γ-アミノ酪酸生産
概要
γ-アミノ酪酸（Gamma-aminobutyric acid, 4-Aminobutyric acid, GABA）は生物界に広く分布している非タンパク性アミノ酸で、
甲殻類の神経筋接合部、哺乳類の脳・脊髄に多く存在し、抑制性神経伝達物質として機能している。
ヒトにおける血圧降下作用や利尿作用、ストレス低減作用などの報告があり、食品や医薬品、化粧品などにも使用されている。
また、GABA は酵母においては抗酸化機構に、一部の細菌Neurospora crassa, Bacillus megateriumでは胞子発芽に、 Escherichia coli, Lactococcus lactis, Listeria monocyrogenes, Clostridium perfringens等では酸耐性機構に関与することが知られている。
ヒトにおける血圧降下作用や利尿作用、ストレス低減作用などの報告があり、食品や医薬品、化粧品などにも使用されている。
また、GABA は酵母においては抗酸化機構に、一部の細菌Neurospora crassa, Bacillus megateriumでは胞子発芽に、 Escherichia coli, Lactococcus lactis, Listeria monocyrogenes, Clostridium perfringens等では酸耐性機構に関与することが知られている。
機能に関する知見
機能を示すメカニズム
γ-アミノ酪酸（GABA）は、グルタミン酸デカルボキシラーゼ（GAD, EC 4.1.1.15）により、グルタミン酸が脱炭酸され生成する。
GAD 遺伝子は、高等生物から微生物にまで幅広く分布している。 動植物やEscherichia coliなど一部の細菌では、GAD 遺伝子を複数持っていることが知られている。
GAD 遺伝子は、高等生物から微生物にまで幅広く分布している。 動植物やEscherichia coliなど一部の細菌では、GAD 遺伝子を複数持っていることが知られている。
参考文献
- Dhakal, R. et al. (2012). Production of GABA (γ-Aminobutyric acid) by microorganisms: a review. Braz J Microbiol. 43(4):1230-1241. PMID: 24031948
- Castanie-Cornet, M. P. et al. (1999). Control of acid resistance in Escherichia coli. J Bacteriol. 181(11):3525-3535. PMID: 10348866
- Coleman, S. T. et al. (2001). Expression of a glutamate decarboxylase homologue is required for normal oxidative stress tolerance in Saccharomyces cerevisiae. J Biol Chem. 276(1):244-250. PMID: 11031268
- 上野 義栄 ら (2007) 「漬物からγ-アミノ酪酸 (GABA) 高生産性乳酸菌の分離とその応用」 『生物工学』 第85巻3号:109-114.
MiFuPへのリンク
- NFUNC_0066 GABA biosynthesis
NRULE_0231 Glutamate decarboxylase
（更新日 2015/12/24）