製品安全

事故情報特記ニュースNo.83

2007.11.21

電気ストーブによる事故の防止に関する注意喚起

電気ストーブによる発煙・発火等の事故は、例年多く報告されています。
NITEでは、昨冬に「リモコン付き電気ストーブの誤作動について(No.72 平成18年11月15日)」、
「電気ストーブのリコール情報と使用上の注意について(No.77 平成18年12月22日)」などの事故情報特記ニュースを発行し、注意喚起を行ってきました。
そこで、電気ストーブの本格的な使用時期を迎えるにあたり、電気ストーブによる事故の未然防止のために注意喚起を行うものです。

電気ストーブのリコール情報

昨年、事故情報特記ニュースNo.77において、電気ストーブに係るリコール情報を一覧表にしてお知らせしましたが、その後も、新たな製品回収等のリコールが各社において実施されています。これまでの情報を再度、別紙1の一覧表【PDF:99KB】のとおり整理いたしましたので、現在、使用中の電気ストーブがリコール製品に該当するかご確認いただき、該当する場合には、直ちに使用を中止していただき、各社に連絡をしてください。
また、事業者が倒産などの理由により、リコールを行っていない下記の製品についても、使用の中止をお願いします。
下記の2製品については、一部の販売事業者が自ら販売した製品に限り、当該事業者が自主的に当該電気ストーブを回収していますので、別紙2【PDF:65KB】をご確認ください。

  • ハロゲンヒーター 機種名:「パラエナジー YH-8000(B)」 輸入・販売:株式会社 優
    事故内容:整流素子の不具合によって異常発熱し、発火した。
  • ハロゲンヒーター 機種名:「オリジナル遠赤外線ハロゲンヒーター SUN-801Ci、SUN-801D」 輸入・販売:株式会社 大旺インターナショナルジャパン
    事故内容:使用中にガラスヒーター管が破裂して破片が飛び散り、床が数ヶ所焦げた。

さらに、当初、それぞれの事業者においてリコールを実施していましたが、その後、事業者が倒産又は、解散したために対応不能な下記製品についても、使用の中止をお願いします。

  • オイルヒーター 型式名:「SOH-1200L」 (株)エム・アンド・エム
    リコールの内容:オイルヒーターの配線、コントロールパネル樹脂部を焼損した。
  • カーボンヒーター 型式名:「S-600CM、S-700CL」 綜合技研(株)
    リコールの内容:ガラスヒーター管が破損することが判明した。
  • ハロゲンヒーター 型式名:「BRE-800H」 (株)大旺インターナショナルジャパン
    リコールの内容:電源遮断スイッチに不具合があることが判明した。
  • ハロゲンヒーター 型式名:「CHL-801」 (株)フジコー
    リコールの内容:コネクターとの接触不良により発熱、発煙するおそれがある。

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リモコン付き電気ストーブの誤作動情報

事故情報特記ニュースNo.72(別添参考)において、リモコン付き電気ストーブの誤作動についてお知らせして以降、使用者の方からテスト対象製品以外にもリモコン付き電気ストーブがテレビ等他の電気製品のリモコンによって誤作動したという情報が寄せられました。
これらのうち、NITEで確認できた事例について紹介します。
該当する電気ストーブである場合は、コンセントにプラグを差し込んだ状態でカーテン等の可燃物の近くに電気ストーブを置かないでください。また、紹介した事例以外でもリモコン付き電気ストーブは誤作動する可能性がありますので、使用しないときは必ず、電源プラグを抜いてください。
なお、NITEの試買テストの結果、電気用品安全法の技術基準が改正され、赤熱する発熱体が外部から見える電気ストーブについては、無線式リモコンによる電源ON操作ができないものとすることとなりました。

【NITEで確認できた事例】

  1. 1.エスケイジャパン(株)製のハロゲンヒーター SKJ-F82HRがDVDサラウンドアンプ(DENON製ADV-1000)のリモコンの音量調整ボタン(音量プラス)を操作すると、電源が入った。
  2. 2.(株)山善製のハロゲンヒーター HR-800が液晶カラーテレビ(シャープ製LC-20C3-S)のリモコンのチャンネルを操作すると、首振りをした。
  3. 3.アマミ(株)のハロゲンヒーター HA-80HPが、カラーテレビ(ソニー製KV-DS-55)のリモコンの音量を調整(音量マイナス)すると、強・弱が切り替わった。
  4. 4.松木技研(株)製のカーボンヒーター EST-KH803Rが、テレビのリモコン(三洋電機製RC-450)のチャンネルを操作すると、強・弱が切り替わったり、タイマーが誤作動した。

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電気ストーブの使用に当たって注意していただきたい事項

リコール製品に限らず、電気ストーブは、誤った使い方や不注意によって、火災等の事故が起こる可能性がありますので、電気ストーブの使用に当たっては、次のような点についてご注意ください。

  1. 1.就寝時や外出時は、必ず電源をOFFにし、電源プラグをコンセントから抜いてください。
    電気ストーブをつけたまま就寝し、寝返りを打った際などに布団が接触し、出火した事故例があります。
  2. 2.ふとんやカーテン等可燃物の近くでは使用しないでください。
    電機ストーブに新聞紙などが接触して着火した事故例があります。
  3. 3.洗濯物や衣類等を器具の上に吊したり、干したりしないでください。
    電気ストーブの上方にハンガーにタオルを掛けて乾かしていたところ、タオルが落下して燃え上がった事故例があります。
  4. 4.製品に添付された取扱説明書や器具本体に表示された注意事項をよくお読み使用してください。
  5. 5.もし、製品に異常を感じたら、速やかに使用を中止し、メーカーにご相談ください。

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
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