製品安全

Vol.131 10月12日号「トレッドミルによる事故」

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 ■    ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)========== 
 ■■■◆           PSマガジンは製品安全についての情報を
 ■   ■■■       お届けします。  (第2・4火曜日発行)
 ■    ■               <等幅フォントでご覧ください>
        ■■  ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・
         ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
      ■■■           製品安全センター 製品安全調査課
                       http://www.jiko.nite.go.jp/

====================2010.10.12 Vol.131 ==================
 運動会シーズン真っ最中、スポーツに適した季節です。今回はトレッドミルに
よる事故事例をご紹介しています。NITEからのお知らせでは、ちらし「リコ
ールなど注意を呼びかけています」の追加、製品安全センター業務報告会の予告
等を掲載しております。
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                 目次 
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1.製品事故収集情報
  ・トレッドミルによる事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況(9月18日~10月5日受付239件)
2.社告・リコール情報(2件)
3.NITEからのお知らせ
  ・ちらし「リコールなど注意を呼びかけています」の追加
  ・事故情報収集制度における事故情報のH22年度第2四半期調査終了分公表
  ・【予告】平成22年度製品安全センター製品安全業務報告会
4.関係機関の製品安全情報
  ・平成22年度製品安全セミナー開催のお知らせ
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表済事故において、製品起因に
   よる事故ではないと判断した案件について
                            経済産業省
  ・医療・介護ベッド用手すりのすき間に頭や首、手足などを挟む事故等に
   係る関係施設への注意喚起及び関係事業者・団体への働き掛けについて
  ・ベビーカーの脱輪などによる事故の防止について
  ・介護ベッド用手すりのすき間に頭や首、手足などを挟む事故等に係る
   注意喚起について
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
                             消費者庁
  ・第6回2010製品安全対策シンポジウム    社団法人日本能率協会
  ・R-Map関連セミナー参加者募集     財団法人日本科学技術連盟 
5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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     ◆◆◇  トレッドミルによる事故  ◇◆◆

 ◇今回は、ご注意いただきたいトレッドミルによる事故事例をご紹介します。

  (事例1) 母親がトレッドミルで運動中に、幼児の腕がが駆動中の走行
       べルトと後方フレームの間に巻き込まれ擦過傷を負いました。
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  →  使用者が運動中、近づいてきた被害者に気づかないうちに、被害者
    が回転部に手を触れてしまい、腕を巻き込まれたもの
    と推定されます。

  (事例2)子どもが、動いている電動トレッドミルの下に入ったボールを
      取ろうとしたところ、走行ベルトに右腕が挟まり、取れなくなり
      ました。
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  →  保護者が目を離していた間に、6歳の子どもがトレッドミルを作動
    させて使用していたところ、近くにいた4歳の子どもが走行ベルトの
    下に入り込んだボールをとろうと意識的に手を深く入れたために腕を
    ベルトに巻き込まれたものと推定されます。
 
 ◇事例のように、トレッドミルの使用時に幼児がベルトなどの可動部に
  挟まれることがありますので、運動器具のそばに幼児がいないことを
  確認してから、使用してください。
   
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     ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ 
          (9月18日~10月5日 受付239件)
 
  NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数の
 多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。

       製品名            (事故状況と件数)
      ================================================ 
      1. 携帯発電機          (破損等104件)
      2.手すり用固定金具       (破損等11件)
      3.エアコン(室外機も含む)   (火災等9件)
      4.自転車            (破損等7件)
      5.自転車用幼児座席       (破損等6件)

   携帯発電機は、燃料タンクの出口ニップルが折損した事故で、まとめて
   製造事業者から報告され、社告が出されています。手すり用固定金具は、
   手すりを使用したところ、当該製品が破断した事故で輸入事業者からま
   とめて報告されました。


 最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム
 ページで公表しています。
  → http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

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            2.社告・リコール情報
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◇サイクルヨーロッパジャパン株式会社「自転車」(HP)(2010/10/7)(無償交
 換(フロントフォーク))当製品において、フロントフォークの熱処理不足に
 より十分な強度が確保されず、強い衝撃や強いフロントブレーキングによ
 り、フォークが変形する事故が発生。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010100701.html

◇株式会社ワールド「ムートンブーツ」(HP)(2010/10/1)(返金(商品と交換))
 当製品において、靴底及びキッズ用のラバー部分の貼り合せ強度が弱く、
 剥がれやすいものがあることが判明。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010100101.html


       ■NITE社告・リコール情報のページ■

   【過去1年間の社告・リコール情報】
     http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 
   【社告・リコール情報の検索】
     http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           3.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇   注意喚起ちらしの追加について    ◇◆◆

  NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ
 に掲載しております。無償でダウンロードできますので、地域や社内回覧
 にご利用ください。白黒印刷にも対応しております。
   
  注意喚起ちらし追加
   2010.10.12 リコールなど注意を呼びかけています(No.14)           
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/29_recall14.pdf
      内容:冷蔵庫、玩具、除雪機

  注意喚起ちらしのホームページ
    http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html

 ◆◆◇ 事故情報収集制度における事故情報の調査結果について ◇◆◆
     (H22年度第2四半期調査終了分)を公表しました。 

【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H22/H22_02_1.html


 ◆◆◇【予告】平成22年度製品安全センター製品安全業務報告会◇◆◆

  今年も平成22年度製品安全センター製品安全業務報告会を大阪と東京で
 開催いたします。報告会では、製品安全センターが行った製品事故解析事
 例の紹介をいたします。

