化学物質管理

NEDO 1プロ内容(講演会)

1月23日(火) 講演会

10:00~10:30

1プロの6年間 ~“絶対逃げない”の覚悟で臨んだリスク評価~ (中西準子* プロジェクトリーダー)

2001年からはじまった「化学物質総合評価管理プログラム」の第一番目のプロジェクト「化学物質のリスク評価及びリスク評価手法の開発」(1プロと略す)は2007年3月終わる。この6年間、CERI、NITE、産総研のトロイカは、ひたすら化学物質の有害性評価、リスク評価の手法開発と評価の実施にとりくんできた。そして、気がつくとリスク評価の風景が一変している。その変化の原動力は紛れもなく1プロだと思う。この6年間の成果とその波紋を検討する。

  • * 独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター

10:45~12:00

有害性評価書へのCERI6年間の取り組み (藤野良文***

NEDO「化学物質総合評価管理プログラム事業」における化学物質の有害性評価及び評価手法の開発について、その目的、必要性及び時代背景を述べるとともに、CERIによる6年間の具体的取り組み方法及びその成果を述べる。

NEDO1プロ有害性評価の実際 (石井聡子***

NEDO「化学物質総合評価管理プログラム事業」の有害性評価及び評価手法の開発における具体的な有害性評価方法の紹介を通して、本プログラムの有害性評価の特徴を述べる。

今後の有害性評価及びリスク評価について (今田中伸哉***

NEDO「化学物質総合評価管理プログラム事業」において、得られた成果を総括(ワークショップ「有害性評価書の特徴」のまとめ)し、今後の有害性評価のあり方、リスク評価の方向性について述べる。

  • *** 財団法人化学物質評価研究機構

13:45~15:00

初期リスク評価の概要とその意義 (小塚康治**

初期リスク評価の目的、位置付け、経過と成果、6年間の総括、今後の展望などについて述べる。

初期リスク評価結果の総括とその解析 (常見知広**

初期リスク評価を実施した150物質について、その評価結果等を解析し、初期リスク評価結果の傾向や特徴を示す。また、初期リスク評価書を利用する際の留意点などを示す。

  • **独立行政法人製品評価技術基盤機構化学物質管理センター

15:20~16:50

詳細リスク評価におけるモデリング技法の役割 (吉田喜久雄*

詳細な暴露解析には、時間や空間変動を伴う環境媒体中あるいは摂取媒体中の化学物質濃度を的確に知ることや集団の暴露分布特性を知ることが重要がある。講演では、産総研、化学物質リスク管理研究センターで開発された種々のツール類が、実際の詳細リスク評価でどのように活用されてきたかについて紹介する。

データ、人そして社会を繋ぐ詳細リスク評価書 (東海明宏*

詳細リスク評価の策定は、巨大なシステムといえる。多様なデータの活用、多段階の推論の手段の導入、多くの関係者の意思が1本の筋に織り上げられることなしには、構築しえない生産物である。本講演では、CRMで取り組んだ詳細リスク評価において、いかにしてデータがつながり、リスク評価の文脈が形成され、そしてリスクと向き合う社会に移行するための助言としていかに機能しうるか、という論点を、策定の経験を踏まえて解説する。

化学物質のリスクとベネフィットの評価はどこに向かうべきか? (岸本充生*

これまでのリスク評価は、参照値を導出するためのリスク評価か、十分なマージンをとった上でもリスクの懸念がないことを示すためのリスク評価であることが多かった。しかし個々の物質のリスクが減ってくると、代替物質のリスクや、排出を減らすためにかけられたエネルギー使用とのバランスを考慮する必要が出てくる。このようなトレードオフを正面から扱うためのリスク評価・社会経済評価はどのようなものになるべきか、その青写真を提示する。

  • * 独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター

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