NITE統合版 政府によるGHS分類結果

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一般情報
 
項目 情報
CAS登録番号
名称 テトラクロロジフルオロエタン
物質ID m-nite-nocas-0005_v1
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関連情報
項目 情報
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 可燃性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC(2004))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 自然発火性固体 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC(2004))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 自己発熱性化学品 区分に該当しない
-
-
- - 不燃性(ICSC(2004))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素を含まず、フッ素および塩素を含む有機化合物であるが、これらフッ素および塩素がそれぞれ炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - -O-O-構造を含まない有機化合物である。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が55℃未満のものについてはデータがなく分類できない(融点40.6℃(1,2,2,2-テトラクロロ-1,1-ジフルオロエタン、ICSC(2004))、融点26℃(1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタン、ICSC(2004)))。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
1,1,1,2-テトラクロロ-2,2-ジフルオロエタンでは、ラットを用いた経口投与試験のLD50 >8,000 mg/kg(HSDB(2006))に基づき、区分外となる。また、1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、マウスを用いた経口投与試験の LD50 800 mg/kg(HSDB(2006))に基づき、区分4となる。これらのデータのうち、低い方の値 800 mg/kgを用いて区分4とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類できない
-
-
- - GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分5
-
警告
- - 1,1,1,2-テトラクロロ-2,2-ジフルオロエタンでは、ラットを用いた吸入暴露試験の LC50 125.04mg/L(4時間)(ACGIH(7th, 2001)))から、区分5に該当する(飽和蒸気圧(25℃)は8.00 kPa(HSDB(2006))であるので、計算式より飽和蒸気圧濃度は659 mg/L)。また、1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、マウスを用いた暴露試験の LC50 50 mg/L(2時間)(RTECS(2006))を換算して得られたLC50 25 mg/L(4時間換算)から、区分5に該当する(飽和蒸気圧(25℃)は6.73 kPa(HSDB(2006))であるので、計算式より飽和蒸気圧濃度は555 mg/L)。よって、これらのデータより、区分5とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
-
警告
- - 1,1,1,2-テトラクロロ-2,2-ジフルオロエタンでは、EHC(1990)のウサギを用いた皮膚刺激性試験において「皮膚筋肉組織の組織学的変化(histological changes in skin musculature)」との記述がある。
1,1,1,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、EHC(1990)のウサギを用いた皮膚刺激性試験において「組織的あるいは組織学的影響ではない皮膚紅斑がみられた(skin erythema but no systematic or histological effects)」(適用時間不明)、RTECS(2006)のモルモットを用いた皮膚刺激性試験において「mild」(24時間適用)との記述があり、ヒトへの影響について「気道、皮膚を軽度に刺激する」との記述がある。
これらのデータに基づき、軽度の刺激性を有すると判断し、区分3とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、HSDB(2006)のウサギを用いた眼刺激性試験において「軽度の結膜刺激(mild conjunctival irritation)」、HSDB(2006)ではヒトへの影響について「眼を軽度に刺激する」と記述していることから、軽度の刺激性を有すると判断し、区分2Bとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 1,1,2,2-テトラクロロ-1,2-ジフルオロエタンでは、EHC(1990)のモルモットを用いた皮膚感作性試験において「no sensitization」との記述があったが、本陰性報告1つのみでは区分外とし難いため、分類できないとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
5 生殖細胞変異原性 区分に該当しない
-
-
- - EHC 113(1990)、DFGOTvol.1(1990)、NTP DB(Access on July 2006)の記述から、経世代変異原性試験(優性致死試験)で陰性、であることから「区分外」とした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
6 発がん性 分類できない
-
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- - EHC 113(1990)、DFGOTvol.1(1990)に毒性試験データの記載があるが、既存分類がないため、専門家の判断に従い、分類できないとした。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器、心血管系、中枢神経系)


警告
H371 P308+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ヒトについては、「高濃度を吸入すると、肺水腫を起こすことがある。心血管系、中枢神経系に影響を与え、心臓障害、中枢神経の抑制を生じることがある。意識が低下することがある。」(ICSC(J)(2003))等の記述があることから、中枢神経系、呼吸器、心血管系が標的臓器と考えられた。ただし、Priority 2のデータであるため区分2とした。
以上より、分類は区分2(呼吸器、心血管系、中枢神経系)とした。
平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - データ不足のため、分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
10 誤えん有害性 分類できない
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- - データなし。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点 分類実施年度 分類ガイダンス等
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。 平成18年度(2006年度) マニュアル(H18.2.10版)(GHS 初版)
12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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