Vol.202 10月 8日号「スポーツ用品による事故」
■■■◆ 2013.10.08 VOL.202 ==■ ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)=========== ■■■◆ ■■■ 製品安全についての情報をお届けします。 ■ ■ (第2・4火曜日発行) ■ ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥> ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構] ■■■ 製品安全センター ====================================================================== 1964年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われたことから、 今では10月の第2月曜日が国民の祝日として「体育の日」となりました。今 回は来週月曜日の「体育の日」に向けて、注意していただきたいスポーツ用品 による事故をご紹介します。 ====================================================================== 項目一覧 ====================================================================== 1.スポーツ用品による事故 2.製品事故収集情報(9月18日~10月1日受付77件) 3.社告・リコール情報(3件) 4.NITEからのお知らせ ・【予告】平成25年度製品安全センター製品安全業務報告会 ・『JCSS20周年記念シンポジウム』を開催します ・注意喚起ちらしの追加について 5.その他の製品安全情報 ・製品安全セミナ― ・icube Corp.が製造しソフトバンクBB株式会社が販売した テレビチューナー(バッテリー内蔵型)(携帯電話機用) の使用中止の注意喚起について ・ミプロ製品安全セミナー ・製品安全セミナーのご案内 ~法令改正施行直前セミナー~ ・取扱説明書の作り方と製品安全情報の有効活用 ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 6.編集後記 =================================== 1.スポーツ用品による事故 =================================== (事例1)【金属製バット】 屋外で打撃練習中に、グリップエンドから約20センチメートル のところで折損した。 → バットのグリップ部の複数箇所で疲労破壊が進行し、それにより 形成された亀裂を起点として脆性(ぜいせい)破壊が起こり、一 気に破断に至ったものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例2)【卓球台】 使用者が当該製品を開く際に、バランスを崩して当該製品ととも に転倒し、足が下敷きになり、負傷した。 → 当該製品の設置作業を1人で行い、キャスター付近のフレームに 足を掛けて天板を手前に引いたためキャスターが動くなどしたこ とにより転倒したものと推定されます。なお取扱説明書には「安 全のため必ず大人2人1組で操作してください。卓球台の側面に 立ち両手でゆっくり左右に開く」と記載されていました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例3)【スノーボード】 スキー場で、スノーボードで滑っていた男性が、親子に衝突して 子どもが転倒し、頭を打ち死亡した。父親と男性は、背中などを 打ち軽傷を負った。 → 滑っていた男性がスピードを出し過ぎていたため、操作を誤り、 衝突したものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例4)【トランポリン】 トランポリンを組み立てようと、本体を円形に広げて手を離した ところ跳ね返り、パイプ枠が額にあたり、3針を縫うけがをした。 → 組立説明に関する表示が不十分であり、使用者が本体を完全に円 形に広げる前にロックピンを差し込み、固定されていない状態で 手を離したため、押し広げた片側が跳ね返り、スチール製のパイ プ枠が額に当たり、けがをしたものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (事例5)【ゴルフグローブ】 ゴルフグローブを使用したところ、左手がかぶれた。 → 当該製品から、メトキシケイ皮酸オクチルなど、事故の症状を引 き起こす可能性のある化学物質が検出されたことから、事故品に 含まれる成分により接触皮膚炎を発症したものと推定されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇スポーツ用品の多くは力を加えて使うことから、使用方法を間違える と、重大な人的被害につながることが多くあります。取扱説明書に従 い、正しい使用方法を守るとともに、製品に過度な傷やへこみがない か等、使用前の点検を怠らないようにしましょう。 =================================== 2.製品事故収集情報 =================================== ◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆ (9月18日~10月1日受付77件) NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。 製品名 (事故状況と件数) ===================================================== 1.ガス給湯器 (破損等 8件) 2.配線器具 (火災等 4件) ガスふろがま (火災等 4件) 4.ACアダプター (重傷等 3件) エアコン (火災等 3件) ===================================================== ACアダプターの事故は、携帯電話機(スマートフォン)を充電しなが ら就寝したところ、足にやけどを負った事故等です。 ◇過去の受付事故情報 http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html ◇調査が終了した事故情報の事故原因や再発防止措置などの検索 http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html ■事業者、消費生活センター、地方自治体、病院等の皆さま、是非とも 事故情報をご提供ください。事故の再発防止のために有効に活用させ ていただきます。 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版) =================================== 3.社告・リコール情報 =================================== ◆ブラザー工業株式会社 「家庭用ミシン」(HP) 10/01 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013100101.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆株式会社 丸山製作所 「刈払機」(HP) 09/25 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013092501.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆コーナン商事株式会社 「電気スタンド」(HP) 09/19 【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013091901.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇過去1年間の社告・リコール情報 http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html ◇社告・リコール情報の検索 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php =================================== 4.NITEからのお知らせ =================================== ◆◆◇【予告】平成25年度製品安全センター製品安全業務報告会◇◆◆ 今年も製品安全業務報告会を大阪と東京で開催いたします。報告会では、 平成24年度の製品安全業務を中心に、事故原因究明技術や事故の未然防 止への取り組み等を発表します。 【大阪会場】日時:2013年11月15日(金)10:00~16:00 場所:ドーンセンター(大阪市中央区) 【東京会場】日時:2013年11月22日(金) 9:40~15:00 場所:渋谷区文化総合センター大和田さくらホール(渋谷区) プログラム・参加申込方法は、近日中にNITEのHPや当メルマガで もご案内いたします。ご参加をよろしくお願い申し上げます。 ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 『JCSS20周年記念シンポジウム』を開催します ◇◆◆ NITE認定センター 本年11月1日に創設20周年を迎えるJCSS(計量法トレーサビリティ制度) に関するシンポジウムを開催します。