製品安全

Vol.245  7月28日号「エアコンによる事故」

 ■■■◆              2015.7.28 VOL.245
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  冷房機器のクーラーが同じ形をした空調機器であるエアコンに替わったの
  はいつだったでしょうか?昭和の時代に家庭で広がり始めたころのクーラ
  ーは、消費電力が高くて来客時だけに使用するということも多かったよう
  です。現在のエアコンは省エネ性に優れ、室内での熱中症対策にも有効で
  すが、取り扱い方法を誤れば事故が発生します。今回はエアコンの事故を
  紹介します。

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               項目一覧 
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1.エアコンによる事故

2.製品事故収集情報(7月8日~7月21日 受付 107件)

3.社告・リコール情報( 3件)

4.製品安全情報
  ・「知の市場講座(防疫薬総合管理及び環境基礎論)」のご案内
  ・「R-Mapセミナー」のご案内 
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

5.編集後記

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                1.エアコンによる事故
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  【事例1】
   エアコンの電源コードを途中で切断して別のプラグ付きコードにねじ
   り接続していたら、接触不良により異常発熱して電源コードから出火
   する火災が発生し、周辺をススで汚損した。
  
  【事例2】
   使用中のエアコン室内機から出火する火災が発生し、周辺を焼損した。
   これは、市販のエアコン洗浄剤で内部洗浄した際、室内機のファンモ
   ーターのリード線接続部分に洗浄液等の電気を通しやすい物質が浸入・
   付着し、さらに室内機内部で発生した結露がリード線接続部分に回り
   こんだためにトラッキング現象が生じ、発煙・発火したものと考えら
   れます。

  【事例3】
   長期間(約30年)使用しているエアコンから異音がしたために確認す
   ると、室外機から出火していた。

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  【事例1】
   電源コードをねじり接続や他のコードとの途中接続、断線部分の補修
   などの改造や不適切な修理、接続は行わないでください。
   また、電源コードは、延長コードを使ったり、他の電気器具とのタコ
   足配線をしたりしないでください。 
   
  【事例2】
   エアコンの内部洗浄は、エアコンの構造の理解や適切な洗浄剤の選定
   など高い専門知識が必要です。販売店やメーカーのサービス窓口への
   相談が安心です。

  【事例3】
   エアコンは、長期使用製品安全表示制度の対象製品です。長期間の使
   用による経年劣化の事故に注意してください。
   長期使用製品安全表示制度のポスターをご参照ください。
   http://www.meti.go.jp/product_safety/producer/shouan/hyouji_poster2009rev.pdf
  
  ■エアコンの事故の詳細は6月25日のプレスリリースをご参照ください。
   「夏到来、エアコンや扇風機の火災にご注意ください」
   について(注意喚起)
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2015fy/prs150625.html

  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
                      (7月8日~7月21日 受付 107件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名             (事故状況と件数)
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     1.パソコン             (破損等 27件)
     2.衣類(ズボン、女性用       (軽傷等 11件)
     3. エアコン             (火災等  6件)
     4. ガスふろがま           (火災等  4件)
    ======================================================== 
    パソコンは、内部が焼損したという27件の同種事故です。衣類
   (ズボン、女性用)は、ズボンを着用したところ、皮膚炎を発症
    したという11件の同種事故です。このほか、歩行補助車(折り
    畳み式)のブレーキレバーを押し下げたところ、指を挟んで裂
    傷を負ったという3件の同種事故もありました。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html

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              3.社告・リコール情報
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  ◆株式会社パロマ「家庭用組込型ガスこんろ」       7/15(HP)
   【詳細】 http://www.paloma.co.jp/important/info_repair/2015/201507.html

  ◆日本アクアラング株式会社「潜水用マスク」        7/13(HP)
   【詳細】 http://www.aqualung.com/jp/recall

  ◆テージー株式会社「ラミネーター」           7/06(HP)
   【詳細】 http://www.teji.co.jp/kaishu/

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  ◇最近の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/recall_new/index4.html
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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            4.その他の製品安全情報
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     ◆◆◇    「製品の安全(PL対策)セミナー」のご案内      ◇◆◆