  【大阪会場】日時:2010年11月18日(木)
        場所:ドーンセンター(大阪市)
  【東京会場】日時:2010年11月26日(金) 
        場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター
           (渋谷区代々木)

 プログラム・参加申込等は、近々、PSマガジン・NITEホームページで
 ご案内いたしますので、ご参加をよろしくお願い申し上げます。

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           4.関係機関の製品安全情報
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  ◆◆◇ 平成22年度製品安全セミナー開催のお知らせ ◇◆◆
                      経済産業省(2010/10/1)

【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/policy/101001seminar.pdf

  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表済事故において、◇◆◆
      製品起因による事故ではないと判断した案件について
                      経済産業省(2010/10/1)
【詳細】
http://www.meti.go.jp/product_safety/policy/22daisanshaiinnkai/hijyudai_101001.pdf

  ◆◆◇ 医療・介護ベッド用手すりのすき間に頭や首、手足などを ◇◆◆
     挟む事故等に係る関係施設への注意喚起及び関係事業者・団体
     への働き掛けについて
                       消費者庁(2010/10/8)
                            
【詳細】 http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/101008adjustments_1.pdf

  ◆◆◇ ベビーカーの脱輪などによる事故の防止について ◇◆◆
                       消費者庁(2010/10/7)
                            
【詳細】 http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/101007adjustments_1.pdf

  ◆◆◇介護ベッド用手すりのすき間に頭や首、手足などを ◇◆◆
     挟む事故等に係る注意喚起について
                       消費者庁(2010/10/1)
                            
【詳細】 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101001kouhyou_2.pdf

  ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ
 た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

  10/8  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101008kouhyou_1.pdf
  10/5  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101005kouhyou_2.pdf
  10/1  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/101001kouhyou_1.pdf


  ◆◆◇ 第6回 2010製品安全対策シンポジウム ◇◆◆
                      社団法人日本能率協会                 

  各種製品安全・信頼性のつくり込みから国際規格・リコール対応まで、
 企業の取り組み事例のほか、関係省庁・専門機関の最新の調査・施策動
 向を知る機会です。
  プログラムの詳細、お申込みは、下記のホームページをご覧ください。

 1.会期:2010年10月18日(月)~20日(水)3日間

 2.会場:三田NNホール(東京都 港区芝)
   
 3.対象:電子・精密機器、家電、産業機械、輸送機器、生活用品、等
   各主製品・部品メーカーの品質、開発、設計、生産、規格・認証、
   経営企画、リスクマネジメント・CSR等の部門の方、経営幹部の方、他

 4.セッションテーマ
   10/18 S1「静電気対策とシステム安全性」
       S2「製品安全のためのデザインレビュー力向上」
   10/19 S3「製品安全品質保証のための企業活動の取り組み」
       S4「安全規格の国際動向」
   10/20 S5「製品事故の現状と原因究明技術」
       S6「製品リコール対策の動向」                
       
   プログラム詳細・お申し込みは以下のホームページまで
    2010 製品安全対策シンポジウム
      http://school.jma.or.jp/ps/


    ◆◆◇  R-Map関連セミナー参加者募集   ◇◆◆

                     財団法人日本科学技術連盟

  日科技連では、今年度からリスクアセスメント関連講座を半日、1日、
 2日間コースと3つに体系化し、それぞれR-Mapによるリスクアセスメント
 を『知る』・『わかる』・『使う』セミナーと位置づけました。

  自社に合ったステップからのご参加をお待ちしています。

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  ◇ はじめてのR-Map半日コース

    はじめてR-Mapを学ぶ方に最適な入門コース。
    製品販売後のリスク評価を中心にR-Map活用事例を説明します。

     期 間:2010年10月21日(木)13:00~17:00
     会  場:東京・日科技連 東高円寺ビル
     参加費:有料

 【詳細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15074/?100921

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  ◇ R-Mapを活用したリスクアセスメント1日コース

   事前評価段階でリスクを「見える化」できるR-Map手法を1日で学べま
  す。開発段階でのリスクアセスメント方法とポイントを学べます。

     期 間:2010年10月22日(金)9:20~17:00
     会  場:東京・日科技連 東高円寺ビル
     参加費:有料

 【詳細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15075/?100921

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  ◇ R-Mapを活用した製品安全実践2日間コース

   R-Map手法を実践的に使いこなすことができるようになります。
  技術者にとって必要な「リスクアセスメント」「製品安全技術(PSE)」が
  理解できます。

     期 間:2011年2月3日(木)~4日(金)9:20~17:00
     会  場:東京・日科技連 東高円寺ビル
     参加費:有料

 【詳細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15076/?100921

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              5.編集後記
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 現在、業務報告会の準備を進めております。前年より事故解析事例を増やし
たプログラムを予定しています。
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 ◇事故情報の検索 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

 ◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報を
  ご提供ください。

  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
  その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
  通知様式等は以下のホームページをご覧ください。
  
 【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280 
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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                  製品安全センター 製品安全調査課

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図