計測の信頼性確保という形で日本 のモノ作りを支えてきたJCSS、その20年の軌跡と、今後の広がりが期待 される中小企業・公設試と計量標準との関わりについて、事例を中心に ご紹介します。 【日 時】 2013年12月2日(月) 13:30-17:00(予定) 【場 所】 イイノホール(東京都千代田区内幸町2丁目1-1) 【参加費】 無料(事前登録制) 【定 員】 500名 ※申込締め切り 11月22日(金) 【詳 細】 http://www.nittsu-ryoko.co.jp/event/jcss_20/ ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 注意喚起ちらしの追加について ◇◆◆ NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームペ ージに掲載しております。地域や社内回覧にご利用ください。 「こんな事故にもご用心(No.50)」 内容:電動車いす、電子レンジ、発電機 http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/107_goyoujin50.pdf ◇過去の注意喚起ちらしの情報 http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html =================================== 5.その他の製品安全情報 =================================== ◆◆◇ 製品安全セミナー ◇◆◆ 経済産業省 経済産業省では、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提 供・注意喚起を行っており、その一貫として、平成19年3月から消費 者の皆さま向けにセミナーを開催しております。NITEからも再現映 像の紹介、事故品の展示を行う予定ですのでぜひご参加ください。 【日 程】 2013年11月5日(火) 10:00~12:00 【会 場】 秋田県 よこてシャイニーパレス 【入場料】 無料 【日 程】 2013年11月20日(水)13:00~14:30 【会 場】 愛媛県 ひめぎんホール メインホール 【入場料】 無料 【詳 細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/seminar.html ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ icube Corp.が製造しソフトバンクBB株式会社が販売した◇◆◆ テレビチューナー(バッテリー内蔵型)(携帯電話機用) の使用中止の注意喚起について 経済産業省 当該事故の原因は、現在、調査中ですが、当該製品内部のリチウムバッ テリーから出火したものと考えられます。 ◇リリース資料 http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou131004_1.pdf ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ ミプロ製品安全セミナー ◇◆◆ 「知っておきたい食品用器具の輸入通関と検査」 一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会(ミプロ) 食器、調理器具、キッチン家電などの「食品用器具」を海外から輸入する際の 食品衛生法に基づく輸入届出と検査の概要、留意点について解説していただきます。 海外の「食品用器具」をお取扱いの皆様、ぜひこの機会にご参加ください。 【開催日】2013年11月1日(金) 14:00~16:00 【場 所】池袋サンシャインシティ ワールドインポートマートビル5F コンファレンスルーム Room4 【講 師】(一財)日本食品分析センター 東京本部業務二課 吉川 淳 氏 【参加費】1,000円 【詳細・お申込み】 http://www.mipro.or.jp/Event/touroku/id/392 ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 製品安全セミナーのご案内 ◇◆◆ ~法令改正施行直前セミナー~ 電気製品認証協議会(SCEA) 電気用品部品・材料認証協議会(CMJ) SCEA及びCMJでは、行政機関等のご協力をいただきながら、電気 製品の安全性確保方策の一環として、製品安全セミナーを開催しており ます。今回は2014年1月施行を控えた技術基準の性能規定化に関す るセミナーです。是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。 ◇東京会場 【日時】:2013年11月22日(金)14:00~16:40 【場所】:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 【定員】:200名 ◇大阪会場 【日時】:2013年11月29日(金)14:00~16:40 【場所】:此花会館 大ホール 【定員】:150名 【参加費】:無料 【詳細・お申込み】 http://www.s-ninsho.com/seminar2013.html ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 取扱説明書の作り方と製品安全情報の有効活用 ◇◆◆ 公益社団法人 大阪府工業協会 本セミナーでは製品安全を担う書類である取扱説明書の作成をベースに、 いかにして顧客と企業を製品事故から守るのか等、具体例を交えながら そのノウハウを解説いたします。 【開催日】2013年10月23日(水) 10:00~17:00 【場 所】大阪府工業協会研修室(大阪市中央区本町4-2-5) 【講 師】株式会社 コシダアート 正木 秀樹 氏 【参加費】有料 【詳細・お申込み】 http://www.torisetsu-master.jp/seminar/osakakogyokyokai20131023.pdf ---------------------------------------------------------------- ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆ 消費者庁 消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告 のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。 10/08 3件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/131008kouhyou_1.pdf 10/04 9件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/131004kouhyou_1.pdf 10/01 11件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/131001kouhyou_1.pdf 09/27 10件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130927kouhyou_2.pdf 09/25 6件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130925kouhyou_1.pdf =================================== 6.編集後記 =================================== イチロー選手は道具をとても大切にする選手として有名です。対して、 私の実家に置いてあるイチローモデルの野球グローブは一度虫たたきに 使われました。けがや事故のもとですから、道具は大切に扱わないとい けませんね。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ くらしの安全・安心のための総合誌「生活安全ジャーナル」のリンク http://www.nite.go.jp/jiko/journal/ PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致 します。また、社内報、広報誌、回覧板等への掲載も歓迎致します。 このメールマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」 欄へ掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご 連絡ください。( mailto:ps@nite.go.jp ) 配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い 致します。(過去のPSマガジンも掲載しています) http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全調査課 http://www.jiko.nite.go.jp/
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TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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