたとの記述から、区分2とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用、気道刺激性) |
警告 |
H336 H335 |
P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
CERIハザードデータ集(2002)、ACGIH(7th, 2001)、IARC 29(1982)およびDFGOT vol.6(1994)のラット及びマウスで吸入暴露により中枢神経系の興奮が区分1のガイダンス値範囲の低濃度で認められたとの記述から、麻酔作用があると判断した。また、CERIハザードデータ集(2002)、ACGIH(7th, 2001)、IARC 29(1982)およびDFGOT vol.6(1994)のラット及びマウスで吸入暴露により気道粘膜刺激が認められたとの記述、およびIARC 29(1982)、CERIハザードデータ集(2002)にヒトで呼吸器および粘膜刺激性の報告があるとの記述から、気道刺激性があると判断し、区分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、腎臓、甲状腺、血液、呼吸器) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
CERIハザードデータ集(2002)、SIDS(2004)、DFGOT vol.6(1994)のラットを用いた混餌経口投与試験で肝臓、腎臓及び甲状腺に組織学的変化が認められたとの記述、ならびにCERIハザードデータ集(2002)、SIDS(2004)、ACGIH(7th, 2001)、IARC 29(1982)またはDFGOT vol.6(1994)のラットを用いた吸入暴露試験で白血球減少、軽度の貧血、腎機能低下、気管支炎、肺炎または肝臓の脂肪変化が認められたとの記述から、肝臓、腎臓、甲状腺、血液および呼吸器が標的臓器であると判断した。これらの影響はいずれも区分1のガイダンス値範囲の暴露で認められていることから、区分1とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
10 | 誤えん有害性 | 区分2 |
警告 |
- | - | ICSC(J)(1995)の「液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある」との記述はヒトでの症例等に基づき記述されていると判断し、区分2とした。 | 平成18年度(2006年度) | マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50 = 50 mg/L (SIDS, 2005) から、区分3とした。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分に該当しない |
- |
- | - | 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。ベンジリジン=トリクロリドは、水中で安息香酸及び塩酸に速やかに加水分解され (SIDS, 2005)、安息香酸は急速分解性があると判断される(BODによる分解度:85% (既存点検, 1979))。よって、ベンジリジン=トリクロリドは、急性毒性は区分3であるが、分解物である安息香酸は急速分解性があり、生物濃縮性が低いと推測される(安息香酸のBCF=10 (SIDS, 2005))ことから、区分外とした。なお、ベンジリジン=トリクロリドのpH調整した甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 > 100 mg/L (SIDS, 2005) であった。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 | 平成26年度(2014年度) | ガイダンスVer.1.0 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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