メタ開裂経路

概要

メタ開裂経路 (meta- [extradiol] cleavage pathway) とは、バクテリアにおける芳香族化合物の好気的分解経路のひとつ。
カテコール類やプロトカテク酸等のジヒドロキシ化合物が、芳香環のメタ位（隣接する2つの水酸基の隣）で開裂され、分解されていく。

メタ開裂は、芳香環の2つの水酸基の隣（カテコール類では 2位と 3位の間）の炭素間結合が開裂されること。この反応は、メタ開裂酵素 (extradiol dioxygenase) によって触媒される酸化的開裂である。その後、数段階の酵素反応を経てピルビン酸とアセチルCoAに代謝される。

(先頭の番号は図中の番号に対応)

これらの遺伝子は、オペロン状に並んでいる場合が多い。

Pseudomonas, Rhodococcus 属等多くの細菌で、様々な芳香族化合物のメタ開裂分解経路が知られている。

Vaillancourt, F. H. et al. (2006). The ins and outs of ring-cleaving dioxygenases. Crit Rev Biochem Mol Biol. 41(4):241-267. PMID: 16849108

（更新日 2015/07/22）

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