微生物有害情報リストとは
微生物を安全に取り扱うには、利用する微生物の危険度を把握する必要があります。微生物の危険度を判断する指標の一つとして、バイオセーフティレベル(BSL*1)が設定されています。また、法規制の適用を受ける微生物や生物遺伝資源もあります。
バイオテクノロジーセンターでは、微生物を安全かつ適切に利用していただくために、このような微生物の危険度/有害性の判断基準となる情報を集めて「微生物有害情報リスト」として公開しています。
*1 BSLとは、WHO実験室バイオセーフティ指針(第3版)に基づき、微生物・病原体をその危険度に応じて4段階(BSL1~BSL4)に分類したものです。各国や各組織のそれぞれのリスク評価に従って分類が行われています。
ニュース
- 2024-09-24
- 【細菌】
- LPSNの学名および魚介類病原菌の情報を更新しました。
- 2024-06-26
リストをお使いになるにあたって
- 免責事項をよくお読みいただき、ご了承のうえお使いください。
- 各種法規制についてのご質問は、それぞれの法律の担当省庁にお問い合わせください。
- 本リストに掲載している情報(学名、BSL区分、法令など)は、日々更新されるものであるため、必ずしも最新の情報を反映しておりません。最新の情報は、各情報の出典・参照元にてご確認ください。(本リストに掲載している情報の出典資料の最終更新日はリストの解説欄でご確認いただけます。)
- 本リストは、ヒト等の動物に対する病原微生物(細菌及び真菌)のBSL区分、魚介類や植物の病原微生物の情報、および国内の病原微生物の取り扱いに関する法規制の情報を集めたものですが、本リストに掲載していない微生物種について、その安全性を保証するものではありません。
- 本リストに掲載していない微生物種であっても、日和見感染症を起こす可能性があることにご注意いただき、ご利用の株が日和見感染症の病原体に属するかどうかについては、最新の文献情報に基づきご判断ください。
免責事項
微生物有害情報リストをご利用になる際には、以下の免責事項に同意していただく必要がございます。
- 本リストが提供している情報を用いて利用者が行う一切の行為について、機構は何ら責任を負うものではありません。
- 本リストに掲載されている情報の著作権は、出典・参照元資料の著作者に帰属します。また、本リストおよび本リストの解説からリンクされているホームページの情報、その内容から発生する問題もしくは副次的にもたらされるあらゆる問題について機構は一切責任を負いませんのでご了承ください。
- 本リストは、予告なしに内容を変更または削除することがありますので、あらかじめご了承ください。
掲載している情報について
情報を掲載している微生物群
細菌
真菌
掲載している情報の出典・参照元
学名に関する情報
LPSN(List of Prokaryotic names with Standing in Nomenclature)
病原体の取り扱いに関する日本の法律・法令等
- 感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)
- 家畜伝染病予防法
- カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律)
- 外国為替及び外国貿易法
- 植物防疫法
BSL分類リストを公開している機関
- 国立感染症研究所
- 日本細菌学会
- ドイツ連邦労働安全衛生研究所(BAuA)
参考にした文献とデータベース
- 魚病学概論 改訂 第2版 小川 和夫、室賀 清邦 編著、吉水 守 著、恒星社厚生閣
- 魚介類の感染症・寄生虫病 江草周三 監修、若林久嗣、室賀清邦 編、恒星社厚生閣
- 選定された魚病名 日本魚病学会編集
- 日本植物病名データベース 日本植物病理学会編集
- 住まいとカビと病原性―カビはどの程度危険か― 宮治 誠、西村 和子著、八坂書房
- List of Prokaryotic names with Standing in Nomenclature (LPSN) moves to the DSMZ (Parte et al., 2020, IJSEM, 70: 5607-5612)
- Index Fungorum
- MycoBank