                特定非営利活動法人日本テクニカルデザイナーズ協会

  取扱説明書ガイドライン2015の改訂内容説明と取扱説明書制作上のアド
  バイス、検証実務ワークショップを行います。(JTDNAセミナー)
  ※セミナー終了後、引き続き下記「PL研究学会研究部会」を開催します。
   【開催日】2015年8月7日(金) 13:00~14:20
   【会 場】東京 板橋グリーンホール101号室
   【参加費】500円(会員)/2,000円(一般) (予約をお願いします)
   【詳 細】 http://www.jtdna.or.jp/2015/06/-724-pl.html

  製品の安全対策においては、製品事故予防策と事故発生後対策がいわれ
  ています。対策を打つためにも事前の予測が必要です。取扱説明書の検
    証やPL環境の検証をワークショップ形式で開催します。
   【開催日】2015年8月21日(金) 14:00~15:30
   【会 場】大阪 南港ATC
   【参加費】無料(会員)/ 500円(一般)(予約をお願いします)
   【詳 細】 http://www.jtdna.or.jp/2015/07/821pl.html

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    ◆◆◇     「PL研究学会 研究部会」のご案内      ◇◆◆
 
                                   一般社団法人PL研究学会

  <消費者対応研究部会 第1回研究部会(JTDNAセミナーと共同開催)>
    消費者への説明責任と消費者教育をテーマにします。
   【開催日】2015年8月7日(金) 14:30~16:30
   【会 場】東京 板橋グリーンホール101号室
   【参加費】無料(予約をお願いします)
   【詳 細】 http://aplics.org/

  <製品リコール研究部会 第2回研究部会>
   ①行政のリコール関連動向(仮)と②QRコードを利用した最新リコー
      ル告知のシステムをテーマにします。
   【開催日】2015年8月28日(金) 14:30~16:30
   【会 場】東京 板橋グリーンホール403号室
   【参加費】無料(予約をお願いします)
   【詳 細】 http://aplics.org/

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    ◆◆◇ 「知の市場講座(防疫薬総合管理及び環境基礎論)」 ◇◆◆
                のご案内

          一般社団法人日本リスクマネジャネットワーク(JRMN)

  JRMNでは防疫薬の社会的役割、薬剤の安全性の確保などについての講座
  「防疫薬総合管理」と、身近な関心事を含めた全般的な環境問題の基礎
  についての講座「環境基礎論」の受講者を募集しています。
 
  【開催日】防疫薬総合管理:2015年8月24日~2015年12月21日
               毎週月曜日 18:15~20:15
       環境基礎論:2015年9月1日~2015年12月22日
               毎週火曜日 18:15~20:15
  【会 場】関西大学千里山キャンパス
  【参加費】無料
  【詳 細】  http://jrmn.net/

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    ◆◆◇      「R-Mapセミナー」のご案内       ◇◆◆
                   
                    一般財団法人日本科学技術連盟

   ◇R-Map活用コース:市場措置判断
   【開催日】2015年9月8日(火) 
    【会 場】日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
   【参加費】27,000円(一般)/21,600円(日科技連賛助会員)
   【詳 細】 http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/99/20070?150728nite
  
   ◇R-Map活用コース:リスクアセスメント
   【開催日】2015年9月9日(水)~10日(木)  
    【会 場】日科技連・東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
   【参加費】48,600円(一般)/43,200円(日科技連賛助会員)
   【詳 細】 http://www.juse.or.jp/src/seminar/detail/99/20071?150728nite

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   ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
 
    7/28   7件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150728kouhyou_2.pdf
    7/22  11件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150722kouhyou_3.pdf
    7/17  12件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150717kouhyou_1.pdf

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              5.編集後記

  自称鮎釣り名人に連れられて毎年夏は川遊びをしています。解禁時は、
  釣り用の靴底が経年劣化ではがれてすべりやすくなっていないかチェッ
  ク。釣り場の移動の際は、感電しないように竿をきちんとたたむこと。
  高温になる車内にカセットボンベなどを放置していないか、雨天時の防
  水用ヤッケは、洗濯機使用不可なので手洗い…など、製品安全のポイン
  トは多くあります。取扱説明書によく目を通して正しく使用することで、
  楽しい夏の思い出にしたいですね。

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  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
  掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡
  ください。( mailto:ps@nite.go.jp )                      
                                                             
  配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い
  致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています)              
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/index.html

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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図